阿用小学校


ほんの少ししかお見せできませんが

2023-02-21 16:20:33
 昨日から2年生の教室に入ると折り紙を同じ大きさにきれいに切っている姿に出会います。思い思いの色を選び、自分で考えた形に切っています。昨日は「半分こ」と言って切っていました。算数の「分数」の学習のようです。昨日は1/2、今日は1/4でした。1枚目の子と2枚目の子と形が違うけれども同じ1/4です。しかし、4つ合わせるとどちらも同じ大きさです。同じ大きさの「1」を等分したものの数を分数というのですが、どうしても「〇個に分ける」の方に意識が向いてしまいます。ここで「1」を等分することが理解していないと、分数のたし算等が難しくなっていきます。こうして、同じ大きさを等分して切るという体験がこれからの学習に役立つでしょう。
 3年生の教室に入ると、「『きょとん』はありません。『親しみ』はありました。」という会話が飛び交っていました。国語辞典を使って単語の意味を調べていました。「し」の次に「た」、そしてまた「し」を探していく…という過程で「親しみ」を探し出しますので、とてもうれしそうな表情をして喜んでいます。高等学校の先生が「最近は、英語も国語も意味を調べるのは、スマホに向かって言うんですよ。」とおっしゃっていましたが、そんなに簡単だと「やった」という喜びを感じないで得た情報ですので、定着しないようです。3年生の教室内の「やったぁ」。大切にしていきたいです。
 4、5枚目の写真は5年生の算数です。4枚目の写真で発表している子が説明していることを聞いて、5枚目の写真の子が「〇〇さんは~っていうことを言いたいんじゃないかな」とノートに書いていました。6年生を送る会でこれだけ協力しているので、以心伝心かも知れません。「僕の意見は」「私は」と言っていた5年生たちが、友達の言いたいことを代わりに言おうとする姿が見られ、とてもうれしくなりました。
 6名目の写真。1~5年生に叱られそうですが、6年生を送る会の会場の一部です。少ししか見せられませんが、明日が楽しみです。

見えないものが見える

2023-02-20 17:39:10
 今日3年生の教室に入ると、「校長先生、大変です。僕たちの6年生のプレゼント。間に合いそうにありません。できるのは(今週の水曜日が6年生を送る会なのですが)来週の月曜日くらいになりそうなんです。どうしましょ。やるしかないですが」といってきました。分担を変更したり、アイディアを出し合ったりしながら、「6年生に喜んでもらいたい」という願いを実現するために協力し合っていました。3枚目の写真は、体育館での出し物の練習をしていた3年生の様子です。担任が、「もっと面白くなるようにしたら」と言ったとたんに、「こういうことですが?」といって動き始めた様子です。1枚目の写真の飾りも完成していましたが、この1日でより良いものを作り上げていったようです。
 4枚目の写真は、5年生が社会科においてスマートフォンを活用した情報の是非について話し合っている様子です。インターネットによって、様々なことを知ることができるというところまではよかったのですが、SNSによって誹謗中傷を受けたり、住所を特定されたりするようなマイナスイメージのことがわかっていきました。「そんなに悪いことがあるのなら、ぼくはスマホは使わない!」という子も出てきました。「でもね、使い方だと思うよ」という反論もありました。これから成長するにつれて情報の扱い方について、発信、受信を含めて考えていくようになっていってほしいです。
 5枚目の写真は、2年生の国語の様子です。「穴の開いているもの」についての説明文を学んでいました。何気なく見ていたものにも「穴」がある。五円玉、鉢の底などです。一人一鉢をしている子たちですので、鉢の底の穴の存在は「驚き」ではなかったようです。
 6枚目の写真は、4年生の算数の黒板です。「1」や「もとになる数」が出た場合に、わかりやすくできる「ツール」を紹介した授業の様子です。この「ツール」は、非常に大切です。本当は、2年生のかけ算のところからずっと必要な考え方です。今まで解いてきた問題がこの「ツール」であらわすと、さっと式、いいえ単位量を使った数の考え方が見えてくるというものです。これを手に入れた4年生は、鬼に金棒です。

人との直接なかかわりのよさ

2023-02-17 18:09:18
 今日の朝自習の時間に読み語りがありました。本年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、2学期から読み語りをリモートでの実施としていましたので、久しぶりの「対面式」の読み語りでした。リモートでも画面に食い入るようになるくらい、お話の世界に浸っていく子どもが多いのですが、それとは比較にならないくらいな表情をしていました。読み語りを終えられた方々が「阿用の子は、高学年でもあんなに反応よく聴いていたのかな。」「子どもたちの表情を見ていると、こっちもどんどんとよい気持ちになってきたな。」とおっしゃっていました。やはり、字のごとく「人間」だということがよくわかります。「ヒト」と「ヒト」との間に、温かさや情熱などの感情が流れていくということを、子どもたちは言葉にはしませんが、感じているようです。5、6年生の読み語りをしていただいた方はこの子たちが1年生の時と比べて、「大きくなってうれしい」ということを言っていただいていました。長年お世話になっているからこその、温かいかかわりを感じられるひとときでした。
 6枚目の写真は、1~5年生の「6年生を送る会のリハーサル」の風景です。5年生が、自分たちで指示を出したり、下級生の言動に対して評価したりして、6年生への感謝の気持ちを思い切り出せるようにしていく、大切な活動の時間です。5年生は、予期せぬ出来事がたくさんあり、用意したセリフでは対応できないことがあったり、できるようになるために時間を費やすことでスケジュールがどんどんとずれていったりしていました。担任は、「この子たちにとっての『貴重な学びの場』」として、5年生の対応を複雑な思いをもちながらも見守っていました。たった6人ですので、一人当たりの分担の量もほかの学年よりも多くなります。そんな中で、人任せにしないで、気が付いたら動く、アドバイスをするなどをして協力している姿が見られました。このような5年生の姿を、自分事のように見つめる4年生のまなざしも含めて、「大人になる一歩」として大切な活動であると、あらためて感じました。

温かなひととき

2023-02-15 17:00:00
 今日の昼休みに、1~5年生は、来週の「6年生を送る会」のプレゼントづくりをしました。始まる前の5年生は、表情がきりっとしていました。あらかじめ一人ひとりが書いていたメッセージカードを貼っていきました。そのあと、6年生との思い出や6年生が好きそうなもの・ことなどを絵にかいていました。5年生は、「〇〇ちゃん、うまくかけているね。」などと声掛けをとても良いタイミングでしたり、「6年生さんとなにをしたのかな。」「それをかいてみたら?」などとアドバイスをしたりしていました。下級生の中でも4年生は意識が違い、5年生が何をしているのか、5年生が困っていることはないか、1~4年生が何をしたいのかを考えて行動しようとしていました。
 さすが、そうじや田植え、稲の苗植えなど様々な活動をしてきたなかよし班ですので、「あ・うん」の呼吸で取り組むことができていました。それぞれの得意なことも知っていて、とても柔らかくて温かいひとときを送っていました。「感謝」の気持ちをあらわす瞬間とは、こうした誰かのために力を合わせて、自分たちで考えながら何かをするときなのだと、子どもに教えてもらいました。
 5枚目の写真は、「感謝」の気持ちがあふれ、飾りをしっかり貼ろうとする気持ちが大きく、糊がはみ出たようで、瞬間乾燥中でした。6枚目の写真は6年生の様子です。「1~5年生がプレゼントづくりをしていて暇でしょ。」と言って教室に入ると、「いやいや、忙しいんです。卒業文集の大詰めですから。」と言われました。忙しいと言っていましたが、1~5年生の温かい雰囲気ににた、ゆったりとした空気が漂っていました。6年生も、自分を含めて「感謝」の気持ちを込めて文集完成をめざしているのだと感じました。
 6年生を送る会、卒業式と「卒業」モードに突入しています。あわただしくなるところですが、原点は「感謝」の気持ちであふれた「温かい」心をどうあらわすかということだとつくづく思います。

見えぬもの

2023-02-14 17:33:19
 3年生以上の「今月の詩」は、金子みすゞさんの「星とたんぽぽ」です。この詩の暗唱を披露しにきた4年生の子に、「4年生にとって、『つよいその根は 眼にみえぬ。』という『見えぬけれども』あるものって何ですか。」という意地悪な質問をしました。すかさず、「4年生は、何かあったときに人ごととせずに、声をかけたり自分のこととして取り組んだりすることができるところです。」と応えてくれました。感動しました。
 その後、4年生の教室に入ると、「外国にたくさんの輸出をする日本。幸せだよね。両方とも。買いたい物を買うだけ買ってお金を使い放題の相手の国も・・・」と担任が言うと、「それは違うと思います。」と応える子がいました。これも、「見えぬけれども」あるものを想像して考えている証拠だと思います。3年生の道徳では、「いけないとわかっていることを友達から誘われたら」ということをペアで考えていました。断る役と誘う役がうまく話をしていました。これも、自分が経験していないことかもしれませんが、相手の立場になって考えている姿でしょう。
 本校は、今週から「6年生を送る会モード」に入っています。6年生に喜んでもらうためにはどうすればよいのかを必死に考えながら、プレゼントなどを作っています。「6年生の〇〇ちゃん、あの時やさしくしてくれてうれしかったな。だから感謝の気持ちを込めて」という気持ちです。相手が喜んでくれるように、心を込めることも「見えぬけれども」の一つだと思います。時には、友達や担任に「それでは、6年生の〇〇さんは喜んでくれないんじゃないかな」と言われることもあります。「見えぬけれども」あるものだから仕方がありません。こうやって、眼にみえないけれども大切にしていくべきことを、自分たちで見つけ出していくのでしょう。
 6枚目の写真は、6年生を送る会のために5年生が6年生の写真を撮っている様子です。5年生は、他の学年が取り組んでいるプレゼント等のほかに、6年生を送る会自体を企画・運営しなければいけません。今まで経験したことのないような、一大イベントです。先日から「やばい」という声が5年生の口癖のようです。先を見越しながら、計画を立てて、全校のみなさんに協力してもらうことの難しさを味わっているようです。「見えぬけれども」非常に大切な役割です。がんばれ5年生。