阿用小学校


引き込まれるという大切な能力 

2023-04-14 17:28:07
 今日の昼休みに、全校お話会を実施しました。読み語りと図書ボランティアの方々との初顔合わせを兼ねて実施しました。2枚目の写真のように、拡大絵本によって読み語りをしていただきました。全校の子どもと教職員が同じ本を、同じ時間に、同じ空間で味わうというのは、とても温かい雰囲気になります。「次は~じゃないかな」「やっぱり」などというつぶやきや笑い声が聞こえてきました。「あ、ここで笑うんだ。私と同じ」「えっ、この発見は私だけ?」ということを思いながら、お話の中に入り込んでいく子どもたちの目がとても素敵でした。恐らく何度も聞いているお話かもしれませんが、感じることが変わってきているということに気づいている子もいたのかもしれません。カエルや猫、カタツムリや魚が飛ぶときにどんな音がするのかをいう内容の絵本でした。簡単な内容だからこそ、様々なことが感じられるという素敵な絵本でした。こういう時に、その話に「没頭」できるには、豊富な体験と鋭い観察力や分析力、幅広い感性が必要です。生涯必要となる「学び」の基礎となるものと言ってもいいでしょう。多くの子どもがそうした力を培ってきているのだなと感じる半面、より一層育てていかなければならないなという使命感ももちました。
 4枚目の写真は4年生が社会科で地図の中に書いてある、建物や地名を探している様子です。「スリランカの首都」を懸命に覚えている子、千葉県のテーマパークを探す子など楽しんで地図に「没頭」していました。5枚目のの写真は、昨日の2年生の春を見つける探検の続きです。「校長先生、このカエルはすごい元気がいいんですよ。でも1匹だからかわいそうなので、これから仲間を増やしにいきます。」といっているところです。この後、えさのハエやアリは生きたほうがおいしいのかどうかを真剣に話し合っていました。「春のカエル」に没頭しています。6枚目の写真は、6年生の社会科の様子です。なぜ法律があるのかを話していました。ルールや決まりは罰として当然だという考えから、自分たちを守ってもらうものではないかという考えまで、予想の段階で白熱した話し合いをしていました。「法律」から「社会」へと「没頭」する対象が変わっていく瞬間に出会えました。
 「没頭」という「引き込まれるという大切な能力」。我々も大切にしていきたいです。

授業も始まりました 1年生「小学校」初の給食

2023-04-13 17:25:05
 登校し終わって1年生教室に入ってみると、1枚目の写真のような姿が見られました。「あれ?同じ園から来た二人かな?」と思いながら見ていると、全くそんなことは関係なく協力し合って朝の準備をしていました。「先生、どうするんですか」と聞ける子も素敵ですが、それ以上に自分たちで考えて準備をしようとするたくましさがある1年生にびっくりしました。それぞれの「名人」が活躍していると思われます。ですから、朝自習の時には2枚目の写真のように、ほかの学年と同じく読書を静かにしていました。
 初めての給食でしたので、カメラをもって行ってみると、もう準備は終わっていました。みんなで白衣の脱ぎ方、たたみ方を考えたり、見たり、真似たりしながら給食袋に入れていました。また、ストローが入っているビニールの処理についても、本校で行っているストローの真ん中にギュッと集めるやり方をすでに知っている子、ビニールが「ゴミにならない」ようにストローに結び付ける子、それぞれの園で習ったことを思い出しながら対応していました。そうです。本校で食べる給食は初めてですが、ずっと前から給食は食べている子たちですから、「初めてだからわからないでしょ」と思うことは、この子たちに失礼なことだと改めて感じました。ある子が、「食器にご飯粒をつけているとね、7人の神様が夢に出てくる…」とお米の一粒さえも大切にしなくてはいけないことを教えてくれました。入学前の「食」に関する教育のおかげだと思います。
 2年生は、生活科「春を見つけよう」で校庭等を探検しました。たくさんの草花とカエルをとってきました。ある子は、給食が終わってからも「生け花」をしていました。またある子は、タンポポの一片ずつ花を分解していました。自分の見つけた「春」にこだわりをもってかかわる子たち、しっかり学びに向かっているなと感心しました。

よく考えて 楽しんで

2023-04-12 16:46:04
 1年生にとって初めての歩いての登校でした。雨が降るのかどうか悩ましいような空模様で、待っていた教職員も「雨が降りませんように」と願っていました。今日は、お楽しみの弁当の日ですが、これが重く、ランドセルの肩紐が重くのしかかっていったようです。班長など高学年が後ろを見て、進み具合を確かめながら歩いている姿もたくさん見られました。
 児童玄関に着くなり、「ふぅ」と「もう今日のすべきことは終わりました。」というくらいのため息をつき、リフレッシュ後元気な声であいさつをしてくれる1年生。どうやら「小学校は楽しい」と思ってくれているのではないか、と少し安心しました。2年生は、初の下の学年の子どもたちですので、「カッパはね、ここだよ。できるかな。」とお姉さんらしく言っていました。また、「すごいね。自分で考えて早く靴を入れているよ。僕のほうががんばらなくちゃ。」と自分の1年前と比べながら褒めることができるお兄さん2年生もいました。
 教室に上がると、担任から「昨日の教室と違うところを見つけよう」と言われていました。「あれじゃない。あっ、昨日もあったのか。」「昨日もあったよ。この花の飾り」などと、昨日の記憶をたどりながら、みんなで探していました。4園から来た6人の子どもたちですが、見つけたときは、みんなで探したという初の「協働の心地よさ」を味わっていました。
 出張でここまでしか見れなかったことが非常に残念です。

49人がそろいました 入学式

2023-04-11 15:49:35
 本校の子ども、教職員が待ちに待っていた入学式を実施しました。新型コロナウイルス感染症拡大防止の対策が緩和される中、本校の近況を踏まえ、参加人数制限やマスク着用をお願いした式となりました。
 6名の子どもたちは、少し緊張した表情でした。体育館という広い場所で、あったことがない人たちのいるところを歩くというのは、子どもたちにとって「大冒険」だったと思います。その中で、国歌斉唱の際の「後ろを(ステージのほう)向きましょう」という典礼の言葉に戸惑った1年生の6名は、「あれ?」という表情を見せました。その後、全校の子どもたちを見る子、隣のお友達を見る子、試しにいろいろな方向を向いてみる子がいました。そこで、6人で「あっ、ステージの方を見ればいいんじゃないのかな」という発見をして国歌斉唱に移ることができました。園の中で、「自分たちで考えることは大切」ということをじっくりと育てていただいていたことがよくわかる一コマでした。その後、一人ひとりの園での「得意なところ」を校長から紹介してもらい、うれしそうにうなずく子、照れくさそうに聞いている子など様々でしたが、園の先生方から教えていただいた一人ひとりのよさや強みを学校全体で知ることができました。
 学級に帰ってから、担任の紹介やこれからの学校生活についての説明を聞きました。最後まで、担任の目を見ながら話を聞いていました。また、地区の振興協議会より図書カードとともに、地域の皆様の「本を読んで、いっぱい学んで、楽しい学校生活を送ってほしい」という願いをいただきました。
 最後の写真は、子どもたちと校務技師が昨年度の秋から育てた一人一鉢です。今日の入学式が一番のメインイベントでした。校務技師が「ここまで、雪にも、急激な温度変化にも、無情な雨にも耐えて育ってくれました。」と我が子を見るようにプランターを見ていました。校務技師が、時間を忘れ、ピンセットを使ってひと花ひと花の手入れをして今日を迎えることができました。こうした「心」の一つ一つが、本日の入学式の温かい雰囲気になったと改めて感じました。
 1年生にとっては、初めて自宅から歩いて通う体験が明日から始まります。まずは、めげずに歩くこと、これが大きな「学び」かもしれません。

新年度 令和5年度が始まりました

2023-04-10 14:49:16
 今日から令和5年度が始まりました。1枚目の写真の子どもたちは、本校で1番初めに「おはようございます」と学校に向かって挨拶をした登校班です。地域の皆様に実施いただく「あいさつ運動」により、多くの地域の皆様も交えての新年度のスタートを切ることができました。
 始業式の前に行った着任式では、今年度新しく異動してこられた1名の先生をお迎えしました。そのあとの始業式では、昨年度のアンケートで「学校行事や授業で友達と協力して取り組むことが楽しい」と答えた子どもが本校はおよそ87%(市内小学校の平均に比べておよそ30%も多い)という結果を紹介しました。その結果を今年度はもっと良くするためのアイディアを校長が提案しました。子どもたちは真剣に聞いていましたが、やはり担任等発表の時の目の色は全く違っていました。今年度1年間、自分、そして子どもたちで、協力しながら授業を含めた教育活動を楽しくするためにがんばってほしいです。
 そのご、4~6年生は入学式の準備をしました。6年生担任から、「1年生と保護者のみなさんが『よし、この学校は安心できる』という式になるように準備をしてほしい」と言われ、昨年度の卒業式同様に、自分たちで考えて準備をしました。
 明日、天気予報は晴れのようです。2~6年生の子どもたちと教職員は、6名の新一年生さんの入学を待っています。