阿用小学校


島根県学校歯科保健優良学校に表彰されました

2023-02-07 17:17:18
 今日の14時から、松江市にある県教育委員会で「島根県体育・健康優良学校等表彰式」がありました。5校(小学校4校、高等学校1校)のうちの1つが本校でした。これは、昨年度から本校が取り組んでいる「歯と口の健康づくり」に対して、島根県教育委員会がよい取組として認め、表彰する会でした。昨年度の6年生とその保護者の方、旧教職員を含め、「自分で健康な心と体をつくっていこう」という目標をもって、努力・協力していったことを認めていただいたということとなります。本校が、歯科検診をはじめ歯と口や食育などの授業を打ち上げ花火のように「単発的」な活動としないで、粘り強く自分事として取り組めるように考えていったことについて、県教育長から県全体に広げていってほしいというコメントをいただきました。保護者の皆様、学校歯科医、歯科衛生士、雲南市役所担当課の皆様、ご協力ありがとうございました。そして、今後ともどうぞよろしくお願いします。
 4枚目の写真は、1、2年生の体育での「体育コーディネーター派遣事業(ダンス)」の様子です。4つのグループが、拍を数えながら少しずつずらして、同じふりをする、ウェーブのようなふりを練習していました。個々のグループの練習ではわからなかったのですが、全員で踊ると全体像が見えてきて、思わずガッツポーズをしている子がいました。1、2年生にとって、「右腕上げて、次左」という掛け声によって体を動かすのは至難の業のようです。段々と練習を重ねるうちに、自分の脳に「右腕上げて…」と指令を出した通りに体が動くようになるのですが、その瞬間に「できた」という素敵な笑顔を見せるそうです。「できない」といってふてくされたりふざけたりするという選択肢もある中で、もう少し練習すればできるようになると信じて粘り強く取り組む姿はとても素敵でした。
 5枚目の写真は、5年生の社会科の「テレビニュースができるまで」の学習の様子です。ニュースをつくることに対して自分たちで出していった疑問を調べ活動によって解決していく途中です。一旦、教科書や資料集、学習用タブレットなどで調べたのですが、書いてあることを丸写ししたため、結局最初に出した疑問の解決につながらないようです。調べたことを書いた付箋に集まり、自分の言葉で「これって、こういうことだと思うんだ」と「自分語」に翻訳する作業をしていました。それが段々と、「学級語」となり、「あぁ、わかった。こういうことね」と学級全体で納得する答えになるようです。息の長い、しかし非常に大切な「学び」を粘り強く取り組んでいます。
 最後の写真は、4年生の音楽の様子です。これまで、学年発表で見事な合奏を披露した4年生ですが、今回挑戦する曲は非常に難しいようです。楽譜自体が難しいのに、指使いも難しいようです。私が見た限り、この子たちが1学期の時は、「あぁ、もうやめた」「・・・(無言でリコーダーから手を放す)」などといった姿が見られたと思います。しかし、果敢に挑戦しています。くじけそうになっても、粘り強く練習を続けています。
 こうした粘り強さの姿が、今回いただいた「表彰状」といった別の形であらわされたのだと、子どもたちの表情を見て強く感じました。

自分事にして 実感する

2023-02-06 17:51:41
 今日2年生の教室に入ると、1枚目の写真に書いてある算数の問題を解こうとしていました。それぞれの長さの単位は、mm、cm、mのいずれかを見当をつける問題でした。算数は、問題をノートで解けるようになることが目的ではなく、生活の様々な場面で数や量、図形等を使って、合理的に物事を処理することができるようになることだと考えます。したがって、実際の生活の中にある「モノ」がどれくらいの長さなのかという感覚がもてることはとても重要だと言えるでしょう。2枚目の写真のように、予想を立てる前に問題①の学校にあるコップの長さを測りだしていましたが、どの単位のものさしで測ればよいのかが実感として身についていることがわかります。先日は、横になった私を、子どもたちの自家製「3メートルメジャー」で測っていました。こうした経験を重ね、長さを体感することは重要であると思います。
 昼休みに1年生は、8の字跳びに挑戦しました。目標は40回です。掛け声をみんなで出し合って、縄をしっかり見て跳んでいました。ひっかかる子、疲れて跳びにくくなった子、集中力がだんだんとなくなってきた子など様々でした。自己新記録を出すことができましたが、結果として目標には達することができませんでした。その後の振り返りで、「保育園の時に比べて、力を合わせてみんなで跳べるようになったので、成長したなと思いました。」といった子がいました。長縄がうまく跳べるようになることを目標として取り組んできましたが、それ以外の「自分(たち)を客観的に振り返ることができる」力も身についたと思い、うれしくなりました。
 5時間目に3年教室に入ると、「シーン」としていました。「今度の学習公開日に『ぼくたちが1年間で成長したこと』をおうちの人に発表するんだ」とこっそり教えてくれました。「悩むんだよな。あれも、これも伝えたいしな」「授業でできるようになったことばかりじゃないんだよな」「(〇〇さんに対して)何もないっていうことはないよ。とにかく一つ書いてみたら。いっぱい出てくるから」などといったつぶやきが小さく聞こえますが、ほとんどは鉛筆の音でした。5、6年生の教室に入ると、5年生が理科のテストをしていました。先日自分たちの疑問を自ら調べ、考えた単元のテストでした。「自分たちが調べたからよくわかる?」と聞くと「はい」と力強く、当然のような表情でうなづきました。
 自分で考えて解決したり、成長していったりしていく過程は子ども自身を強くすると痛感させられる3つのエピソードでした。

異学年でのかかわり  感謝の念を生み出すもの

2023-02-03 17:00:56
 今日の午後、1日入学を行いました。1年生は、新入生が来てくれるためにずっと準備をしていました。2枚目の写真は、「教室をピカピカに整頓して、新入生に気持ちよく教室に入ってもらいたい」という願いをもって掃除をしていた様子です。真ん中で正座している子は、最終点検をするために教室の後ろ中央から見渡してチェックしている様子です。「よし、気持ちよく来てもらえそうだね」という声が聞こえてきました。3枚目の写真は、算数遊びがうまくできた新入生に「すごい!できたね」と自分のことのように喜ぶ1年生の姿です。どの子も、教えたり話しかけたりするときに、目線を新入生にあわせていました。担任がいつもしていることを当たり前のようにしていました。まさに「ミニ先生」でした。そうした和やかな雰囲気もあり、4枚目の写真のように、新入生の子が最後の感想を言ってくれました。本校で1番幼い1年生が、「片づけ方を教えるよ」などと言っている姿がとても微笑ましく思えました。
 先週から体育コーディネーター派遣事業として、ダンスをコーディネーターに教えていただく活動を体育で行っています。コーディネーターの先生は、偶数学年は「下級生が見ているから、うまくしなくては」「下級生から聞かれたときに答えられるように」という緊張感をもって取り組んでいると言われました。下級生は「上級生を見て、真似て、チャレンジしよう」という気持ちで取り組んでいるとも言われました。そして、最近の子どもは、「同学年で、大人の先回りの範囲内で、同一の遊びしかしていない」からもったいないという話をされました。私も同感です。たった1学年上でも、下学年には「あこがれ」をもってもらいたいと、緊張感をもって取り組み、尊敬されるようにわかりやすく教えるという経験は、とても重要な「学び」であると思います。さらに、1~6年生の異年齢でのかかわりの中で、「将来、〇〇のようにできるようになりたい」や「今はできなくても、いつかはできるようになる」といった、長期での「できる・できない」を理解することもできるようになるということも話されました。そういった意味で、本校の体育の雰囲気は、非常に成長を促す良い学びができるものであるとほめていただきました。
 6年生を送る会の実行委員が、6枚目の写真のスローガンを掲示しました。「感謝の気持ち」は、そうした異年齢、特に6年生の「緊張感」をもちながら下級生に接してきてくれたことを理解する必要があります。あと2か月、同学年でではなく、異学年で、子ども同士で「遊びを創り出して」いくことで、緊張感や憧れのあるかかわりを感じてもらいたいと思います。

極める  誰かのために 目標のために 全員の安全のために

2023-01-30 17:19:11
 先週から始まった大寒波により、一面真っ白な校庭となっています。地域の皆様のおかげもあり、無事に登校することができました。
 1年生は、来年度入学する子どもたちのために、名札や飾りをつくる活動を行っていました。大きなランドセルを背負って、6年生をはじめ多くの上級生にお世話をしてもらったり、登校すること自体が「大冒険」で疲れて児童玄関で座り込んだりしていた1年生が、次に入学する子たちのために一生懸命取り組んでいる姿をみているだけでも感慨深いものです。1年生からしてみれば、「4月からずっと『ちゃんとやっていましたよ』」というかもしれませんが、自分ばかりではなく友達が書いた字をしっかりと見て良いところをほめる姿、名札の色紙と首にかける毛糸の色とのバランスをじっくり考える姿、「これで喜んでくれるかな」とまだあったことのない「下級生」に思いをはせる姿、やはり大きくなったなと思います。誰かのためにより良いものを作り出そうという極める姿勢が見られました。
 4,5枚目の写真は4年生の図工の様子です。これも「極める」姿です。自分が選んだ物語の「リアリティ」をどのようにすれば極められるのか、試行錯誤を繰り返していました。5枚目の写真のように、それぞれの工夫したところを伝えあっている姿も「極めている」からこそみられることだと思います。
 6枚目の写真は、昼休みに行った避難訓練の様子です。今回は、日程がわからないところでの火災を想定した訓練でした。火災報知器が鳴った瞬間に校舎内が一斉に静かになりました。校長室に「今月の詩」の暗唱を披露した1年生の女の子は、続々と想定された火災についての報告を教職員が伝えにくるのを静かに待っていました。一人でじっと我慢して待つ姿、とても立派でした。本日までの間に学んだことを生かして、教職員の指示を受けることなく、自分たちで動くことができました。
残念ながら避難場所で話す子がいました。集合は黙って行うことは命を守るためにも重要なルールだという話をしました。避難訓練に参加した全員の子どもたちが学んだ大切なことの一つだと思います。

頑張ること 楽しいこと

2023-01-27 17:04:45
 1枚目の写真は、「校長先生。みてください。僕たちの8の字跳び。新記録です。すごいでしょ。頑張ったでしょ。」と言いながら記録を見せてくれている2年生の教室での会話です。その後も、自分たちが掲げていた目標をはるかに超えたこと、なかなか記録が伸びなかったのに今日はどんどん跳べるようになったことを流れるように話してくれました。目標があるからこそ、自分たちの頑張りの過程が見えるし、頑張ったことが明確に見えるのでしょう。今日なぜこんなに跳べたのかについて今晩しっかり考えてくるのではないかと期待しています。
 こうして「自分たちは結構できることが増えたな!」「大人になっているな!」という自信がみなぎった2年生教室では、保護者の方に自分たちができるようになったことの何を紹介したいのかを話し合っていました。時間が限られているので、あれもこれも紹介できるわけではありません。しかし、「ぼくはね、ピアニカを見てもらいたいんだよ」とひそかに教えてくれた子がいました。理由まで聞けなかったので、次の時間の音楽を見に行きました。先日から始めましたが、簡単にできる曲ではなさそうです。楽譜を指さしながら「ここ。指を移動させないとだめなの。これが難しい。」と教えてくれました。担任から「最初からできるわけじゃないよ。少しずつ」と言われていますので、あきらめずに何度も挑戦していました。ピアニカを紹介したいと教えてくれた子も同じように悪戦苦闘していました。しかし、非常に楽しそうです。ここでいう「楽しそう」は笑う楽しさではなく、難しいことを挑戦して克服する楽しさのように見えます。きっと、ここがこの子の紹介したい理由ではないかと思います。その後、「あんたがたどこさ」を歌いながらボールをつく超高度な「遊び」に挑戦していました。「 (さ) でつくんだよね。」「わかっているんだけどなぁ」とこれも楽しそうに挑戦していました。
 5、6年生の教室に入ると、卒業に向けてのプロジェクトの中間の振り返りをしていました。協働性、積極性、計画性などの視点での振り返りでした。担任は子どもたちの発言を整理しながら、今後どのように取り組めばよいのかが明確になるようにしていました。その後5年生に聞くと、「次の時間から、〇〇の係の手伝いをしていこうと思う。今までやっていなかったからみんなで協力していこうと思っている」と振り返りをしっかりと次の行動に移していました。
 最後の写真は3年生の図工のようすです。「スタート」という文字を色紙を丁寧に切って貼っていました。なんとはさみで切っています。こだわりと粘り強さの勝利です。あまりにも素敵なので、途中ですが紹介しました。