阿用小学校


算数のコツ 簡単に 感覚を研ぎ澄まして

2024-02-19 16:48:51
 今日6年生の教室に入ると、算数の「データーの調べ方」のテストをしていました。10個のデーターの平均を求める問題がありました。1枚目の写真の子は、表内の①から順に数をどんどん足していました。2枚目の写真の子は、暗算しやすいペアの数を選んで足し算をしていっていました。3枚目の子は、少ない数を一つずつ選んでたしていこうとしていました。ほかには、テスト内の「線分図」を活用して、④⑧34×2、⑤⑦⑩37×3、というようにしていく方法もあります。何をもとにして計算していくかによって、計算が面倒くさくて間違いが多くなることもありますし、その逆もあります。
 2年生教室に入ると、算数の「分数」の学習をしていました。1/3と2/3と1のリボンがあります。その3つのうち「もとにする数」はどれなのかを考える活動でした。「3つにわけたうちの1つ分」を知った子どもたちは、「1/3」はすぐに見つかります。しかし、「1/3」と「2/3」や「1」との関係はなかなか見つけられません。図をじっと見て、「真ん中の半分が『1/3』じゃないかな。」「なんか3倍じゃないかな。」などというつぶやきが聞こえてきました。今まで1/〇を切ったり貼ったりする活動をしてきたことから、「多分~じゃないかな。」という「勘」が働いたのでしょう。「そうだ。『1/3』を3倍したものがもとの長さじゃないかな。」という発言につながっていきました。
 ドリル等で、正しい解き方を「体で覚える」ことが算数ととらえられがちです。しかし、「より簡単に、きれいに解くためには」とか、「これって大きい(同じ)じゃないかな。」と感じることが、算数では非常に大切になっていきます。先日、県の学力調査が返ってきました。県全体を含めて、「もとにする量」を問われる問題に苦手意識がありました。算数の醍醐味ですけどね。
 6枚目は、5年生の様子です。「もう、忙しいんです。がんばりますよ。」と簡単な会話しかしてくれないくらい、集中して6年生を送る会の準備をしています。

たくましくなった 6年生のために

2024-02-16 17:00:00
 今日の4時間目に、6年生を送る会のリハーサルを5年生が中心となって行いました。5年生は、6年生を送る会当日の準備と並行して、子のリハーサルのための準備もしてきたと思います。実行委員長やそれぞれの担当責任者ばかりではなく、11人全員がリーダーとして動いていこうとする姿がたくさん見られました。2枚目の写真は、ゲーム係の4年生に対して、5年生がアドバイスをしている様子です。何を、どのようにリハーサルとしてやっていくのかをわかりやすく説明していました。また、リハーサルが終わると、各学年担当の5年生がリハーサルでの良かったところ、当日に修正すべきところを説明していました。
 4枚目、5枚目の写真は、ゲーム係の4年生が中心となって、ゲームのリハーサルを行っている様子です。今まで本校でやったことのないゲームに挑戦しようと、4年生も11人がリーダーとなって考えたり、話し合ったり、フォローしたりしてきました。誰も経験していないゲームを全校の子どもたちにわかってもらうためには、かなりの「説明力」やどんな動きをする人がいるのかを「想定する」力が必要となります。1/2成人式で培った、計画力や協働性をうまく使いながら取り組んできました。しかし、担任を含め4年生11人は心配だったようです。しかし、1~5年生が説明通りにほぼ動いてくれて、一安心でした。1~5年生の楽しそうな表情を見ると、「4年生の頑張りのおかげだ。」と感じられました。
 6枚目の写真は、隊形移動の様子です。ピントがずれていると思われるでしょうが、実はそれくらい早く行動している様子なのです。複数の隊形を覚えることも大変なのですが、1年生も2年生も先を見通して動いていました。
 1年間、自分たちで創りあげる学校に取り組んできた成果が見えてきたと思いました。しかし、5年生の実行委員長は、「まだまだなんですよ。」と渋い表情でした。まだまだ上をめざすあよっ子の意気込みが素敵です。

心の解放って大事

2024-02-15 17:00:00
 1、2枚目の写真は、3年生の外国語活動の一コマです。英語の劇をペアでやっている様子です。「私は恥ずかしがり屋なの。」「ぼくは臆病なの。」などというセリフを英語で、感情を込めて話す活動です。「恥ずかしがり屋」であることを表現するためにもじもじした格好をして英語を言う子、「臆病」だということをあらわすために「周りをキョロキョロ」見る子、などの演技を楽しそうにしていました。英語独特のリズムに乗って話すと、感情が乗りやすいのか、日本語以上に表現豊かでした。
 3、4枚目の写真は、4年生の外国語活動の様子です。英語の単語をしっかりと大きな声で言えるようになることを目的としたゲームに取り組んでいました。チーム対抗戦ですので、いつも以上に盛り上がります。負けそうなチームが土壇場で逆転することがあり、一喜一憂しながらの活動です。わかりづらい単語でも大きな声で言わないと、勝ちにつながらないので、はきはきと答えていきます。「間違えたらどうしよう。」ともじもじすると、そこでチームの負けに近づきます。外国語活動では、間違えても「ナイスチャレンジ!」とほめるので、動じることなく発言でき、ゲームを通して楽しみながら外国語を利用したコミュニケーションを楽しみます。
 5、6枚目の写真は、6年生の活動の様子です。友達に誘われたときにどのように応えるのかを考える活動でした。① 「いやだ!。」 ② 「うーん、どうしよう。」 ③「ありがとう、少しならいいよ。」の3つのうち、自分はどう応えるのかを話していました。「私は、きっと感じたことをそのままいうので①だよな。」「ぼくは最終的には③だけど、きっとそこまでに時間がかかるから②になりそうだ。」と自分のタイプをペアの友達に話していました。①と応えた子は、「せっかく誘ってくれたから、待たせるのはいけないと思ってしまうんだよね。だから考えずに①になるんだよね。」「ぼくは、③という考えがすっと出ればよいんだけど。そうだよね、誘ってくれた人は待ってくれているんだよね。さっと③が言える人になりたいな。」「私も、①じゃだめだと思う。③を応えるようになりたいな。」という会話です。自分の得意、不得意をさらけ出しながら、よりよいコミュニケーションについて考えを深めていました。
 心を開放して話すなどの活動ができると、より学校は楽しいものとなると確信する3つのエピソードでした。

ようこそ 小学校へ

2024-02-15 17:00:00
 今日の昼休みに、近くの保育園の子たちが凧揚げにやってきました。大切に作った凧を思い切りとばしたいという思いを持ってやってきました。ちょうど、小学生は給食中で、最初は校長のみが関わっていました。「ねぇ、お兄ちゃんたちは何をしているの。」「給食ってお弁当なの。」「校長先生ってどんな仕事なの?」「私が入る学校の校長先生だよね。」などとたくさん話しかけてくれました。しかし、関心ごとは、1位は凧、2位は断然小学生でしたので、小学生に「時間があれば、校庭で保育園の子どもたちと遊んでみてください。」と声をかけました。
 すると、3枚目の写真のようにほぼ全校の子どもたちが校庭に出ました。どう声をかけてよいのかがわからないのか、恥ずかしいのか、高学年の子どもたちは、保育園の子どもたちの周りで「こんにちは。」と集団で声をかけるくらいしかできなかったようです。4、5枚目の写真の6年生の子は、そんな中で、スーッと近寄って凧をもってあげていました。うまいかかわり方をしていました。
 6年生は「全員が保育園の子たちとかかわるのは迷惑だから、鬼ごっこしようよ。」と声がけをしました。これも、園児が楽しめるためにできることの一つと考えたようです。
 校庭から帰ってきた2年生の子が、「楽しかった。かわいかったよ。ぼくは大きくなったんだよ。」と言っていました。保育園の子たちが、小学校って楽しいなと思ってもらえたのかどうかは疑問ですが、楽しいひとときを過ごすことができました。
 本校は、いつでもお待ちしております。どうぞ、お越しください。

卒業式が始まりました

2024-02-14 18:14:11
 今日の昼休みにフレンド集会として、1~5年生は6年生を送る会で6年生に送るプレゼントづくりをしました。当然、5年生がリーダーとなって行います。始まる前は、教室に集まった下級生が遊んでいる姿を見ておどおどする5年生の姿もありましたが、「これから始めるよ。」と凛とした声で言うと、1~4年生はさっと取り掛かりはじめ、安心した表情となりました。
 時間が限られる中で、心のこもったプレゼントにしなければいけません。5年生ばかりでなく4年生も、「いいね。それ、かわいいね。」「どうした、もしわからないことがあったら教えてね。」などと誰もがやる気になる声がけをしていました。1~3年生も、「6年生の〇〇さんはねぇ。」「あっ、学校を描くと学校のことを思い出してくれるかもしれないよ。」などと、6年生に喜んでもらえるためにどうすればよいのかをしっかり考えて取り組んでいました。
 ある担当者は、「本当に今年は、教員がいなくてもやってくれます。」と言っていました。ほとんどの担当教員は、指示を出したり、個別に誰かを支援したりしませんでした。「子ども同士でできる。」と信じて、待つことに徹しました。おそらく「あっ、そこは、それより、、」と思ったり、「早くしないと完成しないんだけど、大丈夫なのかな。」と心配事もあったかもしれませんが、「あよっ子」たちの姿を見守っていました。
 昼休みを終えると、5年生の子たちの表情はとても柔らかく、自信に満ちていました。たった数十分でしたが、とても成長したように見えました。
 さて、本校はこの活動を含めて、これからの活動を「卒業式」として考えて取り組んでいきます。6年生が「卒業生」と呼ばれる、さみしいですが、感謝や憧れが全校であふれる雰囲気を、「子ども自身」で創りだしていくことを祈っています。