掛合町は東は吉田町、西には出雲市佐田町、南は飯石郡飯南町、北は三刀屋町と境を接し、雲南市の南西部に位置する。東西11.2㎞、南北14.5㎞、面積109.5㎢2で人口約3,070人(H28.3月現在)を擁する。町の中央部を南北に国道54号線が走り、波多、入間、穴見、掛合、松笠、多根などの集落がその範囲の山間に点在している閑静な山村である。
昭和26年4月、掛合、多根、松笠地区が合併、同年8月町制をしいて掛合町となり、30年4月、波多、入間地区と合併して現在の掛合町ができ、平成16年11月1日には旧大原郡・飯石郡の6ヶ町村が合併し、雲南市掛合町となった。
学校教育においても、児童数減少に伴い、掛合小学校・多根小学校・松笠小学校・波多小学校・入間小学校の5校が、平成20年3月、100年以上の歴史に幕を下ろし、統合校として新たな掛合小学校が誕生した。
山林が全面積の87%を占める当町には、森林浴日本百選の森林公園や日本の滝百選の県立自然公園「龍頭ヶ滝」「八重滝」があり、奥出雲の観光地として訪れる人も多い。また当町は、掛合ゆかりの力士「才蔵」に因んで相撲を町技とし、島根国体で相撲競技を招致した経緯からも大変盛んであり、小・中学校を通して熱心に指導され、各種大会で活躍する生徒が多い。
さらに、町内5地区の団結と融和を願い、それぞれの地区の名所、旧跡及び伝統楽を基調として昭和53年に掛合太鼓が創設された。現在は保存会のメンバーが 中心となって活動しているが、町の伝統文化として小・中学生に伝承され、町行事や学校行事には恒例として披露されている。
地域は将来を担う子どもに期待し、学校教育に寄せる関心も高く、協力的である。