阿用小学校


心の解放って大事

2024-02-15 17:00:00
 1、2枚目の写真は、3年生の外国語活動の一コマです。英語の劇をペアでやっている様子です。「私は恥ずかしがり屋なの。」「ぼくは臆病なの。」などというセリフを英語で、感情を込めて話す活動です。「恥ずかしがり屋」であることを表現するためにもじもじした格好をして英語を言う子、「臆病」だということをあらわすために「周りをキョロキョロ」見る子、などの演技を楽しそうにしていました。英語独特のリズムに乗って話すと、感情が乗りやすいのか、日本語以上に表現豊かでした。
 3、4枚目の写真は、4年生の外国語活動の様子です。英語の単語をしっかりと大きな声で言えるようになることを目的としたゲームに取り組んでいました。チーム対抗戦ですので、いつも以上に盛り上がります。負けそうなチームが土壇場で逆転することがあり、一喜一憂しながらの活動です。わかりづらい単語でも大きな声で言わないと、勝ちにつながらないので、はきはきと答えていきます。「間違えたらどうしよう。」ともじもじすると、そこでチームの負けに近づきます。外国語活動では、間違えても「ナイスチャレンジ!」とほめるので、動じることなく発言でき、ゲームを通して楽しみながら外国語を利用したコミュニケーションを楽しみます。
 5、6枚目の写真は、6年生の活動の様子です。友達に誘われたときにどのように応えるのかを考える活動でした。① 「いやだ!。」 ② 「うーん、どうしよう。」 ③「ありがとう、少しならいいよ。」の3つのうち、自分はどう応えるのかを話していました。「私は、きっと感じたことをそのままいうので①だよな。」「ぼくは最終的には③だけど、きっとそこまでに時間がかかるから②になりそうだ。」と自分のタイプをペアの友達に話していました。①と応えた子は、「せっかく誘ってくれたから、待たせるのはいけないと思ってしまうんだよね。だから考えずに①になるんだよね。」「ぼくは、③という考えがすっと出ればよいんだけど。そうだよね、誘ってくれた人は待ってくれているんだよね。さっと③が言える人になりたいな。」「私も、①じゃだめだと思う。③を応えるようになりたいな。」という会話です。自分の得意、不得意をさらけ出しながら、よりよいコミュニケーションについて考えを深めていました。
 心を開放して話すなどの活動ができると、より学校は楽しいものとなると確信する3つのエピソードでした。

ようこそ 小学校へ

2024-02-15 17:00:00
 今日の昼休みに、近くの保育園の子たちが凧揚げにやってきました。大切に作った凧を思い切りとばしたいという思いを持ってやってきました。ちょうど、小学生は給食中で、最初は校長のみが関わっていました。「ねぇ、お兄ちゃんたちは何をしているの。」「給食ってお弁当なの。」「校長先生ってどんな仕事なの?」「私が入る学校の校長先生だよね。」などとたくさん話しかけてくれました。しかし、関心ごとは、1位は凧、2位は断然小学生でしたので、小学生に「時間があれば、校庭で保育園の子どもたちと遊んでみてください。」と声をかけました。
 すると、3枚目の写真のようにほぼ全校の子どもたちが校庭に出ました。どう声をかけてよいのかがわからないのか、恥ずかしいのか、高学年の子どもたちは、保育園の子どもたちの周りで「こんにちは。」と集団で声をかけるくらいしかできなかったようです。4、5枚目の写真の6年生の子は、そんな中で、スーッと近寄って凧をもってあげていました。うまいかかわり方をしていました。
 6年生は「全員が保育園の子たちとかかわるのは迷惑だから、鬼ごっこしようよ。」と声がけをしました。これも、園児が楽しめるためにできることの一つと考えたようです。
 校庭から帰ってきた2年生の子が、「楽しかった。かわいかったよ。ぼくは大きくなったんだよ。」と言っていました。保育園の子たちが、小学校って楽しいなと思ってもらえたのかどうかは疑問ですが、楽しいひとときを過ごすことができました。
 本校は、いつでもお待ちしております。どうぞ、お越しください。

卒業式が始まりました

2024-02-14 18:14:11
 今日の昼休みにフレンド集会として、1~5年生は6年生を送る会で6年生に送るプレゼントづくりをしました。当然、5年生がリーダーとなって行います。始まる前は、教室に集まった下級生が遊んでいる姿を見ておどおどする5年生の姿もありましたが、「これから始めるよ。」と凛とした声で言うと、1~4年生はさっと取り掛かりはじめ、安心した表情となりました。
 時間が限られる中で、心のこもったプレゼントにしなければいけません。5年生ばかりでなく4年生も、「いいね。それ、かわいいね。」「どうした、もしわからないことがあったら教えてね。」などと誰もがやる気になる声がけをしていました。1~3年生も、「6年生の〇〇さんはねぇ。」「あっ、学校を描くと学校のことを思い出してくれるかもしれないよ。」などと、6年生に喜んでもらえるためにどうすればよいのかをしっかり考えて取り組んでいました。
 ある担当者は、「本当に今年は、教員がいなくてもやってくれます。」と言っていました。ほとんどの担当教員は、指示を出したり、個別に誰かを支援したりしませんでした。「子ども同士でできる。」と信じて、待つことに徹しました。おそらく「あっ、そこは、それより、、」と思ったり、「早くしないと完成しないんだけど、大丈夫なのかな。」と心配事もあったかもしれませんが、「あよっ子」たちの姿を見守っていました。
 昼休みを終えると、5年生の子たちの表情はとても柔らかく、自信に満ちていました。たった数十分でしたが、とても成長したように見えました。
 さて、本校はこの活動を含めて、これからの活動を「卒業式」として考えて取り組んでいきます。6年生が「卒業生」と呼ばれる、さみしいですが、感謝や憧れが全校であふれる雰囲気を、「子ども自身」で創りだしていくことを祈っています。

3人で分けるには?じゃんけん!

2024-02-13 16:55:34
 今日2年生教室に入ると、算数で分数についての学習をしていました。2枚目の写真のように、折り紙「1」枚を「同じ大きさに」「2つ」切ったものを「1/2」というということを学習していました。2年生の子たちは「なるほど、2つにわけたうちの一つが1/2だな。」と学んでいきました。「ケーキを2人で分けると?」と担任が聞くと、「1/2」と嬉しそうに子どもたちが答えます。続けて「では3人だったら?」と聞くと、「じゃんけん。」「そう、負けた人が我慢する。」と現実味を帯びたアイディアが返ってきます。また、「3つにわける。」という子がいると、「みんなは2つの時は半分にしたけれど、3つは?。大きいのや小さいのにならないの?」と聞くと、「じゃんけん」と返ってきます。そして、すかさず「同じ大きさに3つにわけないといけないよ。」という意見が出てきました。
 分数は、小学校での算数で大きな壁になる「数」です。「『1/4』と『1/56』とでは、なぜ『1/4』が大きいのか。」、「5メートルの1/5倍は、かけ算をするのになぜ長くならないで短くなるのか。」など素朴ですが、重要な疑問を抱かせてくれる不思議な「数」です。もとになる数を等分することが基本となります。それを暗記するだけの学びだと、先程の疑問は学年を追うにつれ、「算数・数学嫌い」へと進んでいってしまいます。「じゃんけん!」と言って簡単に解決する方法も、折り合いをつけながら楽しく生活するには重要ですが、家族で1つのものを何「等」分にして、一緒に楽しむ経験を増やしていただくと、子どもたちの「数」への感覚がより研ぎ澄まされると思います。
 4、5枚目の写真は、4年生の国語の「1年の行事食」の活動の様子です。日本には、「おせち料理」から始まり、様々な伝統的な行事にまつわる食があります。それを4年生の子どもたちは、調べたり、実生活から思い出したりして、一人ひとりが付箋に書きだしました。そして、1枚の表にどんどん貼っていきました。「ぼたもちとおはぎは同じだよね。」「そうさくらもちも。」「さくらもちは違うよ。」とか、「節分に食べるのは、」などと調べたことや家庭でのことなどを話しながら貼っていく姿が、とても楽しそうでした。子どもたちの知っているようで知らないこと、知らないようで知っていることが、数年前とは様変わりしてきたように感じます。近年学習用タブレットで個別に調べることができるようになり、知識が豊富になっているのかもしれませんが、家族や親せき、地域の方が言っていたこと、見たことで得た情報が少ないようです。ぜひ、ご家庭で話してみてください。
 6枚目の写真は、4年生教室の5時間目が始まる数分前の様子です。担任はいません。そしてチャイムもなっていません。それなのに、これから何をするのかを子どもたちが考えて行動しようとしていました。たくましい子どもたちです。

150+1 開校記念も毎日の積み重ね

2024-02-13 16:30:15
 1枚目の写真は、本校開校150周年記念式典に合わせて子どもたちが作成し、県道からちょうど見えるように「祝 阿用小学校 開校150周年」の「横断幕」を新館3階に掲示しました。本日は、開校記念日で、151年目に突入しました。そこで、2、3枚目の写真のように6年生の子どもたちが掲示を取り除いてくれました。「あぁ、『150周年』って書いてある紙をはぎたかったのになぁ。」「もう1年たつのか。」などとつぶやきながら掲示を取っていました。登校時に「今日は阿用小学校の誕生日。」と校長が話すと、「151年目になるのか。」、「〇〇先生と同じ誕生日なんだよね。」といった「身近な人」の誕生日のような感覚で受け止める子が多くいました。
 4、5枚目の写真は、1年生の子どもたちが6年生のやさしいところ、かっこいい所を書き出す活動をしていました。「まだまだあるよ。」「えっと、ぼくの2枚目はねぇ。」とその子にしか書けない「6年生の素敵なところ」を見つけては、紙に書いていました。思いつくことが多すぎて、書くのが追い付かない子もいました。6年生が、1年生の子どもたち、そして全校に対して行ってきたことが、こんなにも心に残っていることに喜びを感じました。こうした1年1年が積み重なって、151年になったのだということに、歴史の重さも感じました。
 6枚目の写真は、クラブの様子です。地域の方にお越しいただき、ペン立てづくりを教えてもらいました。子どもたちは、しっかりお話を聞いて、自分なりの工夫をして作製していました。1時間でできるように、様々な準備をしていただいたおかげで、子どもたちは完成した「世界に1つだけのペン立て」をうれしそうにもって帰ることができました。こうした、地域の方とのかかわりも、151年の積み重ねの大きな、そして重要な出来事です。