阿用小学校


支えることの大切さ うれしさ

2023-10-20 17:18:12
 宿泊研修で高学年がいない間、4年生は最高学年としての過ごし方を1枚目の写真のように考えたようです。具体的にどんなことをしていけばよいのかを考えていましたので、目標をイメージ化しやすかったようです。そのおかげで、2日間、生き生きと、声を掛け合って頑張っていました。下校の時に担任から、「この1週間がんばったなと思う人は手をあげて。」といわれると、4年生全員がとても早く手を挙げたことからもわかります。誰かの役に立つことが心地よくなってきた様子が日に日に感じられる4年生を、「次はぼくたちだ。」と決意を新たにしている3年生が、今後も楽しみです。
 その3年生は、来週実施する開校150周年記念式典の学校代表としての発表に向けて、日々練習を重ねています。3枚目の写真は、保護者への案内状を書く活動の様子です。発表を自分たちで創りだしているという自信が芽生え始めているので、案内文の字がしっかりしたものになっていました。4枚目の写真は、ダンスの練習風景です。3年生は入学当時からダンスには定評があったのですが、友だちとの教え合いでより一層磨きがかかってきた感じが見られます。ちょっと体調が悪い子もいますが、お互いに気遣いながら切磋琢磨する姿がたくさん見られるようになってきました。
 5時前、5、6年生が帰ってきました。開口一番「あぁ、懐かしい。」という声が出ました。やはり、2日間のたくさんの学びでの成長により、ずっと昔のことのように思えたのでしょう。「たくさんの学びがあったことを、今後の生活に生かしていきたい。」と解散式の児童代表のあいさつで言いましたが、月曜日にはもっと具体的に何を学び、何をどのように生かしていくのかが明確になるようにじっくり考えていくと思います。

出発しました あとは任せて

2023-10-19 17:00:00
 今朝、5、6年生は保護者の方に見送られながら三瓶青少年交流の家に旅立ちました。宿泊研修で学ぶことを保護者のみなさんに宣言しました。5年生の中には、初めて「親元」を離れての宿泊という子もいるかと思います。日常の学校と家庭では、結構自分でできることが増えてきたという意識があるかと思います。遠く離れたところで、自分たちで考えて、臨機応変に対応しながら生活を創りだしていく体験は、今後の成長に多大な影響を与えられると考えます。トライアンドエラーの繰り返しを2日間でたくさんしていくことと思います。
 4枚目の写真は、蓮花寺登山マラソンに向けた最後の業間体育でのマラソンの様子です。「よし、走ろう!」という意気込みがスタート地点での姿からもうかがえます。2年生のある子は、初めて歩かないで、スピードもできるだけ落とさないように走ったようです。その後、きれいな銀杏の木に登る子、落ち葉で遊ぶ子と、秋を満喫していました。5月以降の酷暑から解放され、やっと外での活動が心地よくなってきました。
 6枚目の写真は、1年生の生活科の活動です。自分たちが育てた野菜でつくったピザトーストをつくる活動をしていました。ちょうど写真を撮りに行った時には最後のピザを焼く準備をしようとしたところでした。「先生、まだできていないので、もう少し待ってください。ちゃんとありますから。」とわざわざ言いに来てくれました。まだ活動中だったので急いで家庭科室から出ました。再度行くと、次は上学年に配る準備をしていました。それなのに「先生、ピザは職員室に置いてあります。絶対食べてくださいね。」と、またわざわざ言いに来てくれました。さらに、しばらく経つと「先生、おいしかったですか?」と聞きに来てくれました。「今から食べるので見ていてください。」と冗談を言ったつもりでしたが、本当に真ん丸目玉で「おいしいですか?熱いので気を付けてくださいね。」と見つめられながら食べることになりました。
 暑い日も、夏休みの日も水やりをしてきた1年生が、自分たち以外の人のために調理をして、喜んでもらうこと、とても大切な「キャリア形成」の一コマです。

さぁ 準備は整った

2023-10-19 06:59:15
 今日から5、6年生は宿泊研修です。昨日は結団式を行いました。結団式の会場に入ると、ピリッとした雰囲気がありました。2枚目の写真にあるように、各班のめあてを発表しました。キーワードとしては、メリハリ、マナー、先を見通す、協力という言葉がありました。今まで、学校行事や学級で大切にしたことをより一層意識して2日間を過ごす意気込みを感じました。団長の教頭から「公の場にふさわしい行動、態度を大切にすること」を中心に話がありました。今まで以上に子どもたちの表情は凛としたものになりました。
 この数週間、いつ、どんなことを、どのように過ごしていくのかを担当の説明をもとに想像していきました。準備、練習したとおりになることばかりではないので、自分で考えたり友達と相談しあったりして臨機応変に行動できるだけの準備ができたと思います。
 4、5枚目の写真は、3年生以上の集団下校の様子です。登校班長から4年生に「登校の旗の手渡しの儀」がありました。ある子は、いつも気を付けていることを丁寧に4年生に語り掛けていました。その後、4年生担任から、「いつも班長がやっているようにはできません。そんなものです。毎日、5・6年生は『安全に安心して登校できるように』とか『この子に聞いてもらうにはどういえばよいのかな』などと考えていることをこの2日間で気づきましょう。」といった熱いメッセージがありました。これには、5・6年生も、3・4年生もぐっと来たようです。
 さぁ、準備は整いました。精一杯、自分たちでよりよい宿泊研修の学びをつくっていってください。
 6枚目の写真は、昨日の昼休みの全校集会の様子です。1年生の子が、初めて賞状をもらった様子です。上学年の姿を見ながら、練習したことを思い出してやっていました。6年生が後ろで見守る姿もほっこりします。

少し厳しくしてみると

2023-10-17 17:47:36
 今週の木曜日、金曜日に5、6年生は宿泊研修です。少しずつ、宿泊研修で何を学ぶのかが明確になってきたようです。それまでは、「楽しみ」というのが先に立っていましたが、何ができるようになるようになるとよいか(ならなければならないのか)が見えてきたかもしれません。キャンドルサービスや野外での活動に関心が行きがちですが、自分の係での役割の責任を持つこと、集団として教職員の指示なく動けるようになる個人となることなど、学校生活で培ったことを最大限に生かしていかなければならないことが満載です。陸上大会の壮行式の時に、6年生が「阿用小学校の代表として」と言っていましたが、より一層強い意識を持って宿泊研修に挑んでくれるよう、願っています。
 過ごしやすい天候となりました。来週実施予定の蓮花寺登山マラソンに向けた体力づくりとして業間体育を実施しています。ここで真剣に、自分の出せる力をすべて出し切る子、友だちにあわせて走る子と分かれます。だらだら走る子はいませんでした。しかし、この写真には写っていませんが、蓮花寺に何度も走りに行っている子もいるようです。こうしたみえない努力は、今よりもきっと将来になってから役立つと思います。さて、今からでも遅くありません。誰もがしていない努力をしてみるということもチャレンジしてみてはいかがでしょう。

苦労して得ることの意味

2023-10-13 17:00:00
 今日2時間目に家庭科室に行くと、2年生得意の調理をしていました。黒板には大きく「自分たちでつくる」というめあてが書いてありました。先日行った芋ほりで採った芋を、学級で話し合いパフェとスウィートポテトにすることにしたようです。2年生の子たちは、もう何年も前から調理をしているような落ち着きぶりで取り組んでいきます。担任は、1学期に引き続き家庭科室後ろから腕を組んで「見守り」をしているだけです。職員室に入った2年生に、どの教職員も「パフェが欲しいなぁ。」と言います。すると、2年生は「スィートポテトなら。」と笑顔で返してくれました。自分たちでつくったものだから、「おすそわけ」しても楽しいでしょう。
 2回の廊下を歩いていると、「秋」が飾ってありました(3枚目の写真)。一昨日に1年生が蓮花寺に「秋みつけ」に行って採ってきたようです。4枚目の写真がその時の様子ですが、何気なく歩いているとなかなか見つかりません。さらに、友だちがみつけると、余計に焦ってしまって見つかりにくくなります。自分が欲しい木の実はみつからなくて、ほしくない木の実は何個もみつかるということもあります。山道を歩きながらなので、より一層困難が増します。そんな苦労の中で得た「秋」ですので、みんなに見せたくなるのは当たり前でしょう。
 5枚目の写真は6年生の教室の様子です。いつもと違う形での問題を解くようなプリントに挑戦しました。まず読んでも、意味が分かりません。何が聞かれているのか、何を説明しているのかがわからないようです。「先生…。」とすぐ言ってしまいます。そして、「意味が分かりません。」「これ、とばしていいですか。」という言葉が飛び交います。ぐっと我慢して、何度も読んでみる、予想されるような答えを書いてみるということを繰り返している子は「あっ!。」という喜びの声が出ます。苦労の中で得た「喜び」なので、「わかったよ。だってねぇ。」と説明したくなります。
 やはり、自分で苦労して獲得すると、人に知らせたくなるようです。それだけ、パワーが心と体の中に充満するのでしょう。過ごしやすい季節です。ちょっと苦労して、自分で獲得するまで我慢してみて、その喜びを「おすそわけ」できる活動を大切にしていきたいです。
 6枚目の写真は、3年生の教室です。本校開校150周年記念式典で、本校児童を代表して「学習したことを発表」するチャンスを3年生は獲得しました。さて、「おすそわけ」したくなるほどの、我慢や工夫、苦労をし続けることができるでしょうか。この写真からは、その「芽」が出てきた感じがします。