阿用小学校


全校おにごっこ 思い切り楽しんで遊ぶこと

2022-11-18 17:20:59
 11月18日に、健康委員会が企画した「全校おにごっこ」が昼休みに実施されました。健康委員会のメンバーは、校長室に入ってきて「今日は、全校の体力づくりのためにおにごっこをしますので、ぜひ校長先生も参加してください。」と「お誘い」にきてくれました。いわゆる「助け鬼」というおにごっこで、健康委員会が鬼で(帽子を赤にしています)、残念ながら鬼にタッチされた人は「休憩所」で、鬼ではない人に助けてもらうまでずっと休憩していなければいけません。範囲は校庭ですので、追いかける方も逃げる方も汗だくで走っていました。
 教職員もはじめは、子ども顔負けで逃げ回っていましたが、いくら体力があるとは言え、委員会の子どもたちの本気には負けてしまいました。時間が経つにつれ、「どうしてぼくばかりタッチされるの!」「鬼は、『休憩所』の守りをしないっていったよね。」、「タッチしたよ」「してないよ」などという、発言が聞こえてくるようになりました。遊びとは言え、本気だから出てくる発言だと思います。全員が楽しむためには、こうした発言をどう考えるのかが大切になってきます。
 本来、子どもの遊びは、とてもシビアなものです。足が速かったり、ステップが軽やかだったりする子は捕まえられないというのがおにごっこですから、鬼にタッチされる人とされない人に分かれてしまいます。そして、鬼は、童話にある「泣いた赤鬼」にあるように「来たら逃げる」存在ですから、どうしても嫌がられるものです。そうした、当たり前の中で、全員が楽しめるようにするために我々の先輩たちは、様々なルールを作っていったのだと思います。また、そのルールを少しいい加減にすることも許したり許さなかったりする、「いいあんばい」を作り出していったのだと思います。近年、子どもが少なくなったこと、いわゆるテレビゲームが子どもの遊びの中心になったことなどから、こういった、楽しむために子どもたちが作り上げていく、大切な遊びの中の「学び」の経験が少なくなってきたと感じています。本校の子どもたちが、この後どのように「挑戦」していくのか、とても楽しみです。5枚目の写真は、5年生の社会科「自動車ができるまで」の様子です。2種類の車を、自分たちで色を塗ったり、切り取ったりして作っていく「シミュレーション」を行っていました。切る、色塗り、合体という作業を分業で行っていました。「校長先生、これは遊びではありません。どうやったら、速く、正確に車が作られるのかを考える活動です。」と作業中の子が教えてくれました。「遊び」の中に、我々人間が築いてきた「学び」が隠されていることを言い表した言葉でした。
 6枚目の写真は、6年生が行った、中学校区内の小学校4校の6年生が集まって行った交流会の風景です。レクリエーションや中学校の先生による授業体験などを行いました。初めてお話しをする子がたくさんでしたが、持ち前の明るさや真面目さ、粘り強さで7名の6年生は楽しい時間を過ごしていました。

課題解決の学びはいつもやっています

2022-11-17 18:20:24
 本日は、「歯・口の健康づくり推進事業」研究発表会を開催しました。子どもたちとの2年間の取組を市内の養護教諭のみなさん、県内の歯科医など多数の方に見ていただきました。全校の代表として、5、6年生が授業を公開しました。2枚目の写真にあるように、多くの皆様に見ていただき、緊張するかと思いきや、参会者のみなさんに「こんにちは」と大きくて明るい声を発していました。その後も終始、いつもの真剣に、楽しく授業に没頭していました。
 8020運動に少しでも近づくために先週のところで歯みがきの目標を立てた5、6年生です。4枚目の写真にある、「自分の歯みがきの様子」の動画視聴によって目標が達成できていないのではないかと気づくこどもが多くいました。10本歯科残っていない歯の写真を目の当たりにしている子どもたちは、「だめだ!どうにかしないと」と切実な思いをもって「目標が一生続けられる方法を考えよう」というねらいを子どもたちで設定して考え始めました。なぜ続けられないのかを、個人、ペア、グループで話し合っていきました。「ゲームがやめられない」「ついざつになってしまう」「てきとうになってしまう」とできない原因は次々と挙げられていきました。「できた理由」を先に挙げていましたが、「できない理由」が圧倒的に多いことに気付いていきます。その後、自分だけでは解決できないので、できない理由をできるようにする方法を学級全体で考えていきました。「みんなで考えることが大事だよ。そうしたらみんな正解だから。」という担任の励ましのもと、「立てた目標を貼っておく」「気合いをいれる」「ゲームをやめる」(すかさず、「一生ゲームをやめるのはむりじゃない?」と心配の声が聞こえました。)「おうちの人に見てもらう」「鏡でチェックする」など様々な打開策が出てきました。最後に、目標を一生続けるための方法を自分なりに決めました。
 授業が終わって、参会されたみなさんから「こんなに自分のこととして考えて、よりよくしていこうと自分たちで考えるにはどうすればよいのか」など、子ども自身が課題解決をしていく姿に対してのよい評価をいただきました。すると、担任は、「いつも課題解決の学びは、やっています」と返答しました。
 大げさなように聞こえますが、本校の日々の教育活動の一端を見ていただいたと、教職員一同が思っています。参会者のみなさんから、「子どもたちの前向きなあいさつ、授業での姿勢、取組の姿を見させてもらって、元気をもらいました」というお褒めの言葉をいただきました。今回は13人の5、6年生が見てもらいましたが、どの学級を見てもらっても、同じような感想をいただけると思っております。
 1~4年生のみなさん、5、6年生、いつも通りよくがんばりましたよ。

全校で取り組んでいるという実感

2022-11-16 17:33:15
 1枚目の写真は、4年生が自分たちで考えて作った「ウエルカムボード」です。今回の歯と口の健康づくりに関する研究発表会に参加いただく方に対しての「おもてなし」の気持ちを表わしています。体育館には、今年度までの2年間に取り組んだ姿をまとめた物を掲示しました。これまでの、子どもの生き生きした姿とそこで話された会話などを表わしたものです。今回の発表会では、こうした子どもの姿をもとに、本校の取組について理解していただきたいと思っています。
 4枚目の写真は、大掃除前の風景です。研究の担当者が、今回の研究発表会の目的と、そのために大掃除を行うこと、一人ひとりが研究発表会の主役であることを話しているところです。1年生の子どもは、担当の「一生懸命掃除をしていきましょう」という放送での声がけに、凜とした声で「はい」と返事をしていました。そして、いつも以上に張り切って掃除を行っていました。
 5枚目の写真は、体育館の準備をしている4年生の姿です。一通り準備が終わった後の風景ですが、担当が指示したわけではありませんが、一脚ずつ椅子をきれいに並んでいるのかを確認しています。自分で仕事を見つけて、責任を持って取り組む姿が見られて、とてもうれしかったです。
 最後の写真は一斉下校の風景です。代表の子どもは、「学校のために何かをするということはとても気持ちがよいことだと思った。みんなもやっていきましょう。」という1日の振り返りをしました。我々教職員は、こういう振り返りと、それに対して精一杯の「はい」という返事をする子どもたちの「学び」の成長を目の当たりにしました。

研究発表会まであとわずか

2022-11-14 17:00:00
 本校は昨年度より、歯と口の健康づくりについて研究を行っております。詳細についてはまたの機会に紹介しますが、研究発表会を開催し、養護教諭や歯科医の皆様に本校の取組や授業を見ていただきます。2年間の取組をぎゅっと凝縮して紹介することは難しいですが、写真のように子どもたちが今まで取り組んできたことを掲示等も使ってお知らせします。
 4枚目の写真のように、「やるからやりきるへ」をモットーに教職員も一丸となって取り組んでおります。本校の子どもたちの学びを「歯と口の健康づくり」を通して、より多くの皆様にお知らせしたいというのが我々教職員の一番の願いです。
今週、2回にわたって下校時間を変更させていただき、ご迷惑をおかけします。どうぞよろしくお願いいたします。
 3時間目に1年生教室に行くと、国語で調べ学習をしていました。図鑑を見ながら、大切なところをワークシートに写していました。少し前まで、「やのカタカナは・・・」といっていた子どもたちが、自分の調べたいことを見つけて書いていました。何か感慨深いものがありました。保育所や幼稚園などでは、「年長さん、後もう少しで小学生だよ」と言われる時期ですから、当然といわれればそれまでですが、新しく深い学びの形が見られました。
 本校の2本の大銀杏。毎日風により、玄関前の庭が黄色くなるくらい、落ち葉が広がっています。校務技師、高学年担任が毎日きれいにはいています。はいた矢先から、黄色くなっています。6枚目の写真のように、落ち葉の山ができていますが、昼に集めた数個の山の内の1つです。子どもたちは、「うわーっ、きれい」といってさわって、葉っぱの感触を楽しんでいました。
 

整えること 

2022-11-11 17:00:00
 先日からお伝えしている4年生の国語の「物語」が完成したようです。完成した子から友だちの作品を読んで感想を書いていました。一人ひとりの作品を静かに、真剣に読んでいました。これまでの期間、担任のアドバイスも受けながら、より良い作品づくりをしてきた「仲間」「同士」ですから、友だちの苦労もよくわかるのでしょう、宝物を扱うように大切にして読んでいました。1年生は、生活科の学習で、それぞれが集めてきた木の実でリースを作っていました。「この栗は〇〇ちゃんが拾ってきたんだよ。これは~さん。」などと木の実を紹介する子、「ここ見て見て!きれいでしょ」と工夫しているところを紹介する子、「ここにはね、サラダが入っているんだよ。これはね、~が入った料理。」とストーリーを作っている子とを紹介する子、一人ひとりが自分らしさをアピールしていました。保育所等でも作っていたと思いますので、恐らく「バージョンアップ」したものとなっていると思います。
 2年生の算数は、かけ算の学習です。5の段、2の段に次ぐ3の段でした。5の段は時計、2の段は1つ飛ばしなど自分たちできまりを見つけてきましたので、「今日はどんなきまりが見つかるのか」と楽しみにしながら授業に挑んでいました。その中での一コマが3枚目の写真です。とてもうまくものさしを使って、めあてを線で囲む作業をしています。はやる気持ちを抑えてきれいに線を引いていました。その後、この子はきまりを見つけて、結局3✕10までの答えを導いていました。4年生の算数では、=(イコール)を縦にそろえて書くと計算間違いが起きにくいし、自分の考えがわかりやすくなるということを学びました。すると、子どもたちは少し大人になって気分で、式を書いていました。すかさず、「イコールをきれいに書くと、もっとわかりやすくなるよ。」との担任の一声に、「そんな、どれも同じでしょ。」と反応していました。「2本の線がばらばらの方向を向いていたり、とても離れていたり・・・。そんなことはありませんか。」と担任が黒板に例を書くと、なぜかノートを消す音がし始めました。より一層整った式になりそうです。5、6年生は総合的な学習の時間で行ってきた「平和学習」で学んできたことを、学習用タブレット端末を使って「平和-戦争」「過去-現在」という視点をx軸とy軸で可視化して整理していました。今までのノートを読みながら、「当たり前の生活」はどのあたりに記せばよいのかと考えていました。学んだことを、自分の心や脳の中の引き出しから引っ張り出していました。これを、友だち同士で見合うことで、自分の考えを広げたり深めたりできると思います。
 このように整えていくことで、考えたり計算したり表わしたりすることがより一層簡単・明快になり、より深い学びへとつながっていくことを味わっています。こうしたことができる基盤として大切なことは、6枚目の写真のように持ち物をきれいに整頓することだと思っております。