阿用小学校


1日に2つの学校訪問

2023-09-28 18:15:50
 今日の業間体育に、県教育委員会主催の「元気アップカーニバル」がありました。県教育委員会から指導主事が来校され、楽しく、仲よく運動していってほしいとおっしゃいました。そのあと、協賛企業からのクリアファイルと体育用具の「プレゼント」をいただきました。本当は、校庭でのランニングを見ていただくことになっていましたが、あいにくの雨で昨年同様、縄跳びを見てもらうこととなりました。昨日もお見えになった方なので、子どもたちは出会ってすぐのあいさつの後、「あっ、昨日も」などといって笑顔になっていました。
 3枚目、4枚目は、5時間目の6年生の社会科の授業の風景です。出雲教育事務所から指導主事が来校され、6年生の社会科の授業を見ていただきました。子どもたちと担任の授業でのやり取りを見て、「非常に活発で、学ぶ力が高い子どもたちだ。」ということをお話されました。少人数だから、静かで、おとなしい授業を想定されていたようですが、多様な意見、積極的な挙手、堂々とした発言に驚かれました。どの学年を見てもらっても、同じように積極的に授業に参加していることを紹介すると、再度驚かれました。子どもたちが楽しみながら、歴史的な事象に対して向かっていく姿がとても素敵でした。
 今日は以上のように2種類の学校訪問がありました。その中、1年生は、生活科で飼っていた生き物との「お別れ会」がありました。5枚目の写真ですが、職員室を通る際に、「これから、生き物と『さよなら』してきます。」と今まで聞いたことのないような、小さくて弱弱しい声で1年生たちは水槽などを運んでいました。あまりにもさみしそうだったので、近くに行ってみると、またいつものうきうきした声が聞こえ始めました。「先生、たまごだよ。バッタの!。」「先生、飼いたいよぉ。」という会話が聞こえました。ちょっと意地悪に「飽きて担任の先生に任せっきりになるんじゃないの?」「ずっとずっと面倒を見ることができるの?」などと聞くと、今度はしっかりとした声で「ぼくたち、今までもお世話をしてきましたから、大丈夫です。」と答えました。

精一杯やった先にみえるもの

2023-09-27 15:45:55
 今日の昼休みに、5年生が学年発表を行いました。1学期に学習した大東町のお茶について発表しました。最初からグループで原稿等を作っていましたが、1学期間取り組んできたのでそれぞれがこだわりがあり、なかなかまとまらなかったり、意見が衝突したりしていたようです。また、先週ごろから、体育館で練習をしていましたが、なかなか大きな声が出せなくて、いつも教室に帰るときは意気消沈の様子でした。昨日の昼頃から、めどが立ったのか、表情が柔らかくなっていました。
 今朝の登校時には、緊張した面持ちのこと、もう大丈夫だという子といましたが、1枚目の写真のように、始まる寸前は大変緊張していました。それが、始まると同時に、みんなで声をそろえて、とても大きく張りのある発表が始まりました。今回の発表中に休んでいた子や残念ながら今日休んでしまった子がいるにもかかわらず、そんなことを全く感じさせないくらいに自分たちでカバーしあったのでしょう。どの子も、はきはきと(緊張を隠しながらも)堂々と発表をしました。ゲストティーチャー、そして見学でお世話になった大東のお茶屋さんのためにも、本校の子どもたちに「大東茶」の素晴らしさを知ってもらいたい、自分たちのクラスのよさを感じてもらいたいという願いが強く伝わてきました。聞いている子どもたちは、瞬きするのが惜しいくらい、大きな目を開けて聞き入っていました。残念ながら、学年ひとりの代表者が感想発表をすることになっていましたが、聞いていた一人ひとりが様々な感想を持ったと思います。終わって間もなく、緊張が解けて、ぐにゃっとした笑顔を見せる子、少し涙ぐむ子、「先生、がんばったから…」と言って思い切り甘える子、様々なですが、やり切ったという気持ちがあふれていました。これから発表する、3、4、6年生は、プレッシャーを感じていると思います。
 6枚目の写真は、県教育委員会保健体育課指導主事が、体力向上支援事業にかかる学校訪問に来校された様子です。1、2年生の体育、「マット遊び」を見ていただきました。自分たちで率先して準備したり、並んだりするきびきびした姿、できなくて子失敗してもめげずにやってみようとするやる気に満ちた姿を評価していただきました。

「今の社会に求められている」の国語

2023-09-27 15:03:21
 昨日、3年生の教室をのぞくと、国語の物語文の学習をしていました。本文や絵から登場人物が何をしていたのか、そしてどんな気持ちなのかを考える学習でした。登場人物の様子から、その気持ちを慮るというのは難しい活動です。そこで、1枚目の写真のワークシートのように、「たのしさ」「うれしさ」や「悲しさ」「怒り」などをハートで表す活動を取り入れていました。また、2枚目の写真のように、「感情をあらわす言葉集」をみて、自分がイメージしている感情はどんな言葉で言い表すのかを探す活動も取り入れていました。近年、画像や絵文字、短縮言葉が気軽に使えるようになり、感情を言葉で表したり、状況から感情を類推することが難しくなってきたと言われています。「今日遠足どうだった?」→「普通」「お弁当おいしかった?」→「普通」、、、これでは、やはり人間らしい会話とは言えません。自分の感情を適切な言葉で言い表す、他者が表現した文章の行間から感情を読み取るといった、人間特有の、そして大切な営みを国語で身に付けようとする試みとして、単元を通して行うようです。
 3枚目の写真は、4年生の国語の学習の様子です。著作権の関係でお見せできませんが、教科書には2種類の体温計の広告が載っています。同じ体温計を紹介するのですが、黒板に記してあるように、内容や方法が全く違っています。といって、事実が違うわけではなく、誰に読んでもらうために作られたのかによって違ってくるということを考える活動です。新聞、テレビ、そしてCMなど、同じ事柄でも伝える人、伝えたい人で違ってくるものです。現在のように情報があふれる世の中だからこそ、こうした情報を比較したり、分析したりして、適切に活用する必要があります。最近は、フェイクニュースまでもありますので、より一層そういった力が必要となってきます。
 4、5枚目の写真は、5年生の国語の学習です。自分たちの学級をよりよくするために、話し合い活動を通して課題を解決するために自分たちの考えを整理する活動です。付箋に書きますので、自分の考えを書いては消すということができるので、より一層アイディアがたくさんでます。一人ひとりが書いたアイディアをグループで整理して貼ることによって、まとめたり整理できたりします。今後、総合的な学習(高校では探究)の時間や町おこし、起業や会社の企画会議など様々なプロジェクトに取り組むことがあります。そういった時に、とにかく自分のアイディアを思いつくだけ出して、それから精選して、よりよい考えとして実行するための方法を知っておく必要があります。そうしたことを踏まえた学習です。
 国語といえば、漢字を正しく書く、音読を大きな声で間違えなく読む、そしてテストでよい点を取る、という時代は、遠い遠い昔の話であることを紹介しました。
 6枚目の写真は本校の校庭の様子です。先日、地域の体協の皆様のご尽力、そして本校校務技師の努力で校庭が久しぶりに広くなりました。子どもたちがとても気持ちよく業間体育で走っている姿をみると、より一層感謝の念が強くなります。
 4枚目の写真は、本校校庭の写真です。先日、体協の皆様に校庭整備をしていただきました。お忙しい中、本当にありがとうございました。本校校務技師の努力も相まって、広い校庭で子どもたちが走るようになりました。

真剣な雰囲気の教室

2023-09-25 17:37:50
 今日2年生の教室をのぞいてみると、ビッグモニターを見つめて「後、~を書かないといけないんじゃないかな。」「遠足のしおりには何が書いてあったのかな。」などという声が聞こえてきました。いつも以上に、真剣で、全員が同じ課題に向かっている様子がうかがえました。廊下に出てみると、2枚目の写真のような掲示があり、2年生を真剣にする理由がわかりました。自分がつくったおもちゃで遊んでもらいたいという願いを持った子どもたちは、クラスの友だちだけでは飽き足らず、1年生を招待したくなったようです。そこで、気持ちよく来ていただけるような「案内状」を自分たちで完成させようとして、真剣さを増していたようです。
 6年生の教室に入ると、また真剣な面持ちで、黒板や教科書を見て、必死に考えている姿がありました。織田信長と豊臣秀吉が天下統一に向けて行ったことを「政治」「戦い方」「外国とのかかわり」の3つで整理して、信長と秀吉のどちらが天下統一に大きな影響を与えたのかを考えていたようです。「秀吉!」という声が多かったようですが、他者を評価するというのはやはり勇気や覚悟がいります。これから授業を進めるにつれて、どう変化していくのか楽しみです。
 1年生教室に入ると、誰もいないかのように静かでした。ただ、筆を水入れで洗う「ちゃぷちゃぷ」という音しか聞こえませんでした。「あったらいいな。」というテーマで、自分が想像したことを絵にあらわしていました。水彩絵の具で、自分がイメージしている形や色を形にしていくことに全員が没頭していました。校長が話しかけると「先生、これはねぇ。」と止まることなく説明を始めそうなので、遠くから写真を撮るだけにしました。
 何かに対して真剣に取り組む姿が、月曜日からみられる本校。とてもよい学びを教職員とともにつくりだしている子どもたちの一コマでした。
 

1~4年生の 自分たちで創りあげる学校をめざした挑戦

2023-09-22 17:08:11
 今日は、1~4年生は遠足でした。今年度は2つの新しい試みをしました。一つ目は、「みんなでつくる みんなのえんそく」という合言葉で、各学年とも役割分担があり、お客さんだけにならないようにしたことです。もう一つは、列車とバスの併用です。
 1枚目の写真のように、大東駅に集合しました。保護者の皆様のご理解、ご協力により、子どもたちは元気に時間内に集まることができました。また、雨の中わざわざ車から降りて、我々教職員にあいさつしてくださる方が多く、保護者の皆様のこうした姿勢が子どもたちの「あいさつ」につながっているのだと痛感しました。
 2枚目から3枚目の写真は出雲空港の様子です。いつもは入ることができないような所にも見学をさせていただきました。見るもの聞くこと、すべてが初めてのことですので、「へぇー。」「すごーい。」の連続でした。そうした中でも、1~3年生の様子を見て、「もう少しこっちにきたら。」「静かに聞こう。」などといっている4年生たちがいたことに私は驚きました。雨上がりの滑走路はとても爽快でした。
 4~5枚目は、出雲科学館の様子です。1~2年生が、オリエンテーリングの表彰式を担当しました。全員にメダルを1年生が作り、それぞれの班のメンバーにかけました。2~4年生は、うれしくて何度もメダルを見ていました。そんな中、3年生だけが落ち着きません。出雲科学館から本校までのバスでの移動中に、全員が楽しめるクイズ大会を開くという大役が待っているからです。「どんな問題を出すとよいのかな。今日習ったことや見たことがいいんだよね。」と眉間にしわを寄せている様子が、とても大人っぽく見えました。
 無事帰ってくると、6枚目の写真のように、6年生から温かく、熱いメッセージが児童玄関に貼ってありました。「おかえりなさい。たくさんの学びと発見があったと思います。遠足での経験を生かして、来週からも一緒にがんばりましょう。」と書いてありました。6年生から「あなたたち、成長したね。」と大人扱いしてもらったようで、うれしそうな表情でした。
 今週は、あまりにも校舎内で走る子が多かったので、全学級で考える場を設定しました。今日は、その成果を存分に発揮しました。走りたい気持ちをぐっとこらえていました。自分たちで創りあげるとは、こうした「みんなが楽しむために」「みんなが自分事として」「危険から守るためには自分のしたいことは我慢して」ということの積み重ねのようです。