阿用小学校


少し厳しくしてみると

2023-10-17 17:47:36
 今週の木曜日、金曜日に5、6年生は宿泊研修です。少しずつ、宿泊研修で何を学ぶのかが明確になってきたようです。それまでは、「楽しみ」というのが先に立っていましたが、何ができるようになるようになるとよいか(ならなければならないのか)が見えてきたかもしれません。キャンドルサービスや野外での活動に関心が行きがちですが、自分の係での役割の責任を持つこと、集団として教職員の指示なく動けるようになる個人となることなど、学校生活で培ったことを最大限に生かしていかなければならないことが満載です。陸上大会の壮行式の時に、6年生が「阿用小学校の代表として」と言っていましたが、より一層強い意識を持って宿泊研修に挑んでくれるよう、願っています。
 過ごしやすい天候となりました。来週実施予定の蓮花寺登山マラソンに向けた体力づくりとして業間体育を実施しています。ここで真剣に、自分の出せる力をすべて出し切る子、友だちにあわせて走る子と分かれます。だらだら走る子はいませんでした。しかし、この写真には写っていませんが、蓮花寺に何度も走りに行っている子もいるようです。こうしたみえない努力は、今よりもきっと将来になってから役立つと思います。さて、今からでも遅くありません。誰もがしていない努力をしてみるということもチャレンジしてみてはいかがでしょう。

苦労して得ることの意味

2023-10-13 17:00:00
 今日2時間目に家庭科室に行くと、2年生得意の調理をしていました。黒板には大きく「自分たちでつくる」というめあてが書いてありました。先日行った芋ほりで採った芋を、学級で話し合いパフェとスウィートポテトにすることにしたようです。2年生の子たちは、もう何年も前から調理をしているような落ち着きぶりで取り組んでいきます。担任は、1学期に引き続き家庭科室後ろから腕を組んで「見守り」をしているだけです。職員室に入った2年生に、どの教職員も「パフェが欲しいなぁ。」と言います。すると、2年生は「スィートポテトなら。」と笑顔で返してくれました。自分たちでつくったものだから、「おすそわけ」しても楽しいでしょう。
 2回の廊下を歩いていると、「秋」が飾ってありました(3枚目の写真)。一昨日に1年生が蓮花寺に「秋みつけ」に行って採ってきたようです。4枚目の写真がその時の様子ですが、何気なく歩いているとなかなか見つかりません。さらに、友だちがみつけると、余計に焦ってしまって見つかりにくくなります。自分が欲しい木の実はみつからなくて、ほしくない木の実は何個もみつかるということもあります。山道を歩きながらなので、より一層困難が増します。そんな苦労の中で得た「秋」ですので、みんなに見せたくなるのは当たり前でしょう。
 5枚目の写真は6年生の教室の様子です。いつもと違う形での問題を解くようなプリントに挑戦しました。まず読んでも、意味が分かりません。何が聞かれているのか、何を説明しているのかがわからないようです。「先生…。」とすぐ言ってしまいます。そして、「意味が分かりません。」「これ、とばしていいですか。」という言葉が飛び交います。ぐっと我慢して、何度も読んでみる、予想されるような答えを書いてみるということを繰り返している子は「あっ!。」という喜びの声が出ます。苦労の中で得た「喜び」なので、「わかったよ。だってねぇ。」と説明したくなります。
 やはり、自分で苦労して獲得すると、人に知らせたくなるようです。それだけ、パワーが心と体の中に充満するのでしょう。過ごしやすい季節です。ちょっと苦労して、自分で獲得するまで我慢してみて、その喜びを「おすそわけ」できる活動を大切にしていきたいです。
 6枚目の写真は、3年生の教室です。本校開校150周年記念式典で、本校児童を代表して「学習したことを発表」するチャンスを3年生は獲得しました。さて、「おすそわけ」したくなるほどの、我慢や工夫、苦労をし続けることができるでしょうか。この写真からは、その「芽」が出てきた感じがします。

陸上大会に参加した6年生も学校をあずかっていた1~5年生も頑張りました!

2023-10-12 18:13:36
今日はいよいよ陸上大会当日でした。6年生が出発しようと昇降口に向かうと、すでに1~5年生が6年生を待っていました。競技場に応援に行けない1~5年生は、昇降口で昨日の壮行式に負けないぐらいの大きな声で6年生にエールを送ってくれました。6年生思いの素晴らしい後輩たちだとしみじみ感じました。そんな素晴らしいエールを6年生は真剣に受け止めていました。そして、みんなの応援へのお礼と決意を力強く伝えて出発しました。6年生は、2枚目の写真にあるように、一人ひとりが大会に向けた意気込みをしっかりともって本番に臨みました。それぞれの子どもの意気込みには、阿用小学校の代表として参加し、自分のベストを尽くそうという思いが込められていました。どの子もその意気込みを、本番の競技や応援で力強く発揮する姿があらわれました。欠席やけがで6年生全員が本大会に選手として参加できませんでしたが、そんな友だちの思いも背負って競技や応援に全力で取り組む瞬間がどの子どもにもありました。そんな友だちのがんばる姿をしっかりと応援で見ていたので、競技を終えてテントに帰ってくる友だちに、「よかったよ」、「がんばったね」と心からねぎらい互いにたたえ合う姿もとても素敵でした。今日までの経験をふり返り、ぜひ次につながることを見つけて生かしてほしいと思います。阿用小学校の代表として全力で大会に参加した6年生のみなさん、そして6年生を素敵なエールで送り出し、学校をあずかっていた1~5年生のみなさん、今日はよく頑張りました!

全力で 全力で

2023-10-11 17:34:22
 明日実施予定の市陸上大会の壮行式を昼休みに実施しました。それに先立って、業間に2~5年生は壮行式リハーサル2を行いました。5年生は昨日のリハーサル1の時と同じように、「エールの中でよかったところは~です。これから気を付けてほしいのは~です。」と子どもたちに言っていました。よい所をしっかりとらえているところがとても素敵ですが、今後がんばってほしいことがどうも2~5年生に伝わっていないような感じがありました。5年生ももどかしさが残っているようでした。校長からは「大きな声はとてもよいが、『頑張ってほしい』という気持ちが伝わる表情をつくるとよいのではないか。」というアドバイスがありました。1、2枚目の写真をみていただくとお気づきかもしれませんが、なんとなく「全力で」取り組むという姿勢が見えませんでした。
 しかし、壮行式が始まり、3枚目の写真の5年生のあいさつで体育館全体の雰囲気がガラッと変わりました。彼女のあいさつが全校の子どもたちを本気にさせました。実は今朝になってあいさつ係がお休みで急遽決まり、あいさつ文を新たに考え、暗記したようです。そんなことを感じさせないほど、堂々として、相手をしっかり見つめながら話しかけるようなあいさつでした。それで、子どもたちのやる気が「全力」モードに変わりました。
 2回のリハーサルでも大きな声でのエールでしたが、4枚目の写真のように1~5年生が「全力」で、6年生に「がんばってほしい。」という願いが届くような「必死」の表情が見られました。ここでは、あまり見えませんが、今年度初めて参加した1年生は、のどがかれるのではないかというほどの勢いでのエールを見せてくれていました。
 そうした1~5年生の思いが伝わったのか、6年生のあいさつもとても素敵でした。学校の代表として、責任を持って競技ばかりではなくあいさつなどもしっかり頑張っていこうという意気込みを話してくれました。その後の退場でも、そうした6年生の思いは強く、1~5年生の一人ひとりに誓うように歩いていきました。
 1~5年生が歌った応援歌の一節、「全力で 全力で 明日に向かおう。未来に続く この道 信じて」。陸上大会、そしてその後の様々な経験につながる壮行式を、子どもたちが創りあげました。

自分たちで学びをつくる

2023-10-10 16:09:06
 3連休明けの朝自習に、1~5年生は体育館に集合しました。今週実施予定の6年生が出場する陸上大会の壮行式のリハーサルのためです。休み明けはなかなか生活リズムも整っていなくて、やる気が出ないこともありますが、5年生の指示のもと1~4年生はエールや応援歌で大きな声を出していました。その中で、なんだか「イライラ」している5年生がいました。「ダメじゃないかな。」などとつぶやいていました。実は、5年生は昨年度も壮行式を企画・運営しました。体育館全体が「ピリッ」とするくらいに、当時4年生だった今の5年生一人ひとりが一生懸命に壮行式を創りあげていった記憶があります。納得いかないのでしょう。1~4年生が体育館から出た後も5年生は一生懸命練習をしていました。その「もやもや」が明日の壮行式で解決することを祈っています。
 2枚目の写真は、1年生教室の掲示です。なんとアサガオが芽を出したようです。「冬にも咲くのかな?」という疑問を持って、「とにかくやってみよう!」ということで実験し始めたようです。「咲かないのでは?」「咲くでしょう。」「咲いてほしい。」などの予想があるかもしれません。本校ノーベル化学賞受賞候補者の研究は続きます。
 3枚目の写真は、2年生の生活科の様子です。NHK for Schoolを見た子どもたちは、「大東町でも、みんなが大切にしている場所があるのかな?」という疑問を持ちました。そして、どんなところなのかをあげていきました。段々と面白くなり、「(子どもだけで)行ってみたいところ。」をあげるようになってきました。担任は、「大事にしているところだよ。」と問い返すと、「・・・」となって、再度考え始めたようです。次は、大東町が大切にしているところはどこなのかをじっくり考えて、「まち探検」につながっていくと思います。
 4枚目の写真は、1年生の道徳の様子です。友だちのかかわりについて考えていました。担任が「みんな違う園から来たけど、ずっと前から仲が良かったの?」と聞くと、「うーん。最初は緊張したよ。」「えーっ。緊張していたの?」などという素朴なつぶやきが始まりました。入学して半年。どのようにして「楽しい学校生活」になっていったのかをじっくりと振り返っていくと、案外自分たち一人ひとりが努力や協力していったことに気づくのかもしれません。
 6枚目の写真は、3年生の算数の様子です。「60枚の色紙を3人で分けると1人は何枚か」を考え、説明する活動でした。まずは、10枚を1束にするところを発送できるかというところが大切です。「1円玉10個で10円玉。」という感覚がないとなかなか出てきません。そのあと、「6÷3」をどう説明するのかという「難問」が待っています。一人に1個ずつ配って等しくなるという考え、6の中に3が何個入るのかという考え、一人に1個ずつ配るときなんかい配れるのかという考え、など図や文字を使って表そうとすると数個の考えが出てくると思います。じっくりとみんなの考えを聞きあえる集団になってくると、こうしたたくさんの考えに触れることができるようになります。