阿用小学校


自分たちで学びをつくる

2023-10-10 16:09:06
 3連休明けの朝自習に、1~5年生は体育館に集合しました。今週実施予定の6年生が出場する陸上大会の壮行式のリハーサルのためです。休み明けはなかなか生活リズムも整っていなくて、やる気が出ないこともありますが、5年生の指示のもと1~4年生はエールや応援歌で大きな声を出していました。その中で、なんだか「イライラ」している5年生がいました。「ダメじゃないかな。」などとつぶやいていました。実は、5年生は昨年度も壮行式を企画・運営しました。体育館全体が「ピリッ」とするくらいに、当時4年生だった今の5年生一人ひとりが一生懸命に壮行式を創りあげていった記憶があります。納得いかないのでしょう。1~4年生が体育館から出た後も5年生は一生懸命練習をしていました。その「もやもや」が明日の壮行式で解決することを祈っています。
 2枚目の写真は、1年生教室の掲示です。なんとアサガオが芽を出したようです。「冬にも咲くのかな?」という疑問を持って、「とにかくやってみよう!」ということで実験し始めたようです。「咲かないのでは?」「咲くでしょう。」「咲いてほしい。」などの予想があるかもしれません。本校ノーベル化学賞受賞候補者の研究は続きます。
 3枚目の写真は、2年生の生活科の様子です。NHK for Schoolを見た子どもたちは、「大東町でも、みんなが大切にしている場所があるのかな?」という疑問を持ちました。そして、どんなところなのかをあげていきました。段々と面白くなり、「(子どもだけで)行ってみたいところ。」をあげるようになってきました。担任は、「大事にしているところだよ。」と問い返すと、「・・・」となって、再度考え始めたようです。次は、大東町が大切にしているところはどこなのかをじっくり考えて、「まち探検」につながっていくと思います。
 4枚目の写真は、1年生の道徳の様子です。友だちのかかわりについて考えていました。担任が「みんな違う園から来たけど、ずっと前から仲が良かったの?」と聞くと、「うーん。最初は緊張したよ。」「えーっ。緊張していたの?」などという素朴なつぶやきが始まりました。入学して半年。どのようにして「楽しい学校生活」になっていったのかをじっくりと振り返っていくと、案外自分たち一人ひとりが努力や協力していったことに気づくのかもしれません。
 6枚目の写真は、3年生の算数の様子です。「60枚の色紙を3人で分けると1人は何枚か」を考え、説明する活動でした。まずは、10枚を1束にするところを発送できるかというところが大切です。「1円玉10個で10円玉。」という感覚がないとなかなか出てきません。そのあと、「6÷3」をどう説明するのかという「難問」が待っています。一人に1個ずつ配って等しくなるという考え、6の中に3が何個入るのかという考え、一人に1個ずつ配るときなんかい配れるのかという考え、など図や文字を使って表そうとすると数個の考えが出てくると思います。じっくりとみんなの考えを聞きあえる集団になってくると、こうしたたくさんの考えに触れることができるようになります。

開校150周年記念式典に向けて

2023-10-07 15:32:04
 昨日夕方より、本校新館3階に「祝 阿用小学校開校150周年」という掲示を貼りました。県道から見えるのが写真1枚目です。(※ きちんと所定の場所に停車して撮影しました。)この掲示は、教職員と1、2年生の子どもたちが、阿用小学校開校150周年記念事業実行委員会の活動とは別に、自分たちで「やってみよう。」という気持ちを持って取り組んだものです。地域の方、そして阿用小学校の近くを通る方に「阿用小学校は開校150周年です。」と知ってもらいたいという願いから始まったようです。銀杏の木もとてもきれいな紅葉となっております。県道からですと、事故を招く可能性がございます。どうぞ、本校敷地までお立ち寄り、じっくりご覧ください。1、2年生、そして教職員の願いと努力が報われることと思います。
 なお、10月28日の記念式典では、全校児童の詩の群読を行います。子どもたちが、150年間続く本校についてイメージする言葉をたくさんワークシートに書きました。それをもとに作った詩を披露します。5、6枚目の写真は、その詩を全校集会で校長が紹介したときの様子です。これをきっかけとして、本校の150年の歴史と未来を式典に参加していただく皆様に、一人ひとりが「自分事」として届けられるように、努力・協力していく雰囲気ができてくると信じています。
 記念式典がゴールではなく、こうした取組をきっかけとして、自分たちの住む地域の今まで積み重ねられてきた「生きた」歴史、そしてそれを「いき」に感じ、その歴史をつなぐ「一員」として学校や地域、引いては社会に役立っていこうとすることを期待しています。

さまざま体験

2023-10-06 17:49:17
 昨日、4年生は午前中に、島根県森林インストラクター、振興協議会、職場体験の中学生とともに、「みーもの森、間伐体験」を行いました。1学期から4年生は、阿用川探検から始まり、環境を守るために自分たちにできることは何かを考えてきました。先日、川を守るためには山の森林を大切にする必要があるということがわかったのに、「なぜその大切な山の木を切るの?」と疑問を抱きながら体験活動へと臨んだようです。間伐の必要性を聞き、納得した気持ちで間伐体験を行いました。荒れた森林が山ばかりではなく、川、そしてそれにつながる海まで影響を与えることを身をもって知ったと思います。
 3~5枚目は、1、2年生の「おもちゃまつり」の風景です。2年生は、自分たちが「開発」したおもちゃをしっかり遊びこみ、友だちにも遊んでもらったりアドバイスをもらったりしてきました。そのことがきっかけになって、「これは1年生にも体験してもらいたいな。」という願いに発展したようです。1年生にも「楽しんでもらいたい」と願っても、なかなかうまくいかないこともあります。友だち、担任と相談を重ねて今日を迎えたようです。だからこそ、4、5枚目の写真のように、自分のおもちゃについて説明する姿が「堂々」としています。実は3枚目の写真は終わりの会の写真ですが、「終わったな。安心。」という表情にみえるのは、今までの過程があったからこそだと思います。
 6枚目の写真は、6年生対象に職場体験の中学生が「中学生になるために」と授業を行った様子です。3日目の最終。初日から準備を重ねてきました。自分たちが6年生の時に感じていたこと、中学校に入学して感じたこと、不安などの克服法などを説明しました。5枚目の様子も含めて、本校の卒業生たちが、自分が子どもの時とは違った視点で本校の子どもたち、教育活動を3日間見てきました。これから中学校に帰って、自分の適性とは、自分が社会に貢献するためには、などを真剣に考えると思います。その際、この3日間に出会った本校の子どもたちの笑顔、真剣な顔を思い浮かべてほしいと思います。たった3日間でしたが、50名の子どもたちに良い関わりをしてくれました。

ようこそ先輩

2023-10-04 17:34:29
 今朝、あいさつ運動をしている運営委員会の子どもたちが「あれって、職場体験で来られた中学生の2人ですよね。」と大きな声が聞こえました。そして、大きな声であいさつをしてみました。すると、中学生の2人は、それに応えて大きな声であいさつを返してくれました。小学生も中学生もとてもうれしそうで、温かい光景でした。
 今日から職場体験「夢発見ウィーク」が始まりました。本校には、昨年度に引き続いて卒業生の2人が来てくれました。まず初めに、職員室で自己紹介をしました。自分がこの3日間で学びたいことをしっかりといえました。小学校時の2人を知っている教職員から「まだ緊張しているね。」といわれるくらい、表情が硬くなっていました。その後、昼休みのフレンド集会で全校児童を前にして自己紹介をしました。6年間、遊んだり学んだりしたですが、初めて来たような気分だったのではないでしょうか。「早く阿用小学校に慣れるようにようにしたいです。」というあいさつがありました。きっと、子どもの時と違った「社会人」として本校の環境に慣れることを考えていると思います。校長は、2人が小学生だった時の、素晴らしい学びをつくっていた当時の様子を紹介しました。子どもたちは、より一層の尊敬の気持ちを高めるまなざしで中学生を見ていました。
 5時間目は、1、2年生教室に、それぞれ分かれて入りました。6枚目の写真は、子どもたちとの距離があるように見えます。これは授業が始まってすぐの様子です。その後、ずっと近づいていったと思います。
 1日の「勤務」を終え、中学生としての生活よりも運動量は格段に少ないのに疲れたということを言っていました。きっと、子どもたちのことを考えながら動いたからだと思います。2人は、教職員が子どものやる気などを促しながら教える工夫や、子どもが安心・安全に生活できるための教師が行っていることを学ぼうとしています。今日感じた、「疲れ」も一つのヒントだと思います。
 あと2日。どんな経験をしていくのか、楽しみです。

とったぞー 取れたことのおすそ分けを

2023-10-02 17:24:57
 今日は、秋らしい涼しく、快晴の中での芋ほりでした。まず初めに、阿用地区振興協議会の方より芋の掘り方、おいしく食べるための保管の仕方などの説明を聞きました。実際に掘り始めると、今年度は大豊作だったようですので、大きな芋に挑戦する子ども、いっぺんにたくさんの芋を採ろうとする子ども、異年齢で協力して採っていく子どもなど、たくさんの様子が見られました。思い思いの「ガッツポーズ」で採れた喜びを表していました。
 今年は、鳥獣対策のための柵をご用意いただき、昨年度のように収穫ゼロということはありませんでした。また、子どもたちが芋植え後に、熱い中、縦割り班で協力し合って水やりを忘れずに行ったこと、夏休み中の酷暑の中での草取りをしていただいた地域の皆様と本校教職員などとおかげで、とても大きな芋がたくさん採れることとなりました。校長が「どうしてこんな大きなお芋が採れたのだろう?」と聞くと、今あげたようなことを高学年ばかりではなく、低・中学年からも一生懸命言っていました。どれが欠けても、収穫は難しかったことを感じて、「感謝」の気持ちを大きくしてほしいです。
 その後、家庭に持って帰る芋を2本選ぶ活動をしました。自分の顔より大きい芋を採る子、袋を忘れたからやむを得ず小さい芋を採る子、大きさより柔らかさと甘さを追究して小さいいもを選ぶ子など、一人ひとりが考えて選択していることがよくわかりました。「私も、家族もサツマイモ嫌いなの。だから小さいのでいいんだ。」という子がいました。すかさず、ほかの子が「阿用小学校で採れた芋は全然違うよ。甘くて、蜜がたくさんあるよ。食べてごらん。」と説得していました。自分たちで植え、育て、採ったからこそ、「おいしさ」が格別だということを知ってほしかったようです。
 本校の子どもたちの素敵なところは、6枚目の写真の姿です。すべての活動が終わった時に、シャベルなどを使ったままであることを思い出し、それらを洗うためにわざわざ帰ってきました。当たり前のように、黙々と作業をする子が何人もいます。こうした、表立っては見えないけれど、大切な仕事をすることが、明日を創りあげる力を培うことの一つだと思います。