阿用小学校


新しいスタートが

2023-03-20 17:41:19
 今日から5年生を最高学年とした、新しい学校体制となりました。残念ながら学年閉鎖もあり、非常に少ない人数での登校となりました。しかし、どの班でも班長はいつも6年生ががんばっていたように大きな声であいさつをしてきました。4、5年生ががんばってあいさつすることは想定されていましたが、1、2年生で今まで聞こえていなかった子のあいさつが聞こえてきたのはとてもうれしいできごとでした。卒業式で「6年生さん、大丈夫です。私たちがこの学校を引き継ぎます。」と誓ったことをちゃんと守ろうとしている子がたくさんいたことがうれしいのです。それくらい、この数年間の6年生がこだわってきたことを、全校でつないでいこうとする姿勢が素敵です。5枚目の写真は、最後の登校班を迎える運営委員会とそのほかの子です。人数は少なくなりましたが、それ以上にがんばろうとする子どもたちの「心意気」を感じました。
 5年生の教室は、6枚目の写真のように、先週まで13名いたところが6名となり、少し寂しさを感じました。そこで、下校前に「5年生さん、さみしくなったね。」と話しかけると、「いいえ、ぼくたちがんばっていますから」という応えがすぐに返ってきました。今日1日でも、職員室や廊下で「最高学年として」という5年生の決意にも似た言葉を聞きました。そうしたスタートの大切な一日だったことがうかがえます。

一人ひとりが創りあげた卒業式

2023-03-17 13:42:56
 今日卒業証書授与式を行いました。7名の子どもたちが巣立っていきました。今年度は、「一人ひとりが願いをもって卒業式の練習や準備に取り組む」ことを方針にしてきました。新型コロナウイルス感染症拡大防止のために4年生から様々な活動が制限されてきた中で全校を笑顔にしようと工夫、苦労してきた卒業生。それをしっかりと受け止め、卒業生に憧れや感謝の気持ちをもっている在校生。この関係性がよくあらわれた式でした。写真にはないですが、PTA会長のあいさつがとても心にしみ、涙が止まらなくなってしまった在校生もいました。
 5枚目の写真は、式後の最後の学級活動でした。黒板の掲示は担任が卒業生のために作ったものです。
 こうして、さみしいですが、次のステップを踏むために7人の子どもたちは、本校を巣立っていきました。がんばれ!そしてありがとうございました。

準備は整った

2023-03-16 16:51:39
 学校全体が「いつでも卒業式を迎えてもよい」「しかし6年生と離れたくない」といつ気持ちが交錯する1日でした。2時間目には、最後の卒業式練習を行いました。一人ひとりが、「次はこれをもっとうまくしよう」という気持ちで取り組んでいるので、「よし、できた」という表情があちこちで見られる時間となりました。そのあと、そうじを6年生も共に行いました。ある6年生が「来週からはぼくたちはいないんだよ。」と下級生に言いながら掃除をしていました。児童玄関の子は、「明日ここは一番きれいにしておかないといけませんよね。卒業生さんと保護者の方が来られるから」と言って檄を飛ばしていました。
 その後、3~5年生は体育館等の会場準備をしました。3枚目の写真は、3年生が花を並べている様子です。卒業生の気持ちになった場合に、どう並べるとより気持ちよいのかを考えるために、卒業生役になって入退場の行進をしていました。また、4枚目の写真は記念品を並べる様子です。昨年度の写真を見てどのように並べればよいのかを、子どもたちだけで考えていました。どれも教職員の指示はありません。自分たちで考えて取り組んでいます。作業を始める前に、「この活動は、教職員の人数が少ないから手伝うというのではない。君たちがこの卒業式をつくるんだという気持ちになってほしい。」と言いました。子どもたちは「ようこそ、任せてくれました。お任せください。」という気持ちで聞いていましたので、本当に「先生、次何をしないといけませんか。」といった後ろ向きな質問は1回も聞かれませんでした。卒業式準備を通して、誰かのために何かをするために工夫する、協力する、試行錯誤するといった「学び」を続けていることに喜びを感じました。
 1、2年生の仕事は、6年生に対して「ぼくたち、私たちは登下校を安全にできます。安心してください。」と思ってもらうことでした。6年生と離れがたい気持ちを抑えて、きちんと並んで下校していきました。
 さぁ、準備は整った。あとは、ハンカチがポケットの中に入っているのかを確認するだけです。

旅立ちまでのカウントダウン 予行練習とロング昼休み

2023-03-15 16:45:13
 今日は卒業式の予行練習を行いました。本番さながらの気持ちで挑みました。ある学年は、昨日、担任に「呼びかけを練習させてください。」と懇願し、秘密の特訓をしたようでしたので、より一層うまくなっていました。「後は、泣いて言えない子やお休みの子のカバーをどうやってするか考えようか」と子どもたちが言っているのを聞くと、今年度の卒業式はうまくいったと思ってしまいます。
 そのあと、6年生たっての希望で、ロング昼休みの全校遊びを行いました。「6年生と最後のひとときを楽しもう」ということをめあてにして遊ぶ子がたくさんいました。春を思わせる穏やかな天気も相まって、温かい雰囲気ができました。1年生の子が下校前に、「あぁ、6年生さんと一緒に入れるのは明日が最後かぁ。」と大きなため息をついて帰っていきました。たった1年間でしたが、「人とのかかわりの大切さ」を1年生の心にしっかりと根付かせた6年生の素晴らしさを改めて痛感しました。
 5、6枚目の写真は、6年生の「阿用のまちを味わおう」の活動の一コマです。何気なく見たり、歩いたりしてきた風景でしたが、担任を含め8人で歩くのもこれで最後です。そして、明日は6年生として学校で過ごす最後の日です。旅立ちまであと少しです。

心を込めると その先にみえるもの

2023-03-14 16:48:28
 今日3回目の卒業式練習をしました。1枚目の写真をアップできないのが残念ですが、卒業生に向けて在校生が真剣な目をして呼びかけや歌を歌うようになりました。担当をはじめ教職員たちは、卒業式練習でよく使われる「姿勢を整えなさい」「大きな声をだしないさい」という「しなさい」指導は一切していません。ただ「どんな会にしたいですか」と言って子どもたちの願いを確認することを重点的に行っているだけです。2枚目の写真で横を向いている子が数人います。これは、上学年があまりにうまくて顔を向けずにはいられなくなったようです。「こんな上学年になりたい」という願いがあふれています。3枚目の写真は、歌を歌っているときの「指」です。「とどけ6年生に!」と言わんばかりの姿勢で歌っていました。
 4枚目の写真は6年生の卒業文集です。「私たちが、感謝の気持ちをたくさん込めて作りました。だからずっと大切にしてください。」ととても素敵な笑顔で渡してくれました。読ませてもらいましたが、感謝していること、今までの思い出、将来の夢、6年間で学んだことがふんだんに書かれていました。ある子が書いていましたが、この文集は、この子たちの6年間そのものだと感じました。5枚目の写真は、その文集を交流センターにもっていきました。卒業式にはお越しいただけないので、今までお世話になったことのお礼を言いました。夢をしっかりもって、中学校では部活動に学習にがんばってほしいと言っていただきました。また、あと6年で成人になるという心構えをもつことが大切だとも教えていただきました。そうした言葉をいただくと、地域全体で育ててもらっていることを改めて痛感します。
 最後の写真は、給食の食管等を片付ける風景です。先日から、給食センターの方へ1年間の感謝の気持ちを「形」で表そうと、食管やお盆、食器などを来た時よりきれいにする取り組みを始めました。1週間になりますが、きれいになってきているようです。これも、心を込めた先にみえた、子どもたちのよさにつながっていきそうです。