阿用小学校


学んだことを生かして

2024-03-11 17:28:46
 今日校庭を眺めると、1年生が凧揚げパート2を行っていました。始まる前に、「1時間も凧揚げするんだよ。1時間って長くないですか?」と訴える子がいましたが、凧をあげ始めると、時間を忘れたかのように走り回っていました。作った甲斐がありました。
 2年生は、1年間で作成した絵などを自家製のバックに入れていました。「あぁ、これ描いたわ。」とか、「ていねいに入れないと、破れちゃうわ。」などと1年間を振り返りながら大切にしまっていました。願いを持って取り組んだから、やはり大切な「宝物」となったのでしょう。
 3枚目の写真は、3年生の国語の活動です。自分の好きな国を調べた結果をポスターとしてつくりました。調べたことがたくさんありすぎて、画用紙をはみ出してまで書いている子、要点だけを書いて発表の時に付け加える子、後ろから見えるように大きな字で書いている子など、一人一人の思いや工夫が見えます。社会や総合的な学習の時間、そして自学ノートで培った「デザイン力」が発揮されています。
 今週が終われば、もう卒業式です。卒業に向けた取り組みを3つ紹介します。4枚目の写真は6年生の音楽の様子です。卒業生の歌の練習に力が入ります。「最初の音はこれだよ。」と担当がピアノで音を出します。「はい、どうぞ。」「もう一回。」と熱が入ります。5枚目の写真は図工での卒業記念品のオルゴールづくりです。まだ下絵ですが、これから彫刻刀で彫り、色を塗ります。がんばれ!6年生。
 最後は、校庭の整備です。やっと晴天が続き、校庭整備をすることができました。緑だった校庭が少し茶色に戻りました。卒業式は着実に違づいています。

少しずつ新しい体制へ 登校班

2024-03-11 09:55:17
 3月8日に今年度最後の地区児童会を実施しました。今年度の登下校についての振り返りと来年度に向けての確認を行いました。なかなかお気づきになれないかもしれませんが、1~5枚の写真の前に立って司会をしている子、黒板にまとめて書いている書記の子はすべて5年生です。今まで、6年生がしてきたことを代わって行う、初めての地区児童会となりました。6年生は、きっと「今までやってきたことを、この5年生なら引き継いでくれる。」という安心感を持ちながら、5年生の仕事ぶりを見ていたと思います。時には、思い余って「それは~じゃない。」と言ってしまうこともありましたが、5年生の晴れ舞台をうまく作っていきました。
 本日の登校風景を6枚目に載せています。本校は本来8時までに登校ですので、7時55分くらいに到着するのがベストですが、今日は班長が5年生になったこともあり、いつもより5分以上早く着く登校班がたくさんいました。恐らく「あぁ、6年生は、こんなに気を遣いながら歩いていたんだ。」、「今日は無事に連れてくることができた。」などと、6年生のありがたさなどを再確認した5年生がたくさんいたと思います。
 6年生は、少し安堵感が見られましたが、後ろからしっかりと登校班の歩く様子を見ながら、「自分が築いてきた『安全』な登下校を引き継いでほしい。」という思いをより一層持ったと思います。

卒業式に向けた思いが伝わる大そうじ

2024-03-06 18:02:42
 今週に入り、卒業式に向けた掲示物が校内の様々な場所に貼られはじめました。また、音楽室からは卒業式の歌の練習も響いてきています。少しずつ卒業式が近づいている雰囲気が学校の中に広がり始めました。
 そんな中、今日は大そうじがありました。いつもより早い開始時間でしたが、どの学年の子もきびきびと掃除場所に移動する姿に子どもたちのやる気が伝わってきました。はじめに高学年の子どもたちからの指示はありましたが、3枚目の写真のように、どの子も自分がやるべき仕事にもくもくと向かっていました。4枚目の写真のように隅々まで徹底的に掃除する姿や、5枚目の写真のように普段はなかなかできないところも自分たちで見つけて掃除する姿が学校のあちこちで見られました。時間はあっという間に過ぎていきましたが、6枚目の写真のようにどの子も学校をきれいにしようと最後の最後まで自分で考えてそうじに取り組みました。こうした子どもたちの姿から、卒業式に向けて阿用小学校をきれいにしたいという一人ひとりの思いがとても伝わってきました。
 今日のこの思いは、明日からはじまる卒業式練習にきっとつながっていくことと思います。

算数も 感覚が大事

2024-03-05 16:42:55
今日1年生の教室をのぞくと、三角形を敷き詰めて「大きい三角形」を作っていました。「上で1枚、次は下1枚。」などと言いながら並べていました。4枚で三角形ができると、「ひょっとして、まだ大きな三角ができるんじゃない?」という声が上がってきます。そこで、4枚の三角形を見ながら、一つずつパズルのように敷いてみる子、「『上』の下には『下』じゃないかな。」と法則性を見つけてならべる子の2パターンにわかれました。子どもたちが言う「上」というのは、1つの頂点が「上」の三角形のようです。「下」は、1つの頂点が「下」で2つの頂点が「上」を向いている様子を表しているようです。「あ、これ、積み木でやったことがある。」という声も聞こえてきました。入学前の園で積み木で遊んで身に付けた「形の感覚」をしっかりと活用していました。
 2年生教室に入ると神妙な顔をした子が3人いました。立方体の辺の数を数える活動をしていました。3枚目の写真では、どうしても辺が9本です。「あれ?」という子と、「隠れてるんだよ。」という子が話し合っていました。試行錯誤を重ね、4枚目の写真のように「隠された辺」を想像して書き出しました。「そうそう、誰もいない廊下でも、『誰かがいるのではっ』て想像することと一緒。大事だよ。」とすかさず、廊下を走らないことを目標としてがんばっている2年生に激励をする担任。
 4年生教室をのぞくと、今まで学習してきた立方体と直方体をつくる活動をしていました。「簡単。」という子と、「難しいぞ。だって線を引いて、切るんだよ。」という子、「あれ、どうすれば立方体になるんだっけ?」という子、様々でした。ある子は、実際の立方体を使って、バナナの皮をむくようなしぐさをして、「この面をはぐ、次の面をはぐ。」と言いながら、展開図を作っていました。「できた。」と嬉しそうに作図した展開図をつなげていくと、「あれ?足りない。」とがっかりする子がいました。また、バナナの皮をむくようなしぐさが始まります。
 6枚目の写真は、3年生の棒グラフで学校内で起きた怪我の人数を表す活動の教科書の問題です。グラフをつくって終わりではありません。その後、どのように活用するのかを考えます。この問題が重要です。パソコンでグラフは数十秒でできます。グラフがかければよいという算数の時代はとうに終わっている証拠でしょう。

18年間お世話になりました 物語に入ることができる才能

2024-03-01 17:19:14
 今日昼休みに、今年度最後の「全校お話会」を実施しました。今年度お世話になった、あよっ子読書クラブのボランティアの皆様においでいただきました。「てぶくろ」という本の人形劇を観劇しました。子どもたちは、次々出てくる動物の人形たちに笑ったり、「まだ来るの?」などとつぶやいたりしていました。劇中の挿入歌を何度か歌われると、口ずさむ子もいました。最後に「熊」がおじさんが落とした「てぶくろ」の中に入ろうとすると、「もうだめだよ。入れないから。」「あきらめたら。」などと、自分たちも「てぶくろ」の中に入っているねずみやかえるなどと同じ気持ちになっていました。劇がとてもうまいからというのは当然ですが、こんなに物語に入り込める子どもたちの、想像力や没頭力、集中力に感心しました。
 その後、ボランティアさんに各学級で作成したお手紙を渡しながら、1年間のお礼を言いました。子どもたちは、1年間で読んでいただいた本のことを思い返しながら、楽しかったこと、ためになったことを心を込めて手紙として書いていましたので、代表が渡すときに「自分事」としてとらえている表情が見られました。
 最後に、今年度をもって、あよっ子読書クラブを「卒業」されるボランティアさんに、今年1番お世話になった3年生がお礼のお花を贈りました。18年もの間、本校の子どものために読み語りを続けてくださいました。読み語りの中で印象に残った子の話を最後にしていただきました。お化けの話をした時学級全員が怖がっていたこと、夏休みのプール開放の時に出会って「~の本が楽しかったよ。」と言ってくれる子がいたこと、主人公に共感して、思わず「やったぁ。」と言った子がいたことの3つのエピソードについて紹介してくださいました。やはり、子どもたちが、本を通して喜怒哀楽を表してくれることが印象に残るというのが、とても素敵なお話でした。「行儀良く、静かに聞かせなくては。」といった形も大切ですが、やはりそういった子供の時期にしかできないことを、精一杯やることが大切だと感じました。
 長らく、本校の子どもたちのためにご尽力いただく地域の皆様のおかげで、心豊かな子どもたちが育っていることを、あらためて感謝いたします。