いろいろやってみて、考えてみて
2023-07-13 15:37:45






今日1年生の教室をのぞくと、算数の「てえぷでながさをはかろう」という学習を行っていました。自分のお気に入りの場所の長さを紙テープで測り、みんなで比べてみる活動です。始めると、それぞれが思い思いの場所に散らばり、紙テープを伸ばして、端から端を決定して、紙テープをはさみで切っていました。場所によっては、1年生の子どもの両腕を広げたくらいでは届かないほどの長さのところもあります。「ねぇ、なっがーい(おそらく『長い』の最上級)ところは、協力したほうがいいんじゃない。」という提案をする子がおり、さっそく呼ばれて「お助けマン」となっていました。切る時に、はさみで切ることに気がいってしまい、端っこに紙テープが届いていない(3枚目)というおちゃめなところもありました。恐らく、これから「長さ比べ」を真剣にしていくうちに、「両端をそろえなくちゃ」ということに自分自身か友だちが気づいていくと思います。先に大人が言ってしまうと、きっと生涯にわたって身につかないことになります。
4枚目の写真は6年生の社会科の授業の風景です。奈良の大仏の目が1メートル、重さが380トンなどという数字を知って、子どもたちは「でかいなぁ。」「こんなに大きな大仏なら協力しないとできないんじゃないかな。」「いや、聖徳太子のころからずっと『天皇中心の政治』が強化されていったんだから、きっと強制だよ。」という「問い」が生まれてきました。当然、本時間のめあては「聖武天皇の大仏づくりは強制的かどうか確かめよう」ということに子どもたちが決定していきました。「バタフライチャート」という思考ツールを使って、教科書や資料集の資料の事実を「とても進んで協力した」「協力した」「いやいややった」「強制的にやらせられた」という4段階に分けていく作業をしていきました。「あれ?強制的だと思っていたのに、協力しようとしていると考えられることが書いているなぁ。」などと、事実を2つの視点で振り分けていくうちに、「先生、どちらかということじゃないんじゃないかな。」という意見が段々と出てきました。当時の社会的な状況を整理していくと、伝染病や反乱、凶作などの社会的な不安がある中、人々の安定した社会への願望が浮き彫りになってきました。また、銅などの材料が全国から「寄付」という形で集められたことなどから、天皇を中心に、よりよい社会を築いていこうとする体制が整ってきたのではないかと感じ始めました。時間の関係で、再度、「強制的なのか協力的なのか」の立場表明をしませんでしたが、事実に基づいて自分の考えを明らかにすることの楽しさや難しさを知ったのではないかと思います。
4枚目の写真は6年生の社会科の授業の風景です。奈良の大仏の目が1メートル、重さが380トンなどという数字を知って、子どもたちは「でかいなぁ。」「こんなに大きな大仏なら協力しないとできないんじゃないかな。」「いや、聖徳太子のころからずっと『天皇中心の政治』が強化されていったんだから、きっと強制だよ。」という「問い」が生まれてきました。当然、本時間のめあては「聖武天皇の大仏づくりは強制的かどうか確かめよう」ということに子どもたちが決定していきました。「バタフライチャート」という思考ツールを使って、教科書や資料集の資料の事実を「とても進んで協力した」「協力した」「いやいややった」「強制的にやらせられた」という4段階に分けていく作業をしていきました。「あれ?強制的だと思っていたのに、協力しようとしていると考えられることが書いているなぁ。」などと、事実を2つの視点で振り分けていくうちに、「先生、どちらかということじゃないんじゃないかな。」という意見が段々と出てきました。当時の社会的な状況を整理していくと、伝染病や反乱、凶作などの社会的な不安がある中、人々の安定した社会への願望が浮き彫りになってきました。また、銅などの材料が全国から「寄付」という形で集められたことなどから、天皇を中心に、よりよい社会を築いていこうとする体制が整ってきたのではないかと感じ始めました。時間の関係で、再度、「強制的なのか協力的なのか」の立場表明をしませんでしたが、事実に基づいて自分の考えを明らかにすることの楽しさや難しさを知ったのではないかと思います。