阿用小学校


まだまだ成長します

2023-10-31 17:00:00
 先週の土曜日の開校150周年記念式典が終わり、一段落して子どもたちも少しだらっとするのではないかと思って登校すると、1時間目から学びに向かう姿がたくさん見られました。1、2枚目の写真は、5年生です。社会科の学習で木次町にあるホシザキ電機に見学に行きました。どんな製品を、どのように作っているのかなどを工場見学を中心に行いました。今後わかったことを自分なりに整理していくと思います。帰って早速、「ホシザキ電機の製品のトレードマークをお店で探してみよう作戦」の説明を担任がしていました。探す気満々の子どもたちがたくさんいるのを見て、ホシザキ電機さんの丁寧で優しい説明が子どもたちの心に刺さったのだなと思いました。
 3枚目の写真は、実は1年生の活動の様子です。わざと見えないようにしていますが、来週実施する学年発表の練習風景です。1年生がこだわって飼育していた生き物について発表するようです。あまりにもかわいくて笑ってしまいましたが、よりよい発表にするべく「もっとはじめの『ぼ』をはっきりと大きな声で言ってごらん。」と担任のアドバイスが入りました。式典の練習があったためになかなか体育館での練習ができなかった1年生。入学前までに保育園等で生活発表会を自分たちで創りあげてきましたが、体育館という広い場所での発表です。まだまだ伸びしろはありそうです。それにしてもかわいいです。
 4枚目の写真は、4年生が書いたメッセージカードです。式典で学年発表を行った3年生へのねぎらいのメッセージをつくったようです。読んでみると、3年生が練習を重ねて成長していったことへの称賛がほとんどでした。恐らく自分たちが来月学年発表をすることが段々と気になってきたのだと思います。なんだか、自分たちの学年発表をがんばるきっかけとなったような気がすると担任がいっていました。
 5枚目の写真は6年生の学活の様子です。「成長を加速するには、あえて課題点をあげて考えてみよう」ということがめあてとして書いてありました。半年を過ぎ、これからは中学生になる時期でもありますし、自分たちが学校をつくりだしていく正念場でもあります。そうした中で、学級と一人ひとりが今まで以上の成長をしていかなければなりません。「まぁいいか。」では済まされません。そういった状況を理解しているのか、これから知っていくのかわかりませんが、真剣に考えていこうとしていました。自分たちの悪い所を探していくことは結構エネルギーがいることです。あえてそこに挑戦する6年生に脱帽です。
 6枚目の写真は2年生です。「先生、新刊の手洗い場って、どこをきれいにすればいいと思いますか。」と聞こうとする途中で、「だめだよ。(担任の)先生は、ぼくたちが使っているところをぼくたちがきれいにしなくちゃいけないって言われたんだから!ぼくたちで考えないといけないんだよ。だから、先生、ごめんなさい。お騒がせしました。」という子がいました。そこで、実際に手洗い場に行って「あぁでもない。」「こうでもない。」と相談している様子です。
 150周年記念式典が終わりゴールだと思っていたのは、私だけだったようです。子どもたちはまだまだ成長し続けようとしています。

150年の歴史の一コマを刻む

2023-10-28 15:48:45
 今日、本校開校150周年記念式典を実施しました。およそ140名の会となりました。昨日の荒天が嘘のような晴天に恵まれました。およそ1年前から始まった本式典をはじめとした記念事業が形となり、尽力いただいた皆様への感謝の気持ちがより強くなりました。
 その中でも圧巻だったのが、本校児童の発表でした。昨日の準備もそうですが、本校は教職員が高いハードルを求めますが、それを目標として自分たちで考えて努力・協力していった成果が発表に現れました。3日くらい前から緊張が漂っていた3年生へ、直前の全校でのエールによってとてもよい表情で発表を迎えることができました。発表をしている中でも、自分たちで声を掛け合ったり、目で合図をしあったりして成長を続けていました。体調が悪く、一昨日まで休んでいた子もいましたが、そんなことを感じさせないほどの堂々とした発表でした。また、それを見つめる(見守る)全校の子どもたちの温かいまなざしも素敵でした。式が終わってすぐに「校長先生。泣いた?」と嬉しそうに聞く3年生。脱帽です。
 それから全校での詩の群読は、手前味噌ですが、ため息が出るくらい圧倒されるものでした。ある来賓の方からは、「50人とは思えないですよね。あれは300人くらいの声ですよ。」と言っていただきました。一人ひとりが、責任を持って分担する言葉に感情を込めて、心の底から出る声を出しますので、聞いている人にストレートに伝わってきたのではないかと思います。終わったあとには、何か1歳くらい成長したような、自信に満ちた表情になっていました。
 6枚目の写真は、本校が保存していた明治後期からの卒業写真をデータ化したものを披露している様子です。大先輩の様子だと見入る子どもたち、「これは自分たちのころだ。」と見入る大人たち。11月下旬位からパスワードによる公開をします。ご家族またはご親族でご覧ください。
 たった50名の子どもたちが、「あの150周年記念式典の時の発表はすごかったなぁ。」と数十年たっても言われるような「新たな歴史」を創りました。

これが自分たちで創りあげるということ

2023-10-27 17:34:40
 とうとう明日は開校150周年記念式典です。6時間目に、2年生以上が準備をしました。教頭から「これまで学年発表や詩の練習などを一生懸命取り組むということで式典を創りあげてきたけれど、最後は準備でみなさんの力を貸してほしい。」と言われ、とても大きな声で「はい。」と応えました
 そのあとは、驚くほど教職員が指示を出しません。それなのに、この写真のような姿です。自分たちが何をするのかを考えながら行動しているので、教職員に何かを聞いている暇がないくらいに、自分たちで仕事をつくっていっています。1枚目の写真のように、150周年記念事業実行委員会の方々も参加いただき、一緒に作業をしました。
 5枚目の写真は終わった後の様子です。やり切ったという気持ちと、明日に向けて緊張感が増してきた表情です。頼もしい子どもたちだと改めて思いました。
 6枚目の写真は、1年生の午前中の姿です。自分たちは6時間目に参加できないということで、体育館入り口の窓ふきをしました。1年生は幼いからしない、なんていう考えが本校には存在しないのだ、と確信しました。
 明日は、子どもたちが創りあげた記念式典の集大成が見られます。楽しみです。

凛とした学校に

2023-10-26 18:08:27
 今朝、登校時に子どもたちはいっせいに児童玄関の掲示を見上げていました。昨日紹介した4、5年生が作成した掲示です。4、5年生は、「ぼくがつくったのはね。」とか「こういう風になるんだ。」などとしみじみと見ていました。それ以外の学年の子は、「すごいねぇ。誰がつくったの。」などと4、5年生の成果を讃えていました。
 4時間目には全校リハーサルを行いました。全体の通しをしていくうちに、子どもたちの緊張はだんだんと高まっていきました。「先生。市長さんが座られるんですよね。緊張するなぁ。」「いつもの姿勢で大丈夫だよ。」と言って少し安心させようと思いますが、指の先までピンとしていました。150年を記念して作成した詩の全校での群読の練習も、佳境に入ってきました。一人一つ以上の「セリフ」がある、「言葉のリレー」になっていますので、緊張感や責任感が入り混じった凛とした声と姿になっていきました。後は、明日の午後からの会場準備です。学校全体が、一つにまとまってよりよいものを創りあげようとする雰囲気が心地よくなってきました。
 そんな中、業間休みに「先生。竜巻です。」と校庭から声が聞こえました。のぞいてみるとつむじ風です。つむじ風とともにぐるぐる回る様子がとてもかわいくて思わず写真を撮ってしまいました。それを聞いた友だちが、「どこどこ。」といって急いでやってきましたが、つむじ風は去っていきました。自然との関わりの醍醐味です。1年生は、先日来の「秋みつけ」で得た「秋」での遊びを楽しんでいます。こうした自然との関わりが心を育てていきます。

一人ひとりが創りあげる記念式典 準備編

2023-10-25 16:53:21
 今日の2時間目に3年教室をのぞくとピンと張りつめた雰囲気で話を聞いていました。「150周年記念式典まであと4日です。これから練習の時に気を付けることは、この3つだったよね。」と担任が話しています。子どもたちは、うなづいて「はい。」と応えています。学年発表の練習で気を付けることは何かを確認しているようでした。この前、校長に「今でも声が大きくなって、それぞれのセリフも覚えたね。でも今までの2000倍がんばらないといけんな。あなたたちなら、それくらいがんばればもっともっとよい発表になるんだけど、どうする?」と聞かれて、より一層やる気を出したようです。2枚目の写真のように、他の学級の担任にも見てもらっています。様々な視点からのアドバイスを聞き逃すまいと真剣に聞けるようになってきました。
 そうした3年生の子どもたちのやる気の基盤は、写真の3枚目、4枚目のようなことだと考えます。3枚目の写真のように、学年発表をどのようにしていきたいのか、そのためにはどうすればよいのかを「思考ツール」を使って整理しました。さらに、それを友達同士で見合ったり、他の学年に見てもらうことで、自分が書いた目標とそれに向けた努力に責任を持つようになります。今回の発表は、社会科と総合的な学習の時間で得た自分たちの知識をより多くの人に知ってもらいたいという願いから始まったものです。地域の方の説明を聞きながら、たくさんの見学もしました。そうしたときの「楽しさ」を味わってほしいということが、この子たちのやる気のベースとなっています。
 5枚目の写真は、4、5年生の活動の様子です。6枚目の写真を見ていただくとわかりやすいですが、児童玄関に貼る150周年に向けてメッセージを一人ひとりが書いている様子です。「ぼくはこういうの苦手なんだよなぁ。」「えぇっ、私は好きだよ。」などといいながら取り組んでいました。担任の「得手不得手はだれにでもあるよ。それでもやることに意味があるんだよ。」という言葉に救われる子もいながら真剣に取り組んでいました。
 今日は全校で式典に向けて大掃除をしました。ある2年生の女の子が帰り際に、「先生、ここ(廊下の隅)をみてください。こんなにきれいにしたんですよ。たいへんだったから。」と自慢げに話してくれました。50名が一人ひとり「得手不得手」がある中でも一生懸命に150周年式典を自分で創りあげようとしています。