阿用小学校


「今の社会に求められている」の国語

2023-09-27 15:03:21
 昨日、3年生の教室をのぞくと、国語の物語文の学習をしていました。本文や絵から登場人物が何をしていたのか、そしてどんな気持ちなのかを考える学習でした。登場人物の様子から、その気持ちを慮るというのは難しい活動です。そこで、1枚目の写真のワークシートのように、「たのしさ」「うれしさ」や「悲しさ」「怒り」などをハートで表す活動を取り入れていました。また、2枚目の写真のように、「感情をあらわす言葉集」をみて、自分がイメージしている感情はどんな言葉で言い表すのかを探す活動も取り入れていました。近年、画像や絵文字、短縮言葉が気軽に使えるようになり、感情を言葉で表したり、状況から感情を類推することが難しくなってきたと言われています。「今日遠足どうだった?」→「普通」「お弁当おいしかった?」→「普通」、、、これでは、やはり人間らしい会話とは言えません。自分の感情を適切な言葉で言い表す、他者が表現した文章の行間から感情を読み取るといった、人間特有の、そして大切な営みを国語で身に付けようとする試みとして、単元を通して行うようです。
 3枚目の写真は、4年生の国語の学習の様子です。著作権の関係でお見せできませんが、教科書には2種類の体温計の広告が載っています。同じ体温計を紹介するのですが、黒板に記してあるように、内容や方法が全く違っています。といって、事実が違うわけではなく、誰に読んでもらうために作られたのかによって違ってくるということを考える活動です。新聞、テレビ、そしてCMなど、同じ事柄でも伝える人、伝えたい人で違ってくるものです。現在のように情報があふれる世の中だからこそ、こうした情報を比較したり、分析したりして、適切に活用する必要があります。最近は、フェイクニュースまでもありますので、より一層そういった力が必要となってきます。
 4、5枚目の写真は、5年生の国語の学習です。自分たちの学級をよりよくするために、話し合い活動を通して課題を解決するために自分たちの考えを整理する活動です。付箋に書きますので、自分の考えを書いては消すということができるので、より一層アイディアがたくさんでます。一人ひとりが書いたアイディアをグループで整理して貼ることによって、まとめたり整理できたりします。今後、総合的な学習(高校では探究)の時間や町おこし、起業や会社の企画会議など様々なプロジェクトに取り組むことがあります。そういった時に、とにかく自分のアイディアを思いつくだけ出して、それから精選して、よりよい考えとして実行するための方法を知っておく必要があります。そうしたことを踏まえた学習です。
 国語といえば、漢字を正しく書く、音読を大きな声で間違えなく読む、そしてテストでよい点を取る、という時代は、遠い遠い昔の話であることを紹介しました。
 6枚目の写真は本校の校庭の様子です。先日、地域の体協の皆様のご尽力、そして本校校務技師の努力で校庭が久しぶりに広くなりました。子どもたちがとても気持ちよく業間体育で走っている姿をみると、より一層感謝の念が強くなります。
 4枚目の写真は、本校校庭の写真です。先日、体協の皆様に校庭整備をしていただきました。お忙しい中、本当にありがとうございました。本校校務技師の努力も相まって、広い校庭で子どもたちが走るようになりました。

真剣な雰囲気の教室

2023-09-25 17:37:50
 今日2年生の教室をのぞいてみると、ビッグモニターを見つめて「後、~を書かないといけないんじゃないかな。」「遠足のしおりには何が書いてあったのかな。」などという声が聞こえてきました。いつも以上に、真剣で、全員が同じ課題に向かっている様子がうかがえました。廊下に出てみると、2枚目の写真のような掲示があり、2年生を真剣にする理由がわかりました。自分がつくったおもちゃで遊んでもらいたいという願いを持った子どもたちは、クラスの友だちだけでは飽き足らず、1年生を招待したくなったようです。そこで、気持ちよく来ていただけるような「案内状」を自分たちで完成させようとして、真剣さを増していたようです。
 6年生の教室に入ると、また真剣な面持ちで、黒板や教科書を見て、必死に考えている姿がありました。織田信長と豊臣秀吉が天下統一に向けて行ったことを「政治」「戦い方」「外国とのかかわり」の3つで整理して、信長と秀吉のどちらが天下統一に大きな影響を与えたのかを考えていたようです。「秀吉!」という声が多かったようですが、他者を評価するというのはやはり勇気や覚悟がいります。これから授業を進めるにつれて、どう変化していくのか楽しみです。
 1年生教室に入ると、誰もいないかのように静かでした。ただ、筆を水入れで洗う「ちゃぷちゃぷ」という音しか聞こえませんでした。「あったらいいな。」というテーマで、自分が想像したことを絵にあらわしていました。水彩絵の具で、自分がイメージしている形や色を形にしていくことに全員が没頭していました。校長が話しかけると「先生、これはねぇ。」と止まることなく説明を始めそうなので、遠くから写真を撮るだけにしました。
 何かに対して真剣に取り組む姿が、月曜日からみられる本校。とてもよい学びを教職員とともにつくりだしている子どもたちの一コマでした。
 

1~4年生の 自分たちで創りあげる学校をめざした挑戦

2023-09-22 17:08:11
 今日は、1~4年生は遠足でした。今年度は2つの新しい試みをしました。一つ目は、「みんなでつくる みんなのえんそく」という合言葉で、各学年とも役割分担があり、お客さんだけにならないようにしたことです。もう一つは、列車とバスの併用です。
 1枚目の写真のように、大東駅に集合しました。保護者の皆様のご理解、ご協力により、子どもたちは元気に時間内に集まることができました。また、雨の中わざわざ車から降りて、我々教職員にあいさつしてくださる方が多く、保護者の皆様のこうした姿勢が子どもたちの「あいさつ」につながっているのだと痛感しました。
 2枚目から3枚目の写真は出雲空港の様子です。いつもは入ることができないような所にも見学をさせていただきました。見るもの聞くこと、すべてが初めてのことですので、「へぇー。」「すごーい。」の連続でした。そうした中でも、1~3年生の様子を見て、「もう少しこっちにきたら。」「静かに聞こう。」などといっている4年生たちがいたことに私は驚きました。雨上がりの滑走路はとても爽快でした。
 4~5枚目は、出雲科学館の様子です。1~2年生が、オリエンテーリングの表彰式を担当しました。全員にメダルを1年生が作り、それぞれの班のメンバーにかけました。2~4年生は、うれしくて何度もメダルを見ていました。そんな中、3年生だけが落ち着きません。出雲科学館から本校までのバスでの移動中に、全員が楽しめるクイズ大会を開くという大役が待っているからです。「どんな問題を出すとよいのかな。今日習ったことや見たことがいいんだよね。」と眉間にしわを寄せている様子が、とても大人っぽく見えました。
 無事帰ってくると、6枚目の写真のように、6年生から温かく、熱いメッセージが児童玄関に貼ってありました。「おかえりなさい。たくさんの学びと発見があったと思います。遠足での経験を生かして、来週からも一緒にがんばりましょう。」と書いてありました。6年生から「あなたたち、成長したね。」と大人扱いしてもらったようで、うれしそうな表情でした。
 今週は、あまりにも校舎内で走る子が多かったので、全学級で考える場を設定しました。今日は、その成果を存分に発揮しました。走りたい気持ちをぐっとこらえていました。自分たちで創りあげるとは、こうした「みんなが楽しむために」「みんなが自分事として」「危険から守るためには自分のしたいことは我慢して」ということの積み重ねのようです。 

のめり込んでいった森林の働きの話  よりよい学校になるための50名のチャレンジ

2023-09-20 19:04:17
 今日の3、4時間目に、4年生は総合的な学習の時間として、「みーもの森の学習」という、森林の働きについてゲストティーチャーを招いた学習を行いました。日本の70%は森林であること、島根県は80%で全国的に見て森林の割合が高いことをまず知りました。「えっ、そんなに!」「山ばっかりなんだ!」という素直な反応をしながら、ゲストティーチャーのお話の中にだんだんと心も体も入り込んでいく様子(2枚目の写真)が見られました。そのあと、年間に、大きな大人の身長くらいの1800㎜の雨が降るという事実を知ることによって、その水はどう処理されているのかという「問い」を持ちながら、より一層お話の中にのめりこんでいきました。当初は、3時間目だけのはずでしたが、お話を聞いた後に質問をしたい子がたくさんいたので、急遽4時間目も活動を続けることとなりました。こうして学んだ森林の働きや大切さを、次は実際の山に入って体感します。
 昼休みには、児童総会を行いました。前期の児童会活動についての振り返りの会です。各委員会が「こんな学校になってほしい。」という願いを持って、様々な取り組みを計画したことについて、成果と課題を発表しました。6年生を中心に、児童総会のために作成した資料をもとに、委員会の代表が発表をします。今日は、6年生がお休みの委員会がありましたが、臨機応変に対応していました。全校の子どもたちは、その資料を見ながらしっかり聞いていました。また、発表が終わると、全校の子どもたちが「〇〇の活動はとても良かった。また続けてほしい。」とか「もう少し~すると、より楽しくなると思う。」などという意見を発表しました。6枚目の写真は、1年生教室の風景です。1年生の子たちも、各委員会の活動についてどう考えているのかを発表しあっていました。「昼の放送は、なぞなぞなど楽しいことを考えてくれていてうれしい。」などと、しっかり自分事として考えていました。みんなで意見を出し合っていたので、全校の前でも1人で堂々と発表する1年生もたくさんいました。
 ただ、各委員会、全校の子どもたちの「振り返り」は活動に対してのものでした。。どうしても、取組がうまくいったのかどうかを考えてしまいがちです。願いを実現させることができたのかを考えないと、いつまでたっても取り組んだことを次に少しバージョンアップしてやっていくという、前例踏襲にしかならなくなります。大人でもよくあることですが、自分たちで創りあげる学校をめざす本校の子どもたち、次の児童総会にチャレンジしてみてはどうかな、と期待しています。

秋になりました 

2023-09-19 18:31:31
 今日の業間に、業間体育のオリエンテーションを行いました。蓮花寺登山レースを10月に行うこと、その活動が「登山」と「競争」の要素があることを担当者から説明を受けました。始業式に校長が話した「七転び八起き」の内容を用いて、目標を持って練習をしていかないと、「悔しい」「勝ててうれしい」などという気持ちはわかないという話を担当者がしました。すると、2枚目の写真のように、どの子も目が真剣になっていきました。ある子は、あまりにも真剣に聞き入って、前に座っている子の真後ろまで無意識に移動していました。そして、「ぼくはね、今日、このお話が終わった瞬間から走るんだよ。」と内緒で教えてくれた子もいました。
 今年度は、9月初めから天気が不安定で稲刈りを地域の方と全校児童で行うことを断念しました。先日の連休に、お忙しいにもかかわらず地域の皆様に稲刈りをしていただきました。そして、今日の昼過ぎに、天日干し作業までもしていただきました。給食の片づけと掃除の時間が重なり、子どもたちがなかなか田んぼに行けませんでした。やっと行けた時には、ほとんど干されていました。しかし、地域の方とお話をしたり、刈り取った田んぼの感触を味わったりする体験を後からさせてもらいました。9月とはいえ、30度を超える猛暑の中での稲刈り作業をしていただいた地域の皆様に感謝します。
 6枚目の写真は、1年生教室の様子です。写真なのが残念です。鈴虫がとても良い鳴き声を聞かせてくれています。1年生の子どもたちがかわいがっているので、きっと安心して鳴いているのでしょう。