阿用小学校


のめり込んでいった森林の働きの話  よりよい学校になるための50名のチャレンジ

2023-09-20 19:04:17
 今日の3、4時間目に、4年生は総合的な学習の時間として、「みーもの森の学習」という、森林の働きについてゲストティーチャーを招いた学習を行いました。日本の70%は森林であること、島根県は80%で全国的に見て森林の割合が高いことをまず知りました。「えっ、そんなに!」「山ばっかりなんだ!」という素直な反応をしながら、ゲストティーチャーのお話の中にだんだんと心も体も入り込んでいく様子(2枚目の写真)が見られました。そのあと、年間に、大きな大人の身長くらいの1800㎜の雨が降るという事実を知ることによって、その水はどう処理されているのかという「問い」を持ちながら、より一層お話の中にのめりこんでいきました。当初は、3時間目だけのはずでしたが、お話を聞いた後に質問をしたい子がたくさんいたので、急遽4時間目も活動を続けることとなりました。こうして学んだ森林の働きや大切さを、次は実際の山に入って体感します。
 昼休みには、児童総会を行いました。前期の児童会活動についての振り返りの会です。各委員会が「こんな学校になってほしい。」という願いを持って、様々な取り組みを計画したことについて、成果と課題を発表しました。6年生を中心に、児童総会のために作成した資料をもとに、委員会の代表が発表をします。今日は、6年生がお休みの委員会がありましたが、臨機応変に対応していました。全校の子どもたちは、その資料を見ながらしっかり聞いていました。また、発表が終わると、全校の子どもたちが「〇〇の活動はとても良かった。また続けてほしい。」とか「もう少し~すると、より楽しくなると思う。」などという意見を発表しました。6枚目の写真は、1年生教室の風景です。1年生の子たちも、各委員会の活動についてどう考えているのかを発表しあっていました。「昼の放送は、なぞなぞなど楽しいことを考えてくれていてうれしい。」などと、しっかり自分事として考えていました。みんなで意見を出し合っていたので、全校の前でも1人で堂々と発表する1年生もたくさんいました。
 ただ、各委員会、全校の子どもたちの「振り返り」は活動に対してのものでした。。どうしても、取組がうまくいったのかどうかを考えてしまいがちです。願いを実現させることができたのかを考えないと、いつまでたっても取り組んだことを次に少しバージョンアップしてやっていくという、前例踏襲にしかならなくなります。大人でもよくあることですが、自分たちで創りあげる学校をめざす本校の子どもたち、次の児童総会にチャレンジしてみてはどうかな、と期待しています。

秋になりました 

2023-09-19 18:31:31
 今日の業間に、業間体育のオリエンテーションを行いました。蓮花寺登山レースを10月に行うこと、その活動が「登山」と「競争」の要素があることを担当者から説明を受けました。始業式に校長が話した「七転び八起き」の内容を用いて、目標を持って練習をしていかないと、「悔しい」「勝ててうれしい」などという気持ちはわかないという話を担当者がしました。すると、2枚目の写真のように、どの子も目が真剣になっていきました。ある子は、あまりにも真剣に聞き入って、前に座っている子の真後ろまで無意識に移動していました。そして、「ぼくはね、今日、このお話が終わった瞬間から走るんだよ。」と内緒で教えてくれた子もいました。
 今年度は、9月初めから天気が不安定で稲刈りを地域の方と全校児童で行うことを断念しました。先日の連休に、お忙しいにもかかわらず地域の皆様に稲刈りをしていただきました。そして、今日の昼過ぎに、天日干し作業までもしていただきました。給食の片づけと掃除の時間が重なり、子どもたちがなかなか田んぼに行けませんでした。やっと行けた時には、ほとんど干されていました。しかし、地域の方とお話をしたり、刈り取った田んぼの感触を味わったりする体験を後からさせてもらいました。9月とはいえ、30度を超える猛暑の中での稲刈り作業をしていただいた地域の皆様に感謝します。
 6枚目の写真は、1年生教室の様子です。写真なのが残念です。鈴虫がとても良い鳴き声を聞かせてくれています。1年生の子どもたちがかわいがっているので、きっと安心して鳴いているのでしょう。

お兄さん、お姉さんみたいになりたいな

2023-09-15 14:59:44
 今日の2時間目に、1~4年生は、来週実施する遠足の打ち合わせ会を実施しました。今年度は、列車とバスを利用して、出雲市内の施設を見学したり、体験したりします。合言葉は、「じぶんたちでつくりあげるえんそく」です。その合言葉のもと活動を縦割り班で行いますので、班長ばかりではなく班全員の責任は大きいです。加えて、例年、4、5班編成ですが、今年度は11班です。4年生一人ひとりが班長となっています。先般から、4年生は一足先に遠足の行先などを調べたり、お休みの日に家族で行ってみたりしているようです。また、例年は4年生がすべてを担当していましたが、今年は1年生も2年生も3年生も仕事があるようです。まさしく「自分たちで創りあげる」遠足となっています。2枚目の写真のように、班のメンバーが楽しく過ごせることを祈っています。
 3枚目の写真の先頭に座っているのは4年生です。聞いている時の姿勢、まなざしがとても素敵です。後ろにいた1~3年生は、その姿を見て、背筋を伸ばして、話している担当の教職員の目を見て聴くようになっていっていました。誰の指示も受けないで、「4年生のお兄さん、お姉さんみたいにしなくては」とよりよい姿になろうとする雰囲気ができ始めたことがうかがえる姿でした。
 4枚目の写真は、教育実習生が6年生に向けて話をしている様子です。中学校以降の学習や部活動について話をしました。今年度の6年生と同じ人数の学級で6年間学んだということもあり、親近感がわいたようです。6年生にとって、中学校の入学は近くて遠いできごとです。「できれば、このメンバーでずっと過ごしていたい」という思いが強くなっている時期でもあります。だからこそ、本校を巣立って中学校、高等学校、大学へと進んだ先輩の体験談、生活の様子などはとても役立つと思います。また、もやっとしかしていないかもしれませんが、今後の職場体験の際の中学生との出会い、小中交流活動を経て、中学校以降の生活が少しずつイメージできることを願っています。
 5、6枚目は、実習生とのお別れの「セレモニー」をしている様子です。「先生、阿用小学校の先生になってくださいね。」「ずっとここにいてください。」などと、目をキラキラさせながら子どもたちから言われるのは、3週間、しっかりと子どもたちと向き合った証拠です。
 「こんな大人になりたい」と思う一番身近な存在として、3週間気を張って頑張り続けました。50名の子どもたちの心の中に、ロールモデルとしてはっきりと残っていくと思います。

成長の瞬間

2023-09-14 17:27:15
 今日3年生の教室をのぞくと、授業前の号令をしていました。その時の、ぴんとした姿勢と緊張した雰囲気がとても素敵でした。話を聞いてみると、書写の授業でしたが、チャイムが鳴るまでに準備ができていたそうです。それも、先生の指示があったわけではなく、自分たちで考えた行動だったようです。「下」という字の清書を提出する活動だったようです。自分たちで、「よりよい字を書いていこう。」という意欲を持って取り組んでいることがわかります。2枚目は、3年生の4時間目の様子です。担任が出張に出かける直前です。これから下校するまでの予定が黒板に書いてあります。ちょうど算数のプリントに取り組んでいました。難しい問題の時には、「せんせえー。」と聞く子たちでしたが、だれも話すことなく、また張り詰めた雰囲気が漂っていました。3年生の頃は、「自分(たち)でできる、したい。子ども扱いしないで!」という思いを持って、できてもできなくても自分でやってみるという体験をたくさんしなければならないと言われています。とうとう、その時期に入っていったのか、とうれしくもあり、さみしくもありの瞬間でした。
 3、4枚目の写真は、6年生の「税に関する絵はがき」を作成している風景です。税に関する意識を高めることを目的とした絵はがきを作成することを担当者が投げかけたところ一生懸命つくりだしました。「税を払わなければいけないのは、大人ばかりではない。」という発想のもと、子どもや高齢者、そして肌や髪の色を変えるなどの多様性を考えた子がいました。また、「税があるからこそ、公共サービスが受けられる。」ということを知ってほしいということを考えた子もいました。さらに、見てくれる人にとって、写実的がよいか、デザイン性が強いほうがよいかを考えている子もいました。社会の一員として、社会のために自分しかできないことを必死に取り組んでいる姿がみられました。小学校高学年以降、少しずつ社会の一員としての自覚が芽生えてくると言われています。社会科や総合的な学習の時間、家庭科などにおけるこうした活動を通して、培われていくのだと思います。
 5、6枚目の写真は、本校に来ている教育実習生と本校の子どもです。3週間があっという間に過ぎました。本校の教職員の一員として、当たり前のように子どもたちと接しているように思います。子どもへの声がけなどを丁寧に行っているので、なれなれしく、友だちのように関わるような子どもたちがいませんでした。明日で、最後になります。マスコミ等では、教育実習中に、教職員の疲れ切った姿を見て「教員になるのをやめよう。」と思う学生が多くいると報道されています。恐る恐る聞くと、「夢は大きくなりました。」と答えてくれました。さみしいですが、あと1日。子どもとの関わりを楽しんでほしいです。

「~たい」のために

2023-09-13 16:14:03
 今日の昼休みに、運営委員会の発表会を行いました。「よりよいあいさつを全校でできるようになりたい」という願いを持った運営委員会は、これまで定期的な活動を含めて行ってきました。その集大成として、今回の発表があります。あいさつの仕方などのクイズを行った後に、あいさつを交えた「貨物列車ゲーム」を行いました。本校恒例のクイズやゲームなのですが、「あいさつをするためにはどうすればよいか」を考えてほしいという願いを持って取り組んだようです。3枚目は、活動後の振り返りの様子です。全校の半数の子たちが振り返りを発表しました。
 近頃、夏の暑さや基本的生活習慣の乱れなのか、登校時から非常に疲れている子が多くいます。あいさつの声も、「日本一」とは胸を張って言えない状況が数日続いていました。明日が重要です。登校時に、運営委員会がどのように、全校の子どもたちを迎えるのか、そして全校の子どもがどういうあいさつをするのか、楽しみです。
 4枚目以降は、5、6年生の陸上練習の風景です。これから10月に開催される市の陸上大会に向けて練習が始まります。5枚目の写真は、陸上練習をどのような目標で取り組むのかを考えている様子です。願いとして「速く走るようになりたい」「長く跳べるようになりたい」とすぐに書きました。しかし、「そのためにどんなことをするのか」という欄は、なかなか書けませんでした。書いても、「とにかく走る」「練習を一生懸命する」などという曖昧な内容しか書けませんでした。その後、ある子たちは「ぼく、100メートルをどれくらいで走るのか、知りたいな。」「1000メートルを走るって、どんな感じになるのか。」などと、自分たちを把握する必要があることに気づきました。また、「いつ」「どこで」「どのように」「何を」練習するのかを具体的に考える子もいました。
 「~したい」という願いを持って取り組むことも大切にしていきたいですが、さらに「そのためになにをするのか(してもらうのか)」を明確にすることができるようになることが、生涯にわたって学び続けるためには重要になってくると思います。これから本格的に練習が始まるにつれ、「~したい」と「そのために~」ということが増えていくと思います。