阿用小学校


今年度最後の 通常活動

2024-03-21 16:50:48
 先日卒業式を終えたばかりですが、もう在校生たちも通常の活動ができる最後の日となってしまいました。19日までは卒業式モードでしたので、なかなか「はい、終わり。」ということにはならないようで、5時間の授業の中で盛りだくさんの活動をしていました。
 1年生は、等身大の自分のコピーをしていました。一人ひとりが模造紙の上に寝そべって、他の友だちが「コピー」をしていきました。これに、自分が初めて書いた名前などを貼ったり、好きなものを描いたりしていました。今日は残念ながら、1名欠席でしたので、いつもの元気が出ていない1年生たちでしたが、思い思いの「コピー」を作っていました。2年生はお楽しみ会をしていました。担任恒例の黒板のイラストがお出迎えしたところで、自分たちが考えたゲームなどを楽しんでいました。来年度からは、複式学級で今の3年生と一緒になるので、9人+1名(担任)での最後のだんらんを楽しんでいました。最後は、これも恒例となった調理もしていました。クッキーをつくり職員室にもおすそ分けをしてくれました。3年生は担任がすべきことを黒板に示していました。それを7人で、自分たちが声を掛け合いながら進んで取り組んでいました。教室の掃除、配りもの、給食搬送の方へのお礼など、当たり前のような顔をしてやっていきました。担任はただただ見守るだけですし、子ども同士で「〇〇ちゃん、ちゃんとやらんと!。」などと言う中止の声も聞こえてきませんでした。最後は、7人が好きな「プラバン」を楽しそうに作っていました。4年生教室では、「お楽しみ会」と称した学年のまとめの学力調査をしていました。「1年間で学んだことの、分かったことと分からないことが分かるって楽しみだよね。」と担任が笑顔で言うと、子どもたちは「はい、はい。」と言いながらも早く取り掛かろうという姿勢を見せていました。「わからないこと」を「わからない」と言えることは、本当は学びの一番の楽しさかもしれません。この後、ちゃんと「本物のお楽しみ会」をしていました。
 5枚目の写真は、5年生のお楽しみ会の様子です。私が体育館に入った時には、今まで笑い声や歓声が聞こえていたのに、担任と一人の5年生だけがいるだけになっていました。いろいろなところに隠れているようで、小さくささやかな「物音」が聞こえてくるだけでした。辛苦を共にしてきた仲間だからこそできるお楽しみ会だったようです。その後、6枚目の写真のように、「1年後の自分へ」という手紙を一人ひとりが持っていました。2月の学習公開日の時に書いた手紙です。「これを1年後に見るんだよ。書き加えたり、直したりしてごらん。」と担任が説明していました。「これを読んで、ボロボロ涙を流すんじゃないの?。」とある女の子に言うと、まっすぐな眼をして「はい。」と応えていました。もう来年を見据えながら、今日の活動を楽しんでいることがよくわかりました。

とうとう明日に 長いようで短かった6年間

2024-03-18 16:30:21
 今日で6年生との当校は最後となります。名残惜しさもあって、いつもより少し遅い時間の登校でした。最後まで、6年生たちは遠くから大きな声であいさつをしていました。2月から始めたカウントダウンも今日が最後でした。ある6年生の子は、「あっという間の6年間だった気もするし、長い気もする。」と言っていました。今日は、6年生にとっては、日常生活が最後であることがたくさんでした。
 3枚目の写真は「小学校最後の給食」の様子です。いつも通りにパクパク食べていましたが、やはり6年教室で食べる給食と、これから体験するであろう中学校での給食は違う気持ちもあるようで、いつも以上に楽しそうに会話をしながら食べてきました。4枚目の写真は、本校文化委員会の6年生メンバーです。「今日で6年生の昼の放送は終わりです。半年間、静かに聞いてくださってありがとうございました。来年度も放送があれば、静かに聞いてくださると喜びます。」というメッセージを急遽放送で流しました。その放送の前に、4、5年生の文化委員会のメンバーが今週の予定を放送するときに「6年生がいなくなる。」ということを枕詞のようにして紹介した内容とつながっていて、「心の通じ合い」を感じました。その後、6年生は「最後の昼休みだから、しっかり遊びます。」と言って外に出ました。出てすぐから、1、2年生が飛びついてきました。「ちょっと待って。」と6年生が優しく言っていますが、「最後なんだから。」と甘えた姿を見せていました。
 6年生が1、2年生と下校した後には、3~5年生が会場準備等を行いました。担当から「来年度の阿用小学校のリーダー、今日が初めての仕事です。どんな仕事ぶりなのか、楽しみです。」と言いますので、子どもたちはより張り切って取り組みました。本当に作業が速く、たった1時間で作業が終わってしまいました。しかし、「これで本当に良いのか。」とよりよくしていこうというこだわりを持った6枚目の写真のような子(椅子が乱れずに並べられているのかを板の目を見ながら確認している。)がたくさんいました。こうした3~5年生の主体的で、探究的な姿は、教職員が叱咤激励して見られるのではなく、今年の6年生の今までの姿を憧れているからこそ見られるのだと思います。

あぁ最後か

2024-03-15 17:00:00
 1、2枚目の写真は、今日の卒業式練習の子どもの様子です。話し合いや話を聴くときの表情が真剣そのものです。よりよい卒業式にしていこうと「自分事」にしているからこそみられる表情だと思って写真を撮りました。3、4枚目の写真は、卒業式での歌の練習の様子です。体育館じゅうに歌声が響き渡ります。一人ひとりの表情を見ると、こんなに目や口を開けて歌っているからということがよくわかりました。
 本校、ほかの学校でもそうですが、1回目より2回目がうまいのが常です。しかし、それは「自分らしさ全開」の出し惜しみでしかなく、もったいないことです。そんな話を担当が話すと、1回目で精一杯力を出し切ろうとしていました。
 6年生とともに「ふつう」の生活ができるのは、あと2日です。「今月の詩」の暗唱を校長室で言う子たちは、今日がピークでした。5枚目の写真は、午後に挑戦した子だけのものです。午前中もこの人数がいました。
 6枚目の写真は、5、6年生の体育です。始まる前に「あぁ、これが最後の体育か。」と言って体育館に向かった6年生。最後の最後まで楽しみながら取り組んでいました。
 まだまだ50名での学校生活が続きそうな、どんなのどかで優しい雰囲気の1日でした。

卒業式予行練習

2024-03-14 16:21:41
 今日の2、3時間目に卒業式の予行練習を行いました。在校生は初めて6年生の歌を聴きました。たった6人なのに、しっかりと前を向いて堂々と歌う姿に、在校生たちは3枚目の写真のような「あこがれ」を持ったまなざしで見つめていました。退場において6年生を送る際には、「これでお別れだ。」という気持ちをもって拍手をする在校生の表情が見られました(写真4枚目)。
 予行練習が終わった後に、担当は「6人の6年生の歌はどうでしたか?」と在校生に聞きました。ペアで話しているのを聞いてみると、「かっこうよかった。」「きれいな歌声だった。」「心がこもっていた。」などという感想が聞こえてきました(写真5、6枚目)。
 予行練習は、子どもたちが式の見通しが持てることも重要ですが、6年生の頑張りを感じて、より一層「あこがれ」を感じる重要な式だと思います。6年生にとっては、「もう少し、~をちゃんとしなくては!」と感じる式になるのかもしれません。
 こうした一つ一つを大切にする姿勢が、卒業式をよりよいものにしていく基盤となると考えます。

どんな卒業式にしたいですか?

2024-03-12 19:19:58
 今日2回目の卒業式練習を2時間目に実施しました。1枚目の写真は6年生の話を聞く様子です。こんなに指先まで伸ばした良い姿勢で立っていれば、全校の子どもたちも否が応でもピシッとしなければならなくなります。2枚目の写真のように在校生もしっかり話を聞いたり、姿勢よくしたりしていました。3枚目の写真は歌の練習の様子ですが、歌声が天井に届き体育館全体に広がっていっていました。また、在校生一人ひとりの呼びかけも初披露でしたが、心のこもったメッセージとなっていました。初めての1年生も、心にしみる呼びかけでした。
 今日は、歌や座り方などを「評価」する子が指名されました。「背筋はピンとしていたけれど、もう少しちゃんと座るとよいと思いました。」「『ちゃんと』というのは?」「半座(椅子の半分に座り立つ準備をしている状態)にすればもっと良くなると思います。」と4年生の子からの評価です。教職員顔負けの「評価」をしていました。4枚目の写真のように、練習が終わると4、5年生の子たちは教職員が指示を出していないのに、使ったパイプいすやピアノなどを片付けていました。
 本校は、昨年度の卒業式練習から「自分たちが創りあげる学校生活」をめざしてこれまで取り組んできました。その原動力となるのが、5枚目の写真のような、「どんな卒業式にしたいか。」「そのためにどんなことを自分はするとよいのか。」を考え、振り返る機会を設けていることです。「6年生が安心して卒業できるように、『ぼくたちは大丈夫だよ。』と思ってもらう式にしたい。」「そのために、1~5年生が協力し合っていかないといけない。」などと自分がどのような式にしていきたいのかを考え実行していっています。
 6枚目の写真は5時間目の6年生だけの卒業式練習です。担任から「卒業証書をもらうときにどんなことを考えてもらうの?」と聞かれると、6年生は「ぼくは6年間学習してきたことを中学校になって生かしていくぞと思ってもらうようにしています。」などとすぐに応えています。すぐ応えるという子とは自分事にしている証拠だと感心していると、担任は「それが姿勢や表情などにまだ出ていないんじゃないかな。」とすかさず高みをめざすような要求をします。50人の子ども、一人ひとり「創りあげ」ています。