阿用小学校


1年生を迎える会

2023-04-19 16:51:02
 今日の昼休みにフレンド集会として、1年生を迎える会を実施しました。6年生の6名が知恵を出し合って、各学年にお願いをしたり、司会原稿やプレゼントなどを準備をしたり、リハーサルをしたりと大忙しの中で企画・運営をしました。1年生一人ひとりのインタビューにより、好きな食べ物やどんな1年生になりたいのかを全校が知ることができました。「やさしい」「かっこいい」「何でもできる」などなりたい自分の姿を全校の前で発表する1年生がとても頼もしく思えました。
 そのあと、学年、性別を問わず全校が仲良くなれるようにゲームをしました。1年生にとって、広い体育館で大きなお兄さん、お姉さんの中で、ペアを見つけてじゃんけんをするのは、「探検」に違いありません。上学年の子たちがそんな1年生を探して「一緒にやろう」と誘う姿を見て、「この会は成功だ」と思いました。最後のじゃんけんは5年生の男の子が勝ちました。全体の雰囲気を盛り上げようと、いつも以上の大きなゼスチャーで大喜びをしました。これも「成功だ」と思えるひとこまでした。5枚目の写真は、2~5年生が6年生に「ありがとうございました」とお礼を言っている様子です。通常、6年生がお礼を言うところで終わります。6年生もそのつもりで深々と頭を下げてお礼を言った矢先の出来事で、うれしかったと思います。よくリーダーシップを育てるということは言われますが、フォロワーシップも育っていっていると思い、「成功だった」と確信しました。
 今朝、かなり多くの雨が降りました。1年生にとっても嫌な登校だったと思います。そんな中、傘の先が壊れた1年生がいました。2年生の子がすかさず、「ぼくがやってあげるよ」と傘を直してくれました。1年生にとっては羨望の的となることです。こうした積み重ねが、本当の「1年生を迎える」ということだと感じました。

力を試す6年生 全国学力状況調査、縦割り班と委員会開始

2023-04-18 17:00:00
 今日の午前中に、6年生は全国学力状況調査の国語と算数を行いました。担任を含め、朝から少し緊張した面持ちでした。ある子は、「ぼくは算数はいいけれど、ちょっと国語はね。無理なんだ。」と5年生の時に言っていました。受ける直前まで「簡単にあきらめてはだめ。あなたは国語もできるんだよ。大丈夫。」としつこいくらいに言い続けていきました。実施中に「にこっ」とほほ笑んでくれましたが、「やっぱり大丈夫だったよ。」なのか「ぼくの言うとおりでしょ。」なのかわかりませんが、さわやかな笑顔でした。調査が終わると、「〇番の問題ってどういうように応えた?」「あれはね、簡単だったよ。~というように応えたよ。」「えっ、ぼくは違う応え方を・・・」と廊下を忙しそうに歩きながら話していました。
 無理もありません。今日は午後から、今年度初めての縦割り班の顔合わせと委員会がある日です。担当の先生との打ち合わせが待っています。すぐに会える先生もいれば、なかなか出会えなかったり、「OK」と言ってもらえなかったりすることもありますので、緊張はまだまだ続きます。
 昼休みに縦割り班の顔合わせを行いました。担当から「なぜ縦割り班で活動するのか」という問いを出されていました。「仲良くするためじゃないの?」という表情の子がたくさんいました。「学年が違う人と仲を深めることで、新しいアイディアをもらえたり、今まで見たことや聞いたことがないことを教えてもらったりすることができるんだよ」と言われ、「仲良くする」ことがなぜ良いのか、必要なのかを考えて表情が真剣になる子どもが4年生以上を中心に増えていきました。
 今年度の子どもたちは、こうした異年齢で集まった時に、6年生に任せようという意識ではなく、自分ができることはないのかと考える子が多いような気がします。ですから、4、5枚目の写真のように、6年生以外の子たちの中にも、真剣に自分のことのように話を聞いている様子が見られます。
 その後、縦割り班での初めての掃除がありました。1年生だから雑巾が絞れないということはないですが、上級生は「どう?大丈夫?」と聞いていました。教えることで、上級生も、より掃除がうまくなると思われます。ある2年生の子は、「よし、1年生に掃除を教えなくちゃ。」と張り切っていました。
 本校のエンジンでもある「縦割りでの活動」が始まったことで、より一層パワーが全校に広がったような気がします。

引き込まれるという大切な能力 

2023-04-14 17:28:07
 今日の昼休みに、全校お話会を実施しました。読み語りと図書ボランティアの方々との初顔合わせを兼ねて実施しました。2枚目の写真のように、拡大絵本によって読み語りをしていただきました。全校の子どもと教職員が同じ本を、同じ時間に、同じ空間で味わうというのは、とても温かい雰囲気になります。「次は~じゃないかな」「やっぱり」などというつぶやきや笑い声が聞こえてきました。「あ、ここで笑うんだ。私と同じ」「えっ、この発見は私だけ?」ということを思いながら、お話の中に入り込んでいく子どもたちの目がとても素敵でした。恐らく何度も聞いているお話かもしれませんが、感じることが変わってきているということに気づいている子もいたのかもしれません。カエルや猫、カタツムリや魚が飛ぶときにどんな音がするのかをいう内容の絵本でした。簡単な内容だからこそ、様々なことが感じられるという素敵な絵本でした。こういう時に、その話に「没頭」できるには、豊富な体験と鋭い観察力や分析力、幅広い感性が必要です。生涯必要となる「学び」の基礎となるものと言ってもいいでしょう。多くの子どもがそうした力を培ってきているのだなと感じる半面、より一層育てていかなければならないなという使命感ももちました。
 4枚目の写真は4年生が社会科で地図の中に書いてある、建物や地名を探している様子です。「スリランカの首都」を懸命に覚えている子、千葉県のテーマパークを探す子など楽しんで地図に「没頭」していました。5枚目のの写真は、昨日の2年生の春を見つける探検の続きです。「校長先生、このカエルはすごい元気がいいんですよ。でも1匹だからかわいそうなので、これから仲間を増やしにいきます。」といっているところです。この後、えさのハエやアリは生きたほうがおいしいのかどうかを真剣に話し合っていました。「春のカエル」に没頭しています。6枚目の写真は、6年生の社会科の様子です。なぜ法律があるのかを話していました。ルールや決まりは罰として当然だという考えから、自分たちを守ってもらうものではないかという考えまで、予想の段階で白熱した話し合いをしていました。「法律」から「社会」へと「没頭」する対象が変わっていく瞬間に出会えました。
 「没頭」という「引き込まれるという大切な能力」。我々も大切にしていきたいです。

授業も始まりました 1年生「小学校」初の給食

2023-04-13 17:25:05
 登校し終わって1年生教室に入ってみると、1枚目の写真のような姿が見られました。「あれ?同じ園から来た二人かな?」と思いながら見ていると、全くそんなことは関係なく協力し合って朝の準備をしていました。「先生、どうするんですか」と聞ける子も素敵ですが、それ以上に自分たちで考えて準備をしようとするたくましさがある1年生にびっくりしました。それぞれの「名人」が活躍していると思われます。ですから、朝自習の時には2枚目の写真のように、ほかの学年と同じく読書を静かにしていました。
 初めての給食でしたので、カメラをもって行ってみると、もう準備は終わっていました。みんなで白衣の脱ぎ方、たたみ方を考えたり、見たり、真似たりしながら給食袋に入れていました。また、ストローが入っているビニールの処理についても、本校で行っているストローの真ん中にギュッと集めるやり方をすでに知っている子、ビニールが「ゴミにならない」ようにストローに結び付ける子、それぞれの園で習ったことを思い出しながら対応していました。そうです。本校で食べる給食は初めてですが、ずっと前から給食は食べている子たちですから、「初めてだからわからないでしょ」と思うことは、この子たちに失礼なことだと改めて感じました。ある子が、「食器にご飯粒をつけているとね、7人の神様が夢に出てくる…」とお米の一粒さえも大切にしなくてはいけないことを教えてくれました。入学前の「食」に関する教育のおかげだと思います。
 2年生は、生活科「春を見つけよう」で校庭等を探検しました。たくさんの草花とカエルをとってきました。ある子は、給食が終わってからも「生け花」をしていました。またある子は、タンポポの一片ずつ花を分解していました。自分の見つけた「春」にこだわりをもってかかわる子たち、しっかり学びに向かっているなと感心しました。

よく考えて 楽しんで

2023-04-12 16:46:04
 1年生にとって初めての歩いての登校でした。雨が降るのかどうか悩ましいような空模様で、待っていた教職員も「雨が降りませんように」と願っていました。今日は、お楽しみの弁当の日ですが、これが重く、ランドセルの肩紐が重くのしかかっていったようです。班長など高学年が後ろを見て、進み具合を確かめながら歩いている姿もたくさん見られました。
 児童玄関に着くなり、「ふぅ」と「もう今日のすべきことは終わりました。」というくらいのため息をつき、リフレッシュ後元気な声であいさつをしてくれる1年生。どうやら「小学校は楽しい」と思ってくれているのではないか、と少し安心しました。2年生は、初の下の学年の子どもたちですので、「カッパはね、ここだよ。できるかな。」とお姉さんらしく言っていました。また、「すごいね。自分で考えて早く靴を入れているよ。僕のほうががんばらなくちゃ。」と自分の1年前と比べながら褒めることができるお兄さん2年生もいました。
 教室に上がると、担任から「昨日の教室と違うところを見つけよう」と言われていました。「あれじゃない。あっ、昨日もあったのか。」「昨日もあったよ。この花の飾り」などと、昨日の記憶をたどりながら、みんなで探していました。4園から来た6人の子どもたちですが、見つけたときは、みんなで探したという初の「協働の心地よさ」を味わっていました。
 出張でここまでしか見れなかったことが非常に残念です。