阿用小学校


音と心を合わせて  拍手がもらえること

2023-06-13 18:04:16
 今日の2時間目終了後に、音楽会壮行演奏会を行いました。本市の音楽会が数年ぶりですので、壮行演奏会もまた久しぶりです。4年生は1年生の時に聴く立場で壮行演奏会を体験しましたが、3年生にとっては初めての体験です。2時間目に練習をしましたが、聴衆がいないのに、表情も音も緊張していました。担任は、「壮行演奏会には、保護者の方も来られるよ。」とプレッシャーをかけますので、より一層の緊張をして会の開催を待っていました。その様子が1枚目の写真です。背中越しですが、今でも緊張が見て取れます。
 さて、2枚目の写真は、3人の4年生の子どもたちの初めのあいさつの様子です。今まで教職員を含めた21人の努力について、そして当日の意気込みをゆっくりとていねいに、元気よく話をしていました。3枚目の写真は演奏の様子です。2時間目にはあんなに緊張していたのに、リラックスした音で、今までにないぴったりと合ったり、音の強弱をつけたりした演奏をしました。曲が終わった瞬間に拍手をもらい、子どもたちが驚いていました。演奏を終えて、子どもたちは満足そうな表情で「よかった。今までの練習の成果が出た。」「ほんの一瞬だった。」などという感想を言っていました。担任も一緒になって、喜んでいました。あと二日、より一層の向上をめざして練習を重ねることを期待しています。
 1年生の教室に行くと、「もう少しで、ひらがなが終わるよね。」という会話が聞こえてきました。「『れ』と『わ』は似てるね。」などと、今まで習ったことと比べながら、書き順を確かめてかいていました。4月から始めたのに、ずっと前からひらがなを書いているような会話を聞いて、「ちょっと大人になった」といううれしい気持ちを持っている1年生がより一層かわいく思えました。1年生にとっては、きっと生涯記憶に残る「学び」の一つになる一大イベントの大作業だったと思います。
 6年生の教室に行くと、ある子の自学ノートをみんなで評価していました。自学ノートは「自分で学ぶ」ノートですから、独りよがりになりがちです。内容も質も、教師の指導以外はすべて自分次第です。つまり、より深く考えたり、より広いことを調べたり、よりわからないことに挑戦したりすることが、すべて教師任せになってしまいます。それでは、生涯学び続けなければならないのに、全く通用しない「自学」する力しか身につきません。そうした意味でも、友だちの自学ノートをみんなで評価しあうことで、自分の「自学」力が向上します。教師が指導することを1だとすると、15くらいの効果があると思います。今後も続けていくようです。「自分たちで」伸び続けようとする大切な時間だと思います。

学校評議員会でいただいたご意見

2023-06-12 18:14:41
 先週の金曜日に、第1回の学校評議員会を開催しました。5名の評議員の皆様には、各学級の授業を見ていただきました。1年生は音楽、2年生は学活、3年生は図画工作、4年生は算数、5年生は道徳、6年生は算数を公開しました。写真にもあるように、本校の子どもたちは評議員さんが教室に入られても、物おじせず、大きな声であいさつをします。近づいて話しかけられてもしっかり受け応えします。日頃の授業風景と全く変わらない様子です。授業での学びの活動が楽しかったり、没頭したりしているので、どのように人に見られているのかということなど意識にないのでしょう。
 授業公開後、それぞれの評議員の皆様からご意見をいただきました。子どもたちが活発で明るくて元気がもらえた、子どもが主体的に学びに向かっている様子がとても良い、などという授業に関しての感想をいただきました。また、先般のPTC運動会における、子どもたちが自分たちで創りあげていった過程を褒めていただきました。また、運動会での児童代表のあいさつの内容の「濃さ」についても、「大人顔負け」だと評価していただきました。
 日々、子どもと教職員が紡いでいる教育活動をこうして評価していただくことはとてもうれしいことです。子どもとともに、よりよい教育の追究に挌闘している本校にとって、自分たちの進むべき方向性が間違っていないと思えた会議となりました。

地域の人とのかかわり 人の生き方に触れる

2023-06-09 19:36:56
 7日に5年生は総合的な学習の時間で「大東のお茶について学ぼう」という活動を行いました。大東町内のお茶屋さんに来校いただき、茶葉の栽培、お茶のおいしい入れ方について学びました。年度当初に家庭科でお茶の入れ方を学びましたが、プロに教わること、茶葉の栽培の流れについて知ったことが相まって、前回より背筋が伸びて「よし、家で入れるぞ」というような意気込みを感じられました。40種類もの製品を開発して販売しておられること、店頭ばかりではなくインターネットなどを活用してより多くの方にお茶に触れてほしいと願っておられることなど、今まで知らなかった「お茶」を通して、人の「生き方」について学んだようです。その後、本校の校務技師に「こうやって学校の花壇や庭をきれいにされているのは、お花が大好きだからなんですよね。」と一緒に草をとりながら5年生のある子が聞いたようです。少しずつですが、夢=職業という考えから、誰かのために〇〇という願いを持つ・実現する=職業へと意識が変わってきたと思われます。
 昨日、1、2年生は笹取りの活動をしました。昨年度紹介しました、地域の方に今年度もお世話になりました。子どもたちが安心して活動できるように、道を開けるためにたくさんの草を刈っていただきました。学校の周辺は雨が降っていましたが、笹取りの子どもたちのところはほとんど雨が降ることなく、立派な笹をとることができたようです。大きな笹をたくさん、自分たちで協力してとれたことに「成長」を感じました。そして、今日は、その笹を使って笹巻づくりをしました。地域のボランティアの方にお越しいただき、一緒に笹巻をつくりました。「そうそう、そうやってみるんだよ。」「あぁ、そこは難しいよね。ちょっとやってあげるよ。」「これは、自分でやってみなさい。」など、ボランティアの皆さんは子どもたちの反応を見ながら、その子にあったアドバイスの仕方をされていました。ゆでたての熱々の笹巻を一緒に食べました。勢いあまって、笹についたおもちやお皿についた砂糖醤油までなめる子がいました。給食では食欲があるように見えない子も、大事そうに、嬉しそうにボランティアさんと一緒に食べていました。笹取りのために整備をしてくださる方も笹巻づくりを教えてくださる方も、「阿用地区の子どもだから」といって、笑顔で子どもたちにかかわってくださっています。子どもたちは、真剣なまなざしやあふれるほどの笑顔、元気のよい挨拶くらいしかお礼はできないのに、毎年子どもたちのためにと時間を割いていただいています。こうした地域のみなさんの「誰かのために」という心意気を、この子たちがもう少し大人になった時にハッと気づいてくれればと思っています。

いつもの通りの授業風景です

2023-06-07 14:14:20
 今日は本市教育委員会の学力育成学校訪問が2時間目にありました。1年生は、図工「いろいろならべて」という表現活動でした。一人数百枚の色紙を担任が用意し、それを自分の「素敵だな」と思うように並べていく活動でした。1枚目の写真は、すべて並び終えた時の様子ですが、訪問にこられた指導主事に「これはね、スカイツリーだよ。」「ここをつなげたの。」などと自慢げに話していました。2年生は、算数で「身のまわりのものの長さをはかろう」という活動でした。長さを測ることが5月にはブロックを並べるなどしかできなかったけれど、6月になってから「cm、mmを学び、ものさしで測れるようになった」ことをいかして、たくさん試してみる活動でした。測る前に予想を立てていました。生活に役立てる算数としては重要な活動です。
 3年生は、理科で「モンシロチョウとアゲハチョウを比べて、同じところや違うところを表にまとめよう」という活動をしていました。教科書を見ながら、モンシロチョウとアゲハチョウの卵から成虫になるまでの生長の相違点を探していました。一人ではなかなか難しく、時間がかかりましたが、ペアになって協力しながら探していました。4年生は、4枚目の写真ですが、算数で「あよっ子の安全を守れ」という活動でした。本校の1年間におけるけがの件数が750件余りあることを知った子どもたちは、今まで算数で学習していたグラフでデータをあらわす活動を生かして、どこでどのようなけがが多いのかをグラフに示し、注意喚起をするという願いをもちました。データの処理を黙々とする子どもたちの様子は、算数なのか児童会活動なのかわからないくらいの「生活」に根付いたものでした。
 5年生は、算数で「小数×小数の筆算の仕方を考えよう」という活動をグループでしていました。整数×整数で出した答えをどれだけ割ればよいのかを考えていました。小数×整数で学んだことを生かしながら、喧々諤々の様子での話し合いでした。担任が、困ったグループや意見が分かれたグループに発表をするようにしているので、学級全体が必死に考えることになっていました。6年生は、分数の複数のかけ算を簡単に解ける方法を考える活動をしました。約分だということを知った子どもたちは、担任が出した超難しい(と思わせる)問題が解けて「あっ、なあんだ」と叫んでいる様子にお邪魔しました。算数の「すっきりする」瞬間に出会えました。
 本校への訪問の際に、いつも「子どもが楽しそうに授業をしている。それは教職員が楽しそうだから」ということを言っていただきます。教職員が「楽しそう」にできるのは、前日までの教材、子どもへの真摯な向き合う姿勢があってこそです。

みんなで創る プール掃除

2023-06-05 16:50:47
 今日の5、6時間目(1~3年生は5時間目のみ)にプール掃除を実施しました。昨年度までは、高学年だけで実施していましたが、今年は全校で取り組むこととしました。理由は、全校児童が使うプール掃除を全校で行わないことは「自分たちで創りあげる学校」ということにならないのではないか、さらに高学年にとっては「なぜ自分たちばかりが汚いプール掃除をしなければならないのか」という「やらされ感」を持っているのではないか、という考えからです。
 プール掃除の前に2年生の子が、「校長先生もやるんですか?やらないといけませんよ。だって大人だもん。」と言いましたので、「だから大人の2年生もプール掃除をすることになったんだね」というと「そうだよ!」と嬉しそうに応えていました。
 しかし、プールを見ると入るのに二の足を踏むほどの汚さでしたので、2枚目の写真のような姿を2、3年生がするのは当たり前でしょう。しかし、1年生の「プールサイドにあるいらないものを取り払う隊」(3枚目)の働きを見た子どもたちは、だんだんと真剣みを持っていきました。水をかける役、磨く役などの役割分担を作ったり、息を合わせて一直線にきれいにしようとしたり、自分たちで工夫をし始めていました。2、3年生でどれだけできるのかと思ったのですが、杞憂でした。子どもたちの持つアイディアややる気はとても素敵でした。
 大プールは4~6年生が行いました。5枚目の写真のように、膝をついてまでして床をきれいにしていました。「くさい」「汚い」という声も聞こえながらも、自分たちがきれいにしないとプールに入れないという危機感を持って取り組んでいました。水をかけたりかけられたり、プール内で転んだり滑ったりすることは、実は「楽しい」ことでもあります。(これくらいの楽しさがないと、あの汚いプールの掃除はやってられないこともあります。)
 最後のシャワーでは、やり切った感満載で気持ちよく水浴びをしていました。しかし、一度ついた汚れやにおいはシャワーなどでは消えることはないでしょう。きっと、ご家庭でご迷惑をおかけしていると思います。お手数をおかけしますが、どうぞ洗ってやってください。
 50人の子どもたちの力できれいにしたプール。先日の運動会に次いで、みんなで創りあげたという満足感を持つことができました。