阿用小学校


自分で考えて 自分たちで動くこと

2023-05-22 17:00:00
 今年度初めての避難訓練を実施しました。1年生にとっては、小学校での避難訓練は初めてなのですが、きっと保育園、こども園でしっかり経験し、昨年度は「上学年」としてお手本を示していたと思いますが、つい1か月前に初めて本校の探検を終えたところなので、ドキドキはしたかと思います。昨年度同様の時間での避難ができましたが、今年度は全員が「避難訓練でこんなことに気を付けよう」という目標を立てていたところが、昨年度と違うところだったと思います。目標が達成できなかった子が一人いましたが、正直に答え、次に生かそうとしているところが素敵だと思いました。
 本校の今年度の大切にしたい姿勢は、自分事として課題を見つけ、友達と協働しながら解決していこうとすることです。運動会においても、たとえ1年生であろうと求めることとしました。3枚目の写真は、3、4年生の競技練習の姿です。自分たちでスタートラインまで移動して、競技が始まるまでを練習していました。4年生の数名は、こういう時にどんなことに注意すればよいのかを、各色のメンバーに説明していました。かなり的確な指示でしたので、担当教員が言っているのだとばかり思っていましたが、今までの経験を生かして自分で考えたことを言っていたようです。
 4枚目の写真は、3年生の理科の様子です。自分たちで種を植えた植物が芽を出した様子を観察していました。「先生、これは2番目に出た葉だと思うよ。だってねぇ、色…」と細かく理由を教えてくれました。活動の指示は、しっかり見たことを絵にあらわすことだったのですが、それ以上の「分析」「予想」を立てていました。こうやって、自分事として取り組むことで、自分で考えて解決していこうとすることの楽しさを味わうことができると思います。
 5、6枚目の写真は、5年生の道徳の様子です。職業は「働きがい」で選ぶのか「お金」で選ぶのかの究極の選択をしていました。「そんなどちらか一つには選べないよ。だってね。」と苦渋の選択を求められる中、会話が進んでいました。ほとんどの子が「働きがい」を大切にしていきたいという考えでしたが、それだけでは「幸せ」にはなれないのではないかということを十分理解している子たちですので、簡単には答えが出せないのでしょう。我々大人も、日々「ワークライフバランス」の苦渋の選択をしています。また、ドリルなどに書いてある正解ばかりではありませんし、全員が同じことができるわけでもありません。案外、自分で考えたことをやってみて、「いやこれは違ったな」と修正し続けているのかもしれません。
 大人が「正解」を用意し、すべて失敗しないように、ストレスをかけないように子どもを育てることは、本当に将来必要な力かというと疑問を感じさせてくれる、そんな子どもの姿を月曜日からたくさん見ることができました。

チャイルド・セーフティ・リーダー委嘱式

2023-05-19 15:25:18
 今日の昼休みに、雲南地域安全推進協議会と雲南警察署の方にお越しいただき、「チャイルド・セーフティ・リーダー委嘱式」を実施しました。これは、登校班長に、本人はもちろんのこと下級生も、不審者による声かけやつきまとい、さらには交通事故から守る活動を行う制度(雲南警察署HPより)です。
 9名の登校班長が、地域安全推進員さんから一人ひとり委嘱状を受け取りました。2枚目の写真のように、緊張した面持ちで、登校班の子どもたちの安全を守る決意を新たにしたようです。代表が、そうした気持ちを大きな声で、はっきりと宣言しました。下級生たちも、4枚目の写真のように「自分事」としてとらえていました。班長ばかりではなく、自分の安全を守ることが大切であることを校長が話しました。そのためにも、左右確認と横断歩道でまっすぐ手を挙げること、そしてあいさつをしっかりすることが必要であることを確認しました。そのあと、班長として今後気を付けることを駐在さんから説明していただきました。
 6枚目の写真は、テレビの取材風景です。3社の報道機関が取材にこられました。雲南警察署の担当の方は、昨年度来、本校の子どもたちのはきはきした返事やあいさつをとても褒めていただいております。報道機関の方々にも同様のお言葉をいただきました。
 これをきっかけとして、より一層、安全や健康を自分たちで守る姿勢を強めていってくれることを期待します。

目標に向けて 運動会 音楽会

2023-05-17 18:12:29
 今日の2時間目に、2回目の色別集会を実施しました。それぞれの色が、エールや応援歌などを下級生に示す活動をしていました。昨年度も思いましたが、本校の応援の声はとても大きいです。きっと、あいさつを登下校にしっかりしていること、授業中の発表も大きな声でしているからだと思います。4枚目の写真のように、5、6年生がていねいに、やさしく下級生に教えたり、失敗もうまく次に生かすような声掛けをしたりしています。そうしたことの積み重ねで、恥ずかしいという感覚を持たなくてもよい雰囲気を5、6年生が醸し出していると思います。
 写真にはないですが、全校集会では各色を2つにしたグループに分かれて「やる気の出る」一丁じめの仕方を考える活動をしました。力を出し合って、心を一つにするとよりよい一丁じめができるように運動会でもスローガンのように力を合わせて、心を一つにがんばっていってほしいと思います。また、その活動の中で見られた、各グループの独自性を大切にしたり、今に満足しないでよりよくしていこうとしたりするチャレンジ精神を「あよっ子魂」として大切にしてほしいと思います。
 運動会の準備、体育での練習と忙しい中、3、4年生は音楽会に向けて業間休み、昼休みまで使って練習をしています。6時間目には、担任以外も指導に入り、全員そろって曲を通していました。パートで練習していた時のバラバラしたメロディーが一つの曲になってきつつあります。うれしさや緊張で、テンポが速くなったり遅くなったりしていますが、間違いなく完成に近づいています。
 また、今週からサツマイモの畑の水やりを登校後に当番が行っています。1年生から6年生までの子どもたちが、たまにはランドセルを背負いながら、じょうろいっぱいに入れた水をこぼさないように大切に運び、水をやっています。
 急激に暑くなり、熱中症が心配される毎日が続いております。そんな状況でも、一人ひとりが目的をもって一生懸命取り組む姿が見られます。「もうがんばらなくてもいいよ。」と言ってしまいたくなるくらい、けなげに頑張っています。どうぞ、ご家庭で、より一層の心と体への栄養補給をお願いします。

自分の世界を拓く子ども

2023-05-16 16:40:37
 今日1年生は学校の周りを探検しました。学校の中の探検から広がり、1時間でまわれるところを探検しました。1枚目の写真は、自分の家の近くにある神社の紹介をみんなに説明している様子です。お祭りがあることまで説明していたようです。ほかの子にとっては、学校の近くにある小さな神社、何気なく通り過ぎていたことに気づいたことでしょう。そのあと、近くにある商店を見学させていただきました。自動販売機の中まで見せてもらい、びっくりした表情が印象的です。そのほか、6枚目の写真は2年生ですが、1年生も駐在所の見学をさせていただきました。きっと自宅に帰って、「自動販売機は開いてジュースを入れるんだよ。知らなかったでしょ。」とか「学校の近くに神社があるでしょうか?」などという会話をしていると思います。
 2年生は、昨日に引き続き、まち探検をしました。郵便局、交流センター、介護施設、駐在所を見学させていただきました。毎回、「行ってきます」と職員室で元気よくあいさつをして出かけましたが、見学先でも元気よくあいさつをしていったようです。介護施設では、利用者の方の肩たたきなどもしたようです。介護施設への見学も含め、新型コロナ感染症の5類移行に伴い、直接的なかかわりができるようになったことを象徴する出来事とも考えられます。
 便利な社会となり、ボタン一つでバーチャルで世界と広がったり、我々を楽しませたりすることができます。しかし、自分の意志で、たくさんの人に出会うことは、何にも代えがたいことだと思います。また、家族と教職員以外の大人の働く姿を目の当たりにすることも大切です。自分たちの生活は、そうした「大人たち」の働くことの積み重ねで支えられていることの一端を感じてくれれば幸いです。
 本校の子どもたちは、アンケートを見ると、家庭での手伝いは不得意なようです。こうした働く姿を見て、「自分も誰かの役に立ちたい」と願い、「お母さん、今日からお手伝いをするよ」と言ってくれるようになると、うれしいです。

1時間の芋苗植えでもたくさんあるよ 学びの種

2023-05-12 15:36:45
  今日の3時間目に芋の苗植えをしました。今週の月曜日の田植えと同様に縦割り班で実施しました。2枚目の写真のように、地域の方に「家族にも喜んでもらえるサツマイモ」の植え方を教えてもらいました。その際に、苗の先を東側に向ける理由や、ほかのイモとの違いなども教えてもらいました。
 そのあと、さっそく苗植えを始めました。1年生は隣にいる6年生に教えてもらいながら土を掘り、丁寧に植えていっていました。6年生は教え方を工夫していたようで、1年生が「教えてほしい」と言ったり、そういうそぶりを見せたりしたら教える子、地域の方に教えてもらったことを繰り返し説明しつつ、自分の苗も植えることで教えている子、それぞれの1年生の様子を見ながら対応するようにしていました。こうした工夫が運動会や児童会活動に生かせるようになることを期待しています。
 2年生は、少々となりを見ながらですが、自分で植えることができました。「去年はできなかったけれど、今年は自分でできたぞ」と自慢げに話す子もいました。ある5年生の子は、「今年は自分のことしかできなくて・・・」と悔しそうに話していました。自分なりに、芋苗植えにどのように向かうのかをしっかり考えて取り組んでいたことがわかりました。
 5枚目の写真は、1年生の子が水やりをしている風景です。その前に、「(6年生の子)〇〇ちゃん、もう少し水が少なくなったら、軽くなるから(1年生の子)〇〇ちゃんに渡して」という会話がありました。うまく水をかけなければ苗にダメージを与えてしまうけれど、1年生には水かけをさせたいという願いをもった4年生の子のやさしさがうかがえる会話でした。また、6枚目の写真のように、うだれに言われたことでもないけれどねに生えている雑草をとっている子もいました。「草をとらないと、芋に栄養が回らなくなるからね」と理科で習ったことを思い出して話している姿が印象的でした。そのほか、10センチの深さに掘るとき、2年生の算数で習ったことを生かして、「10センチはこれくらいだよ」と指で示している3年生の姿もありました。
 たった1時間の活動ですが、今までに習ったことを生かしたり、みんなが楽しめるためには工夫ややさしさが必要だということを学んだりしていました。こうして、学びを深めたり、広げたりすることができるのが、体験活動ではより一層見られるから、本校は大切にしています。