阿用小学校


自分たちで創りあげる運動会の始まり

2023-05-11 16:50:35
 とうとう今日から今年度の運動会の取り組みが始まりました。昨日まででも紹介したとおり、各学年での取組は見られましたが、今日から全校での活動が始まります。1~3枚目の写真はそれぞれの色での決意表明の様子です。運動会後にどんな姿になってほしいのか、そのために一人ひとりにどういう取り組みをしてほしいのかが色のメンバーに伝わるように、6年生は今まで考えていましたので、緊張した面持ちですが、下級生へのやさしさも忘れないで説明することができました。
 今年度の運動会は、「子どもが創る」ということを大切にしていこうと考えています。そのことを、4、5枚目の写真のように体育主任が説明をしました。昨年度の写真を使って、具体的にどんな姿が見られるとよいのかをわかりやすく話しました。「自分からする」ことと「みんなでつくる」ことという2つを子どもたちに求めました。教職員としては、かなりつらいことですが、子どもたちが自分たちで気づいたり、失敗したことを克服したりするのをできるだけ「見守る」姿勢で教職員はこれからの数週間の運動会の練習や準備に取り組もうと考えます。しかし、子どもにより良い経験をさせるために、様々な工夫をして子ども自身が気づき、よりよい運動会にしていこうとする意欲を高めたり、方法を考えたりできるようにしていきます。
 6年生は、今回の運動会において「力を合わせて フルパワー 心を一つに みんなで燃えろ あよっ子魂」というスローガンをつくりました。子どもたち一人ひとりが、運動会を通して、「魂」を燃やし、自分や友達の可能性を十二分に引き出していくことを期待しています。
 そのためにも、私たち大人の、「見守り」と心身ともに健康になれるような「心の基地」が必要となります。どうぞご理解、ご協力をお願いします。

様々なことが始まった1日 音楽会 児童会 運動会

2023-05-10 17:31:10
 今日の1時間目、校舎中に様々な楽器の「音」が響いていました。音楽室に行ってみると、3、4年生が音楽会に向けた練習を始めている様子が見られました。音楽の授業担当者に加え、他の教職員も加わり練習を始めていました。教職員もですが、なかなか音符を音にすることは難しいことですので、不安そうな表情がたくさん並んでいました。これからおよそ1か月に、18名の子どもたちが紡ぎだす音楽と絆がどのようになっていくのか、とても楽しみです。
 今日の昼休みには、児童総会を実施しました。今回の児童総会は、自分たちの委員会、そして全校の子どもたちが何をすべきなのかを一緒に考えていけるようにしたいという願いをもっていどみました。そこで、それぞれの委員会が、自分たちでどのように学校をよくしたいのかという願いをしっかり話すこととしたようです。全校の子どもたちによりよくわかってもらいたいという願いを実現するために、今までと違った「動画」を使った説明をしました。加えて、今回は4枚目の写真のように、子どもたちがペアで自分でもできることは何かなどを考え、発表する機会を設けました。そうしたこともあり、昨年度までは「~してほしい」という要望を下級生が発表することが多かったのですが、「自分も~して協力していきたい」というような、自分たちでよりよい学校にしていこうという姿勢が見られる会になりました。
 5枚目の写真は、5、6年生が「フィッシュボーン思考ツール」を使って、運動会の色のメンバーがよりよい運動会にするためにどうすればよいのかを考えていました。ここでも、よく使われる「一致団結」とか「下級生にやさしく」などという言葉だけで終わるのではなく、何のためにするのかや具体的にどうすることなのかをしっかり考えていました。2年生の教室の前を通ると、帽子をいつも以上に大切にかけていました。今週から、各色のハチマキを帽子に付けてもらったからでしょうか。運動会の取り組みが始まります。今年はどんな運動会を子どもたちが創っていくのか、楽しみです。

米作り 88分の1ですが

2023-05-08 17:00:00
 今日は本校恒例の田植えを行いました。昨日からの悪天候により、登校時には「今日早めたほうがよいのでは」という声もありましたが、時間を増すごとに太陽が見え始め、田植え日和となりました。
 地域の皆様には、種もみからの育苗、土づくりや水の管理を含めた田の整備を今までご準備いただいたおかげで、今日田植えを実施することができました。これからが大切で、水の管理や病気や害虫との闘い、風水害への心配など、「88の手間」を経て、9月初旬の稲刈りとなることを校長が話しました。そのことを考えると、たった数時間で「米づくり」をしたとは言えないこと、それをすべて地域の皆様にしていただいていることへの感謝の気持ちを込めて田植えをするようにと願いました。1枚目の写真は、地域の方が「うまい田植えの方法」を説明してくださっている様子です。保育園等で「体験したことがない」と答えた1年生は、より一層真剣に話を聞いていました。
 始まってすぐに「この調子じゃ、今年も昼くらいまでかかるわなぁ」という地域の方の声が聞こえました。それは、2枚目の写真のように、1列に並んだ子どもたちは田とにらめっこしている時間が長かったからです。今朝までの雨で水が冷たかったこともあり、なかなか進みませんでした。しかし、地域の方のアドバイスを聞いたり(3枚目)、6年生が1年生の様子をしっかり見ながら取り組んだり(4枚目)、全体的に終わってから、うまく植えていないところを自分で探して植えなおしたり(5枚目)する姿がとても多く見られました。昨年度も、子どもたちが考えて田植えを行っていましたが、今年は教職員の大きな声での指示が全く聞こえませんでした。つまり、全校の子どもたちが自分たちで考え、動いていたということです。
 6枚目の写真は、本活動を全面的にご支援いただいている会の会長さんから「今年は、本当に早く丁寧にできた。素晴らしい。」というお褒めの言葉をいただいている様子です。確かに、いつもより30分は速く終わったと思います。冷静に考えれば、6年生は6回、5年生は5回と学年の数字と同じ回数分、田植えを経験していますので、自分の今までの経験をもとに、友達や地域の方と協力すれば、教職員の指示はほとんど必要ありません。子ども自身が、今までの経験をもとに、自分で考えることができることを、私たち教職員に教えてくれた活動でした。
 自分たちで創りあげる学校、第一歩を踏み出した気がします。

今年度初の公開授業

2023-05-02 18:19:06
 本日は、今年度初の授業公開でした。3年ぶりの対面でのPTA総会を実施することもできました。朝から、そわそわしている子、はりきっている子、緊張している教職員といつもと違った雰囲気が学校内に見られました。
 いつも見て回っている私にとっては、「あれ?いつもと違って顔を引きつっているな。」とか「いつも通りだな。」とか思うところですが、今日は子どもたちは私は眼中にありませんでした。やはり、保護者の方に「よい所を見てもらいたい」という気持ちは大きいのでしょう。「褒めてもらいたいな」という願いがあるからだと思います。
 ここで子どもたちに求めたいのは、自分の頑張りや得意なところを「プレゼンテーション」することとありのままの自分を見てもらうよう、自分の日々の授業での取組を客観的に振り返っていくことです。「本気出せば、ぼくはすごいんだよ。」とか、「〇〇さえなければ私はちゃんとできたのに。」と言っていると、結局自分のよさや不得意なことがわからず、いつまでたっても本当の自分を褒めてもらえなくなってしまいます。
 自分事として、試行錯誤を繰り返して取り組む子として育ってほしいです。今晩、褒めてもらっていることを期待していますが、もし褒められなかったら、どうプレゼンテーションするか、又は自分の今日の姿を振り返るかしていくとよいでしょう。
 保護者の皆様、本日は大変お世話になりました。1年間、どうぞよろしくお願いします。

私についておいで!

2023-05-01 15:54:50
 「はい、私についておいで。『失礼します』。」という何とも頼もしい声とともに、1、2年生の学校探検隊が校長室にやってきました。今日の3、4時間目に生活科で、2年生のエスコートのもと、1年生が学校探検の2回目を行いました。先週、2年生は1年生が少しでも学校のことを知ってくれるといいな、2年生ってすごいなと思ってくれるために、リハーサルや準備をしてきました。
 校長室を探検すると、学校地図の校長室のところにシールを貼るという作業があります。「よくできました。」と言いながら1年生にシールを渡す2年生がとても頼もしく思えました。昨年度自分たちが驚いた、トロフィーや会議をする大きな机について説明をしていました。1年生の時には「ポカーン」としていましたが、しっかり記憶に残っていたのでしょう。堂々と説明をしていました。校舎の移り変わりがわかる写真の説明や、「校長室に入ってよいのは業間休み、昼休みで、『詩の暗唱』をいうときだけだよ。」「それからね、校長先生の机の上は触ってはいけないよ。」などといった、自分たちが1年間で教わった情報をしっかりと説明していました。
 1年生にとっては、5枚目の写真にある「鬼」などの神楽の面のほうが気になります。「どうしてこんなものがあるんですか。」1年生の子どもたちの切実な質問です。「悪いことをした時にかんでもらうためだよ。」と冗談を言うと、2年生の子のほうが「うそっ。気をつけなくちゃ。」と本気で受け止めていました。
 学校探検で2年生に教わったことは非常にたくさんあったと思います。今年の2年生も昨年度の1年間をかけて、そこで得た情報を自分のものにしたと思います。しっかりと「たくさんの気づき」を発見した1年生でした。たった1月ですが、当たり前のように小学校生活を送っているように見えます。6枚目の写真は、1年生の下駄箱です。いつ見ても、靴のかかとが下駄箱にそろえてあります。こだわりを持っていないとできないことです。こうした、「こだわり」と新しい「発見」を繰り返しながら、自分の成長について気付いていくと、より一層楽しい学校生活が送れると思います。明日は授業公開です。1年生のみならず、子どもたちの成長への気づきを促す、大人(保護者の皆様と我々教職員)の声がけができるきっかけづくりになれば幸いです。