阿用小学校


本物に出会う

2024-02-28 16:51:17
 今日1~3年生は、国際交流員さんとの交流活動を行いました。今回は、特別にアメリカから早稲田大学へ留学しておいでの方も一緒の活動でした。お二人の出身地について、英語や写真、動画を使った説明を受けました。見ること、聞くこと、すべてが珍しいことでしたので、少々難しい言葉もありましたが、聞き入っていました。その後、楽しいクイズやゲームを体験しました。今までも関わってきた交流員さんです。会う回数を重ねながら、「アメリカって、~という国なんだな。」とか、「こんなところが日本と違うんだけれど、同じところもあるんだな。」という気付きを増やしていくと思います。また、毎週来ていただくALTさんと違う「外国人」に出会うことで、より一層「多様性」を感じられると思います。
 ちょうど同じ時間に、5、6年生は、民謡出張体験会の活動に参加しました。米子市からお越しいただいた方に、尺八と三味線を教えていただきました。テレビ等で見たり、音楽で演奏を聞いたりしたことはありますが、直接音を聞くことも、楽器に触ることも初めてだったようです。初めに、何曲か聞かせていただきました。和楽器特有の音色に、真剣な面持ちで聞き入っていた様子が印象に残ります。その後、三味線、尺八の音を出す「演奏」の活動をさせていただきました。「思い通りにできない。」ということを体感した子が多かったと思います。音楽で鍵盤ハーモニカやリコーダーなどを演奏することがあります。これらは、少し練習すれば音が出るのですが、尺八等はそう簡単にはいかなかったようです。尺八では、「先生、まるっきり音が出ません。」と言ってあきらめてしまった子が、ため息交じりに息を吐きだした瞬間に「ホー。」と音が出ました。周りにいた友だちはもちろん、自分自身も驚いていました。

改めて感じる あっという間の1年

2024-02-27 18:56:05
今日音楽室をのぞくと、5、6年生が卒業式の歌を練習していました(1枚目)。昨年度、今の6年生が朝自習に担任がいないにもかかわらず、体育館でこの歌を練習していたことを思い出しました。1年がたつのは速いです。
 6年生は、卒業式までの日をカウントダウンし、毎日1~5年生、そして自分のクラスの友だちに対してのメッセージを書いています(2枚目)。毎日、6年生は「今日はどんな日だったのか。」と思い浮かべながら、在校生に対しての「贈る言葉」を書いています。卒業式の歌や掛け声の練習が始まると、より一層、卒業していくさみしさと期待が膨らむことでしょう。
 1年生教室の掲示には、相互に「いいところ」を書き合った「お手紙」が貼ってありました(3枚目)。それぞれの友だちの「良さ」をうまく捉えていること、それをわかりやすく伝えていることに、1年生の1年間の成長を感じました。
 2年生教室に入ると、書写で1年間に習った漢字を丁寧に書く活動をしていました(4枚目)。ピンと張りつめた空気の中で、姿勢よく書いていました。たまに「指が痛い。」という心の声が聞こえてきました。こんなに良い姿勢で長らく集中して取り組めるようになったことに、2年生の1年間の成長を感じました。
 図工室に入ると、3年生が図工で金づちを使った「くぎうちトントン」の活動をしていました(5枚目)。恐らく、金づちを使うことが初めての子がほとんどだと思います。できないことでも自分で挑戦してみようと、とても真剣な眼で取り組んでいました。ほとんどくぎを曲げることなく打ち付けていました。初めてのことでも動じないで取り組んでいこうとすることに、3年生の1年間の成長を感じました。
 さて、6枚目の写真は、4年生の道徳の教科書の一部です。お母さんが、子どものたかしさんにしたことの料金が書いてあります。すべて「0円」です。なぜお母さんは「0円」にしたのかを、子どもたちは考えました。さて、なぜ「0円」なのか、みなさんはどうこたえられますか?

つなぐこと 生かすこと

2024-02-26 14:50:01
 今日2年生の教室に入ると、1枚目の写真のような掲示が貼ってありました。およそひと月前には、2枚目の写真のようにまっさらの掲示でした。それが、子どもたちが、自分たちですべきことをたくさん取り組んでいって、「できること」を増やして言った証拠が掲示されていました。右に少しだけスペースがあります。きっと、「卒業式」に向けてどんなことを「できるようになるのかな?。」という担任からのメッセージだと思います。
 今年度、本校はなわとび大会から卒業式までを、子ども自身がつなげて取り組むようにしていく工夫をするようにしていました。3枚目の写真は、4年生の1/2成人式での、ゲームについての話し合いです。どうすると、自分たちのことをわかってもらいながら、参加していただく保護者のみなさんに楽しんでもらえるのかをゲーム係が考えたことを発表している様子です。これが、とても厳しい。「それじゃぁ、お母さんたちはわかってもらえないよ。」「いつまでも時間があるわけじゃないんだよ。」などと子ども同士がアドバイスしあっています。担任は、ただただ見守っていました。その1/2成人式が終わると、子どもたちは1/2成人式を経験して、次に生かせること、改善すべきことを話し合ったようです。その結果が4枚目の写真です。この掲示に書いてあることを胸に、6年生を送る会では自分たちで互いに助け合い、アドバイスしあいながら6年生に喜んでもらえることを取り組みました。そして、終わった直後に「喜んでもらえた。」ことに達成感や安ど感を持ち、涙が出る子もいました。5枚目の写真のように1年生は、もっと壮大な計画でした。生活科における、地域の方を招いての「昔の遊び交流会」からつながっていました。地域の方に喜んでもらうにはどうすればよいかを考えて取り組んだことを、一日入学での新1年生、学習公開日での保護者と段々とステップアップして、6年生に喜んでもらうにはということを真剣に考えていきました。さらに、地域の方に教わった「昔の遊び」を活用して6年生との活動を考えました。「昔の遊び」で培った、「できないなら昼休みも使って練習」の精神を存分に生かして、6枚目の写真のように練習を重ねました。1年生は、6年生を送る会の振り返りを書くときに、「6年生を送る会の日ばっかりじゃないよね。それまでの準備が大切だったもんね。」と「当たり前」のように話していました。
 つなげて取り組むことで、自分たちの今までの経験を生かすことができ、「自分たちで創った」という実感を味わうことができました。
 5年生は、こうした経験を一手に引き受けて頑張り続けていました。先週の木曜日から、とてもやさしい、柔らかな表情になりました。1、2年生は卒業式の歌の練習を始めました。

一人ひとりが創りあげた 6年生を送る会

2024-02-21 17:51:29
 今日の午後から、6年生を送る会を実施しました。今年度は、今まで見たことがないような内容が盛りだくさんの会となりました。
 まず6年生の入場です。今までは一人ずつ入場してきましたが、日曜日の5時半からの長寿番組のテーマソングにのって6名で踊りを交えて入場しました(1枚目)。他の学年は、「さすが6年生。やっぱり何かしてくれるんだな。」というつぶやきが聞こえてきました。
 1年生は、6年生と一緒になわとびと、先日学んだ「昔の遊び」を使ったマジック(かなり特訓を重ねました。)を披露しました(2枚目)。2年生は、かわいい踊り付きのクイズをしたのち、メダルを6年生に渡しました(3枚目)。3年生は、自分たちで6年生をイメージしてつくった詩や替え歌とリコーダーの演奏をプレゼントしました(4枚目)。4年生は、全校でのゲームの企画・運営をしました。パズルをつくり、そのパズルを6年生と1~5年生がペアになって完成させていくゲームでした。今まで見たことがないようなゲームで、全校が楽しみました。その後、そのパズルの中に記されている6年生へのメッセージを1~5年生で読み上げました(5枚目)。
 5年生は、6年生を送る会の企画・運営をしました。最後の最後に、6年生の目の前で、毛筆で6年生へのメッセージを書くパフォーマンスを披露しました。くす玉も見事開き、「サプライズ」プレゼントとなりました(6枚目)。
 いつも6年生を送る会は、感動的で心が温かくなります。今年度、子どもたちの生き生きした姿がずっと見られたような気がします。やらされるとか、他人事とかといった感じがなく、一人ひとりが責任をもって創りあげているという「想い」が会場中に伝わってきました。そうした「想い」があるからこそ、今まで見たことがないようなプレゼントなどがたくさん見られたのではないかと思います。
 職員室では、子どもたちの今までの取組が、日々ドラマのように語られてきました。そうした、子どもたちの「6年生に感謝の気持ちを伝えたい。」という思いの実現のための試行錯誤のあったようです。また、後日お伝えします。

算数のコツ 簡単に 感覚を研ぎ澄まして

2024-02-19 16:48:51
 今日6年生の教室に入ると、算数の「データーの調べ方」のテストをしていました。10個のデーターの平均を求める問題がありました。1枚目の写真の子は、表内の①から順に数をどんどん足していました。2枚目の写真の子は、暗算しやすいペアの数を選んで足し算をしていっていました。3枚目の子は、少ない数を一つずつ選んでたしていこうとしていました。ほかには、テスト内の「線分図」を活用して、④⑧34×2、⑤⑦⑩37×3、というようにしていく方法もあります。何をもとにして計算していくかによって、計算が面倒くさくて間違いが多くなることもありますし、その逆もあります。
 2年生教室に入ると、算数の「分数」の学習をしていました。1/3と2/3と1のリボンがあります。その3つのうち「もとにする数」はどれなのかを考える活動でした。「3つにわけたうちの1つ分」を知った子どもたちは、「1/3」はすぐに見つかります。しかし、「1/3」と「2/3」や「1」との関係はなかなか見つけられません。図をじっと見て、「真ん中の半分が『1/3』じゃないかな。」「なんか3倍じゃないかな。」などというつぶやきが聞こえてきました。今まで1/〇を切ったり貼ったりする活動をしてきたことから、「多分~じゃないかな。」という「勘」が働いたのでしょう。「そうだ。『1/3』を3倍したものがもとの長さじゃないかな。」という発言につながっていきました。
 ドリル等で、正しい解き方を「体で覚える」ことが算数ととらえられがちです。しかし、「より簡単に、きれいに解くためには」とか、「これって大きい(同じ)じゃないかな。」と感じることが、算数では非常に大切になっていきます。先日、県の学力調査が返ってきました。県全体を含めて、「もとにする量」を問われる問題に苦手意識がありました。算数の醍醐味ですけどね。
 6枚目は、5年生の様子です。「もう、忙しいんです。がんばりますよ。」と簡単な会話しかしてくれないくらい、集中して6年生を送る会の準備をしています。