阿用小学校


改めて感じる あっという間の1年

2024-02-27 18:56:05
今日音楽室をのぞくと、5、6年生が卒業式の歌を練習していました(1枚目)。昨年度、今の6年生が朝自習に担任がいないにもかかわらず、体育館でこの歌を練習していたことを思い出しました。1年がたつのは速いです。
 6年生は、卒業式までの日をカウントダウンし、毎日1~5年生、そして自分のクラスの友だちに対してのメッセージを書いています(2枚目)。毎日、6年生は「今日はどんな日だったのか。」と思い浮かべながら、在校生に対しての「贈る言葉」を書いています。卒業式の歌や掛け声の練習が始まると、より一層、卒業していくさみしさと期待が膨らむことでしょう。
 1年生教室の掲示には、相互に「いいところ」を書き合った「お手紙」が貼ってありました(3枚目)。それぞれの友だちの「良さ」をうまく捉えていること、それをわかりやすく伝えていることに、1年生の1年間の成長を感じました。
 2年生教室に入ると、書写で1年間に習った漢字を丁寧に書く活動をしていました(4枚目)。ピンと張りつめた空気の中で、姿勢よく書いていました。たまに「指が痛い。」という心の声が聞こえてきました。こんなに良い姿勢で長らく集中して取り組めるようになったことに、2年生の1年間の成長を感じました。
 図工室に入ると、3年生が図工で金づちを使った「くぎうちトントン」の活動をしていました(5枚目)。恐らく、金づちを使うことが初めての子がほとんどだと思います。できないことでも自分で挑戦してみようと、とても真剣な眼で取り組んでいました。ほとんどくぎを曲げることなく打ち付けていました。初めてのことでも動じないで取り組んでいこうとすることに、3年生の1年間の成長を感じました。
 さて、6枚目の写真は、4年生の道徳の教科書の一部です。お母さんが、子どものたかしさんにしたことの料金が書いてあります。すべて「0円」です。なぜお母さんは「0円」にしたのかを、子どもたちは考えました。さて、なぜ「0円」なのか、みなさんはどうこたえられますか?

つなぐこと 生かすこと

2024-02-26 14:50:01
 今日2年生の教室に入ると、1枚目の写真のような掲示が貼ってありました。およそひと月前には、2枚目の写真のようにまっさらの掲示でした。それが、子どもたちが、自分たちですべきことをたくさん取り組んでいって、「できること」を増やして言った証拠が掲示されていました。右に少しだけスペースがあります。きっと、「卒業式」に向けてどんなことを「できるようになるのかな?。」という担任からのメッセージだと思います。
 今年度、本校はなわとび大会から卒業式までを、子ども自身がつなげて取り組むようにしていく工夫をするようにしていました。3枚目の写真は、4年生の1/2成人式での、ゲームについての話し合いです。どうすると、自分たちのことをわかってもらいながら、参加していただく保護者のみなさんに楽しんでもらえるのかをゲーム係が考えたことを発表している様子です。これが、とても厳しい。「それじゃぁ、お母さんたちはわかってもらえないよ。」「いつまでも時間があるわけじゃないんだよ。」などと子ども同士がアドバイスしあっています。担任は、ただただ見守っていました。その1/2成人式が終わると、子どもたちは1/2成人式を経験して、次に生かせること、改善すべきことを話し合ったようです。その結果が4枚目の写真です。この掲示に書いてあることを胸に、6年生を送る会では自分たちで互いに助け合い、アドバイスしあいながら6年生に喜んでもらえることを取り組みました。そして、終わった直後に「喜んでもらえた。」ことに達成感や安ど感を持ち、涙が出る子もいました。5枚目の写真のように1年生は、もっと壮大な計画でした。生活科における、地域の方を招いての「昔の遊び交流会」からつながっていました。地域の方に喜んでもらうにはどうすればよいかを考えて取り組んだことを、一日入学での新1年生、学習公開日での保護者と段々とステップアップして、6年生に喜んでもらうにはということを真剣に考えていきました。さらに、地域の方に教わった「昔の遊び」を活用して6年生との活動を考えました。「昔の遊び」で培った、「できないなら昼休みも使って練習」の精神を存分に生かして、6枚目の写真のように練習を重ねました。1年生は、6年生を送る会の振り返りを書くときに、「6年生を送る会の日ばっかりじゃないよね。それまでの準備が大切だったもんね。」と「当たり前」のように話していました。
 つなげて取り組むことで、自分たちの今までの経験を生かすことができ、「自分たちで創った」という実感を味わうことができました。
 5年生は、こうした経験を一手に引き受けて頑張り続けていました。先週の木曜日から、とてもやさしい、柔らかな表情になりました。1、2年生は卒業式の歌の練習を始めました。

一人ひとりが創りあげた 6年生を送る会

2024-02-21 17:51:29
 今日の午後から、6年生を送る会を実施しました。今年度は、今まで見たことがないような内容が盛りだくさんの会となりました。
 まず6年生の入場です。今までは一人ずつ入場してきましたが、日曜日の5時半からの長寿番組のテーマソングにのって6名で踊りを交えて入場しました(1枚目)。他の学年は、「さすが6年生。やっぱり何かしてくれるんだな。」というつぶやきが聞こえてきました。
 1年生は、6年生と一緒になわとびと、先日学んだ「昔の遊び」を使ったマジック(かなり特訓を重ねました。)を披露しました(2枚目)。2年生は、かわいい踊り付きのクイズをしたのち、メダルを6年生に渡しました(3枚目)。3年生は、自分たちで6年生をイメージしてつくった詩や替え歌とリコーダーの演奏をプレゼントしました(4枚目)。4年生は、全校でのゲームの企画・運営をしました。パズルをつくり、そのパズルを6年生と1~5年生がペアになって完成させていくゲームでした。今まで見たことがないようなゲームで、全校が楽しみました。その後、そのパズルの中に記されている6年生へのメッセージを1~5年生で読み上げました(5枚目)。
 5年生は、6年生を送る会の企画・運営をしました。最後の最後に、6年生の目の前で、毛筆で6年生へのメッセージを書くパフォーマンスを披露しました。くす玉も見事開き、「サプライズ」プレゼントとなりました(6枚目)。
 いつも6年生を送る会は、感動的で心が温かくなります。今年度、子どもたちの生き生きした姿がずっと見られたような気がします。やらされるとか、他人事とかといった感じがなく、一人ひとりが責任をもって創りあげているという「想い」が会場中に伝わってきました。そうした「想い」があるからこそ、今まで見たことがないようなプレゼントなどがたくさん見られたのではないかと思います。
 職員室では、子どもたちの今までの取組が、日々ドラマのように語られてきました。そうした、子どもたちの「6年生に感謝の気持ちを伝えたい。」という思いの実現のための試行錯誤のあったようです。また、後日お伝えします。

算数のコツ 簡単に 感覚を研ぎ澄まして

2024-02-19 16:48:51
 今日6年生の教室に入ると、算数の「データーの調べ方」のテストをしていました。10個のデーターの平均を求める問題がありました。1枚目の写真の子は、表内の①から順に数をどんどん足していました。2枚目の写真の子は、暗算しやすいペアの数を選んで足し算をしていっていました。3枚目の子は、少ない数を一つずつ選んでたしていこうとしていました。ほかには、テスト内の「線分図」を活用して、④⑧34×2、⑤⑦⑩37×3、というようにしていく方法もあります。何をもとにして計算していくかによって、計算が面倒くさくて間違いが多くなることもありますし、その逆もあります。
 2年生教室に入ると、算数の「分数」の学習をしていました。1/3と2/3と1のリボンがあります。その3つのうち「もとにする数」はどれなのかを考える活動でした。「3つにわけたうちの1つ分」を知った子どもたちは、「1/3」はすぐに見つかります。しかし、「1/3」と「2/3」や「1」との関係はなかなか見つけられません。図をじっと見て、「真ん中の半分が『1/3』じゃないかな。」「なんか3倍じゃないかな。」などというつぶやきが聞こえてきました。今まで1/〇を切ったり貼ったりする活動をしてきたことから、「多分~じゃないかな。」という「勘」が働いたのでしょう。「そうだ。『1/3』を3倍したものがもとの長さじゃないかな。」という発言につながっていきました。
 ドリル等で、正しい解き方を「体で覚える」ことが算数ととらえられがちです。しかし、「より簡単に、きれいに解くためには」とか、「これって大きい(同じ)じゃないかな。」と感じることが、算数では非常に大切になっていきます。先日、県の学力調査が返ってきました。県全体を含めて、「もとにする量」を問われる問題に苦手意識がありました。算数の醍醐味ですけどね。
 6枚目は、5年生の様子です。「もう、忙しいんです。がんばりますよ。」と簡単な会話しかしてくれないくらい、集中して6年生を送る会の準備をしています。

たくましくなった 6年生のために

2024-02-16 17:00:00
 今日の4時間目に、6年生を送る会のリハーサルを5年生が中心となって行いました。5年生は、6年生を送る会当日の準備と並行して、子のリハーサルのための準備もしてきたと思います。実行委員長やそれぞれの担当責任者ばかりではなく、11人全員がリーダーとして動いていこうとする姿がたくさん見られました。2枚目の写真は、ゲーム係の4年生に対して、5年生がアドバイスをしている様子です。何を、どのようにリハーサルとしてやっていくのかをわかりやすく説明していました。また、リハーサルが終わると、各学年担当の5年生がリハーサルでの良かったところ、当日に修正すべきところを説明していました。
 4枚目、5枚目の写真は、ゲーム係の4年生が中心となって、ゲームのリハーサルを行っている様子です。今まで本校でやったことのないゲームに挑戦しようと、4年生も11人がリーダーとなって考えたり、話し合ったり、フォローしたりしてきました。誰も経験していないゲームを全校の子どもたちにわかってもらうためには、かなりの「説明力」やどんな動きをする人がいるのかを「想定する」力が必要となります。1/2成人式で培った、計画力や協働性をうまく使いながら取り組んできました。しかし、担任を含め4年生11人は心配だったようです。しかし、1~5年生が説明通りにほぼ動いてくれて、一安心でした。1~5年生の楽しそうな表情を見ると、「4年生の頑張りのおかげだ。」と感じられました。
 6枚目の写真は、隊形移動の様子です。ピントがずれていると思われるでしょうが、実はそれくらい早く行動している様子なのです。複数の隊形を覚えることも大変なのですが、1年生も2年生も先を見通して動いていました。
 1年間、自分たちで創りあげる学校に取り組んできた成果が見えてきたと思いました。しかし、5年生の実行委員長は、「まだまだなんですよ。」と渋い表情でした。まだまだ上をめざすあよっ子の意気込みが素敵です。