阿用小学校


迷惑をおかけするかもしれませんが ミシンボランティア 1/2成人式など

2024-02-01 16:34:06
 今日2時間目に、5、6年生の家庭科においてミシンを使ってエプロンづくりを始めました。今日から4日間、4名の地域の方に来ていただき、ミシンの使い方を教わることとしました。6年生は昨年度も挑戦していますが、5年生は初めてです。今まで練習シートを使ってミシンの使い方は少しずつ慣れてきていますが、自分が着るエプロンとなるとやはり力が入ります。やさしく教えてくださるので、子どもたちは安心してミシンの挑戦に挑めました。後、3時間です。ベストを尽くしてほしいです。「たくさん聞いて、迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします。」
 2年生教室に入ると、「うーん。」とうなっている子がたくさんいました。生活科の学習で、保護者のみなさんに「私はどれだけ成長したのか。」をどのようにインタビューするのかを考えていました。なかなか難問です。「ちょっとお時間よろしいですか。質問します。私は小学校入学してから今まで、どんなところが成長しましたか。」などと自分で作ったセリフを、友だちに言ってみます。「ちょっとぉ、はずかしいな。」。恐らく、子どもたちがご家庭か、今度の公開授業の際にインタビューするかと思います。思いっきり答えてやってください。「たくさん聞いて、迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします。」
 4年生はついに、1/2成人式を実施しました。5枚目の写真は直前の様子です。「失敗があるかも知れないけれど、こんなにみんなで考えてきたんだよ。誰かがフォローするよ。」と担任が言っていますが、ちょっと上の空です。もう緊張ではりさけそうでした。感動的な式だったようですので、私は教室に入りませんでした。しかし、最後の子どものあいさつが「これからもご迷惑をおかけするかもしれませんが、私たちの成長を、これからも見守ってください。」という言葉で、廊下越しに泣きそうになりました。
 案外、子どもがかける「迷惑」は、我々大人にとって「宝物」になることもあるようです。
 
 

一人ひとりの「ふつう」

2024-01-31 15:13:26
 先日の1月23日(火)の業間に生徒指導主任が「一人ひとりの『ふつう』」について話しました。星野富弘さんの素晴らしい絵と詩を紹介し、その上で星野さんの障がいについて、子どもたちに話をしました。手や足を動かせることが「ふつう」ではないように、一人ひとりの「ふつう」が違うという話もしました。子どもたちは2枚目の写真のように、いつも以上に真剣な表情で生徒指導主任の話を聞いていました。そして、運営委員会が伝えている「思いやり」の意味について再度考えていこうという気持ちになっていったと思います。
 今日のフレンド集会では校長が「一人ひとりの『ふつう』」についてもう少し詳しく話をしました。海士町出身の井手上獏さんについて、小学校5年生から中学校2年生の頃の出来事を中心に話をしました。「男のくせに」という何気ない言葉で、「白黒の風景」となってしまった獏さんのことを紹介すると、中には「ダメ、ダメ。そんなことを言ってはダメ。」と心の中で言っているかのように首を振っている子がいました。
 どれだけ子どもたちの心に響いたのか、不安なところもありますが、「一人ひとりの『ふつう』」が守れる学校にしていこうという気持ちをもつきっかけになってくれることを祈っています。
 6枚目の写真は、県版画展の表彰の一コマです。全く練習をしていないのに、堂々と賞状をもらうことができた1年生。表彰式はたった数回しかなかったのに、思い出しながら、良くできたなぁと感心しました。さすが、来年度入学する「後輩」たちを今週の金曜日に迎え、本校の紹介や小学校での学びなどを紹介するほどあります。

日々の積み重ねからみえること

2024-01-30 17:00:00
 6年生の社会科は、明治維新から日清・日露戦争への道を学んでいます。大日本帝国憲法が「言論の自由」を条件付きで認められていたことなどを資料から読み取り、「ほらぁ、日本が国民が主役になってきたって言えない?」と話しかけている姿が見られました(1枚目)。今日は、ノルマントン号事件後に、治外法権などの撤廃を望む国民の動きが、国際社会での地位向上につながっていくことを知ると、「やっと認められたんだ。」とつぶやく子がいました。すかさず、「それがさぁ、その後の悲劇につながっちゃうんだよね。」という発言があり、また「はぁ。」とため息が聞こえました(2枚目)。こうした資料に基づく自分なりの歴史の意味付けが楽しくなってきたようです。
 1年生教室に入ると、「ぼくが『へぇ。』と思ったのはさぁ、」と教科書に書いてある動物のすごい所を発表しあっていました(3枚目)。友だちの意見を聞いて、自分と友達の意見を比べながら発言する姿が見られました。友だちと比べることで「自分」を知ることができてきたようです。
 5年生は算数のまとめに取り組んでいました。かなり苦戦していたようです。そこでグループで顔を突き合わせて取り組むことにしました。すると、安心したように黙々と取り組めるようになりました。5年生は、かなりの時間を割いてグループ活動を行っています。わからないことや迷ったことがあればグループのメンバーに聞いてみればよいという「安心感」を得ることで、難しい問題にも挑戦できるようになったようです。
 5、6枚目の写真は、昨日紹介した2年生の「勉強でできるようになったこと・成長したこと」の「作品」です。こんなに大きく自画像を描けることに感動をしていますが、それ以上に堂々とした「自分」が描けることに子どもたちの成長を感じます。恐らく、自分のできるようになったことを「思考ツール」を使って、自分で客観的に見ることでより一層自信がわいたのだと思います。
 何気ない毎日が子どもたちの成長や自信、安心感の積み重ねになっているのだと改めて感じました。担任のたゆまぬ努力が子どもに伝わっているのだと、私は思います。

試行錯誤は楽しいが

2024-01-29 17:00:00
 1年生は今週の金曜日に新1年生を迎える会を行います。ちょうど国語で「小学校を紹介しよう」という活動があるので、かねて取り組んでいます。自分が経験して楽しかったことを紹介したいということがありますが、当日は暗記して堂々と新1年生に発表しなければいけませんので、そう長くは書けません。「まだまだ書きたいことはあるけれど、覚えられないんだ。」と言っている子もいますし、「まだまだ書きたいなぁ。」と言っている子もいます。葛藤の「紹介文」づくりです。また、昨年度自分たちがしてもらった「自分の名前を書いてみよう。」の紹介をどのようにすればよいのかをみんなで考え合っていました。(写真2枚目)「指をバキューンってやって、鉛筆をそこに置きます。」と説明しますが、肝心の鉛筆が新1年生には見えないようです。説明係以外の子どもたちも「自分事」のように考えていました。
 2年生教室に入ると、小学校生活2年間でできるようになったことを図や文で表すという生活科の活動をしていました。思考ツールを活用しながら、自分のできるようになったこと、成長したことを書き出したようです。今日は、友だちのそれを探して書き出す作業をしていました。「えーっと?〇〇君はねぇ。そうだそうだ。」と笑みを浮かべながら書いている姿がとても微笑ましかったです。3枚目、4枚目の写真がその様子です。悪口ではないので、とても良い雰囲気でした。
 5枚目の写真は、5、6年生の図工の様子です。新聞を使ってイメージするものをグループで作成していました。「おれって、天才だわ。」という声が聞こえてきました。「先生、このスペースを使って、こんな広くてくつろげるところができたんですよ。ぼくって天才ですよね。」と、いつもは「謙遜」するタイプの子が、頬を赤らめて主張していました。グループのメンバーもとてもうれしそうでした。
 6枚目の写真は、4年生の教室の様子です。今日の業間に今月の詩の暗唱を挑戦しに校長室に来た子が「先生、結構大変なんですよ。ぼくの係は大丈夫なんですが、ある係は、意見が真っ二つに割れているんですよ。あと3日しかないのに。もう大変ですよ。」と教えてくれました。どうも学級全体でカバーしようという雰囲気のようでした。教室に行ってみると、「だから、〇〇係さんが言っているのと、ぼくたちが言っているのと違う気がするんだけど。最後は係で決めたらいいと思うよ。だって係なんだから。」と言って、ある子たちは正座して、係の出す結論を待っていました。どうやら、やっと同じ方向に迎えるようになったようです。
 子どもたちは、自分事としてたくさんのアイディアを出したり、目的実現のために協力したりしていきます。その中で試行錯誤はつきものです。あと3か月くらいあれば、どれもじっくりとゆったりと話し合えるのですが、そうもいきません。時間との闘いでもあります。また、発表会や交流会では相手がどう思うのかも重要になってきます。担任たちは、それでも粘り強く、子どもたちの「試行錯誤」を支えています。人生にとって重要な学びをしていると信じて。

長く練習した先には

2024-01-26 16:51:36
 今日午後になわとび大会を実施しました。12月初めから業間体育、体育の授業を中心に練習してきました。まず初めに、低・中・高学年ごとに持久跳びをしました。各学年の入賞タイムが設定されています。授業中も、それをめざしてどの子も頑張って跳んでいました。自分の結果に喜ぶ子、受け入れられない子、悔しい子など様々な姿が見られました。応援する他学年は、応援合戦さながらの大きな声での声援をかけていました。練習の時の2倍の長さを跳べた子もいましたし、友だちがうまく跳べたことがうれしかった子もいました。
 その後、各学級単位での8の字跳びをしました。今までの最高記録と目標を言います。そのたびに、他の学年は「がんばれ」と温かく拍手をしました。4枚目の写真は1年生の「新記録」達成の瞬間です。今まで練習してきたことができた喜びを体いっぱいに表していました。圧巻は高学年の8の字飛びです。5枚目の写真は練習の風景ですが、跳ぶ子たちが普段と違う「アスリート」の表情となり、雰囲気がガラッと変わりました。練習してきた成果を思い切り発揮していこうとする意気込みが伝わってきました。それは、6年生も同じでした。そんな、厳しさを目の当たりにした1~4年生は、「こんな高学年になりたい。」という尊敬の念を抱いて、大きな声で跳ぶ回数を数えていました。
 長い間練習してきた先に得たものは、きっと長く跳ぶ体力や技術ばかりではないのではないかと子どもに教えられました。