阿用小学校


自分なりに考える 意味を解釈する大切さ

2023-06-22 17:00:00
 今日の3時間目に図工室をのぞくと、1年生が長い紙にとても楽しそうな絵を描いていました。長い紙をみて、自分が描きたいものをイメージを膨らませて描いていったようです。たった6人ですが、びっくりするくらいのアイディアが出ていました。1枚目の写真は、「カラフルのはしごを私と猫とネズミががんばって登っている」様子を表したようです。真っすぐな線を長く引くだけでも大変なのに、はしごを描き、そこから自分なりのストーリーを創り出していくところがとても素敵です。2枚目の写真は、「リュウグウノツカイ」を表したようです。実は、この机にはおさまらいほどの「大きくて長い」ものになっています。この子は、そのほかにもロケットなど5枚描いています。その中でこの長い「リュウグウノツカイ」を飽きることなく、ずっと赤で塗り続けています。粘り強く塗りたいという願いをしっかり持ち続けることができたことが素晴らしいと思います。3枚目の写真は、「跳び箱をとんだ〇〇さん(自分の名前)」という題の作品です。一つ一つの段の色を変えて塗ることにも工夫をしていますが、とても高い跳び箱なのに跳べた喜びを表しているところがこの子らしいところだと感心しました。4枚目の写真は、相互評価の様子です。こんなに、一人ひとりが思いをもって取り組んでいたので、友だちの作品のよさもしっかり見つけられたようです。よい所を褒められた子は非常にうれしそうな顔をしていました。
 6年生の教室に行くと、「割る数が分数の時の計算の仕方を考えよう」という算数の活動をしていました。小学校で一番納得がいかない、「割る数の分数の分子と分母をひっくり返してかける」という「難問」に挑戦していました。5枚目の写真は、ある子が「わかった!」と言って立ち上がった瞬間です。「計算の仕方」を理解するということではなく、なぜ「分母と分子をひっくり返してかけるのか」という意味を解釈することが大切です。この「わかった!」が、計算の仕方なのか、その意味の解釈ができたのかがわかりません。算数ではとかく、計算ができるようになることが目標のようにとらえられがちですが、こうした意味を解釈することが算数の醍醐味です。
 6枚目の写真は、3年生の算数の様子です。「長いものの測り方を考えよう」という活動でした。メジャーを使って教室の縦と横の長さをはかったようです。同じ横の長さをはかったのに、2グループが同じ長さになっていないということが判明したようです。「どちらかが測り方が違うのか、それとも2つとも違うのか」を次の時間に考えるようです。ここでも、メジャーのめもりを適切に読むことができるようになることが最終目的のように考えられがちです。先程の割り算も同じですが、この子たちが大人になるころはAIの台頭で、そんな技能はひょっとして人間には必要ないもの、日常生活では使わないものになっているかもしれません。それよりも、長い距離を測るときには、〇〇という道具を使う、始点と終点を結ぶ直線が、測る長さと平行であることなどの「測る際の考え方」が重要になってきます。図らずも2つのグループの数値が違ったことで、こうした「測る際の考え方」にたどり着きそうです。

「自学」のすすめ

2023-06-21 18:22:49
 今日5年生の教室に入ると「チャレンジ自学ノート」という「楽しそうな」話をしていました。夏休みに向けて自学ノートのバージョンアップをしてこうという試みのようです。帰宅前に学校で、何をするのか、何時から何時まで自学ノートに取り組むのかをまず決めていました。「6時から12時間やるぞ」などという熱い決意も聞かれましたが、だんだんと冷静になってきました。1週間、自分たちで目標を決めて振り返りを毎日行うようです。自分の学ぶべきことや学びたいことを決めて、自分の想定した時間内にできるように計画し、自分の取組を自分で評価していくことが、できるようになることが「自学」です。与えられたことを「いやいやながらでも」やることは、勉強としては成立しますが、「自学」ではありません。「自学」は生涯にわたる「学び」につながる大切な取り組みです。5年生ばかりではなく、他の学年も夏休みに向けてバージョンアップしていくことでしょう。
 3、4枚目の写真は、4年生の国語「新聞を作ろう」の活動の様子です。一人ひとりが知らせたい記事を、3ないし4人のグループで新聞を作ります。音楽会のことなど、自分がこだわっていたことを紹介したいという願いをもっていますが、紙面は限られています。ただ単に書きたいことを紹介するのでは新聞にならないこともすでに学習済みですので、グループでの「編集会議」も真剣になっていきます。恐らく、担任は締め切りを決めていると思われます。時間内に、正確に、わかりやすい新聞を作成する過程を通して、自分たちで見通しをもって計画的に取り組む力を培っていくと思われます。
 5枚目の写真は、1年生の書き取りの様子です。子ども同士で問題を出し合っていました。今まで習ったことをもとに、五十音の表を見ながら書いていました。書けるひらがなが増えているところをみて、1年生の子たちの「たくさんの字を書きたい」という願いを感じました。そのあと1年生教室をのぞくと、硬筆書写コンクールの練習を始めていました。「ひらがなが書けるようになってうれしい」という願いから、「お手本の字のような字を書きたい」という新しい願いに発展していく過程です。しかし、生涯にわたって必要なことは、自分の考えを整理したり、表現したりできるために、自分自身で字を書き続けようとすることです。これも、ひらがなにかかわる「自学」です。得てして、今の状態を見て一喜一憂してしまいがちですが、将来を見据えた取り組みになることを期待します。

「確認」が自分と他者の命を守る 交通安全教室

2023-06-20 18:50:16
 今日の3、4時間目に、交通安全教室に3年生以上が参加しました。駐在所から2名来校いただき、主に自転車の乗り方について指導していただきました。2枚目の写真のようは、ヘルメットの大切さを知ってもらうために豆腐を用意されたデモンストレーションの様子です。ヘルメットに入れた豆腐と、ビニール袋のみの豆腐を同じ高さから落として、豆腐の形の変化を見ました。ヘルメットがない豆腐は当然ぐじゃぐじゃになってしまいました。担任の1人が「これが脳だったら」と言った時の子どもたちの表情はとても険しいものでした。今後必ずヘルメットを着用して自転車を運転すると決意したと思います。
 そのあと、十字路での安全確認の仕方や8の字や等間隔に置いたコーンの間をゆっくり走る練習をしました。必ず左から乗りはじめ、後方を確認して出発することはいつでも行わなければならないことを中心に練習を重ねました。終わりの会の時に、「今日は校庭だから、左右の確認を簡単にしたかもしれないけれど、道路ではもっとしっかりしないと命は守れない。」という評価をいただきました。練習のための練習になっていたことは、今後の生活の反省点として心に刻む必要があります。5枚目の写真のように、交通安全教室前に、35人分の自転車の安全点検をしていただきました。毎年、お忙しいところお時間をつくっていただき、丁寧に点検をしていただいています。そうしたことを踏まえ、担当教員が終わりのあいさつで「結局、自分と人の大切な命を守るためには、『確認』を忘れないことが大切です。」と言いました。交通安全教室ではそれぞれの専門の方の「確認」へのチェックがありますが、日常生活では自分自身が「確認」をしなければいけません。今日の2時間を今後につなげるよう、ご家庭でもご指導いただくと喜びます。
 明日から、元気アップウィークです。これからの熱くて蒸し暑い日々から自分を守るためにも、自分事として取り組んでくれることを期待します。

プールの学習が始まりました

2023-06-19 17:00:00
 今日から本校のプール学習を開始しました。「全校の中で1番最初にプールに入らせてもらうのは、3、4年生です。」と担任が発表すると、歓声とともに「なんだか悪いなぁ。緊張すなるな。」という声も聞こえました。その後、担任は、1枚目の写真のように「750」という数字を子どもたちに見せました。思い思いのことを言っていましたが、「これは、昨年度の水での事故で亡くなった方の数です。」という担任の説明で、場の空気は一転しました。「そんなにあるのか」「これからはいるプールも水だな。」と真剣な表情になりました。2枚目の写真は、担任が示した「0」という数字です。この「0」が、プールで亡くなった昨年度の小学生の数だとわかると、安心した表情となりました。すかさず、「どうして『0』だろうね。」という問いかけに、「ちゃんとしていた。」「危ないときに守ってもらっていた。」などという考えを発表していました。「とにかく、全国の小学生はプールでの活動でのルールをしっかり守ったということなんだよね。」と言われ、これから担任が示す「プールでのきまり」をもれなく聴こうという集中力が表情から見て取れました。その後、ひさしぶりのプールを存分に楽しみました。明日も3、4年生はプール学習があるようです。保護者の皆様、水着の洗濯、乾燥、お手数をおかけします。
 5枚目の写真は、3年生の「大東町めぐり」のめあてづくりの様子です。昨年度まで学校の周りについて調べていましたが、とうとう範囲を広げます。「見つけたこと、あれっと思ったこと、なんでもメモしていくことが大切なんですよ。」という担任の言葉に、学習用タブレットで写真を撮るといいんじゃないか、などと、見学先に言った気持になって、調べる方法を考えていました。
 最後の写真は、低学年の音楽の様子です。先日の3、4年生の音楽会の取組を見て、特に2年生の表情が厳しくなっています。「来年は、自分たちが!」そう言った気迫を感じさせる音楽の授業風景でした。…あと1年間、この気持ちが持続しますように。

大きくなったよ たった2か月だけどね 保幼こ小連絡会

2023-06-16 16:41:43
 今日の午後、本校の保幼こ小連絡会を実施しました。今年度入学した6人の子どもたちの出身園の先生方に授業を見ていただきました。1枚目の写真は、先生とのご対面の様子です。最初は、「小学生になったんだから、そんなに甘えるのは…」と躊躇していましたが、先生の顔を見るとやっぱり我慢できなかったようです。「むぎゅー」が見られました。そうした「充電」の後に算数の「たしざんのおはなしをつくろう」という活動を行いました。なかなか難しい活動です。絵の中から、池に入っているアヒルと池に入ろうとしているアヒルといった、同一種類の3つと4つに分かれているものを探します。それを探して、「アヒルが3羽います。4羽来ました。あわせていくらでしょう。」という文を作成します。アヒルは「羽」、人は「人」といった数え方を判断しなければいけません。それなのに、「丸い木と三角の木」や「ジャングルにいる子とジャングルに行こうとする子」などという表現が出てきたのは、この1年生らしいところでした。園の先生方も大変喜んでおられました。最後は、先生とお礼を言い合いました。
 授業公開後、2か月の成長、年長の1年間で大切にされていることの情報交換をしました。興味・関心を大切にすること、失敗を重ねながら試行錯誤していくこと、目的を共有して折り合いをつけながら協働していくことなど、どの園も大筋のところで大切にされていることが同じことがわかりました。その後の個別の話でも、大人になっても大切にしたいことだという話題となりました。0歳からの「学び」をつなぐことが、私たちの使命であるということを実感したひとときでした。
 4枚目と5枚目の写真は、どちらも6年生の学級目標を考える活動の姿です。実は、4枚目の5枚目の間には、1時間の差があります。この子たちは、卒業式のころにどんな姿になっていたいのかを、2時間通して話していました。「日々の成長が重なり合うことで、より高みを望む(向上心をもつ)」という考え方と、「より高みを望むからこそ、何をがんばるのかが明確になって成長していこうとする」という考え方が拮抗していました。日々のすべきことをこつこつと取り組むことの重要性と、ビジョンにどのように近づくのがよいのかを見据えた努力が必要であるという、課題解決の方法での話し合いだったと思います。よく2時間も6人で話し続けたと思います。拮抗した考え方のどれになったのかというより、自分たちの将来の姿を真剣に考えることが大切です。これからの人生において代えがたい2時間だと思います。
 1、2年生は、七夕飾りをつくりました。「プロゲーマーになりたい」「小学校の先生になりたい」「アイドルになりたい」「コロナが収まってほしい」「このメンバーで一生一緒にいたい」などがありました。やはり「願い」を持つこと、「願い」について考えることは大切ですね。