避難訓練をしました。今回は休憩時間に火災が発生した場合を想定して行いました。
業間休みに入って間もない10時20分に3階から火災報知器が鳴り響きました。
それを受けて、すぐに職員2名が発生場所の確認と持参した消火器で初期消火を試みます。
あわせて、「今確認しているので、児童の皆さんは避難準備をして静かに待ちましょう」という校内放送も入れます。
3階から初期消火が無理だという連絡が職員室に入ったのを受けて、「すみやかに落ち着いて避難しましょう」という放送を流します。今回の避難場所は、天候の関係で体育館にしました。
職員3名が、1階・2階・3階の様子を確認していましたが、子どもたちは慌てることなく落ち着いて静かに避難できたようです。
火災を想定しての避難訓練だったので、ハンカチや服の袖で口元をふさぎ、身を低くして避難している児童もたくさんいました。
人間は、普段起こらないことが起こった場合、それがすぐに現実だと受け止められない心理が働くという話を聞いたことがあります。そのため「大丈夫大丈夫」と思い込もうとして逃げ遅れることがあるそうです。
先日起こったアメリカのロサンゼルス郊外の山火事から発生した大規模火災でも、そのような事例があって逃げ遅れた人がたくさんいたという話も聞きました。
訓練後に私の方から「これから生活していく中で、どのような場面で火事や地震に遭遇するかわからない。場合によっては、外出先で遭遇するかもしれない。その際、内心は焦っていても、できるだけ落ち着いて早めに避難するようにしましょう。結果的に逃げる必要がなかった火事(地震)だったとしても、笑ってすませることができるからね!」と話しました。『自分の命は自分で守る』ことを意識して、子どもたちは真剣に聞いていました。