阿用小学校


失敗してもあきらめない

2022-09-07 16:11:44
 今日の3、4校時に1年生は図工で「おってきって〇〇をつくろう」という活動を行いました。画用紙を山折りにして、折った部分から絵を描いてはさみで切ると、折った線を中心に線対称で立体的な形ができます。(例、紙相撲のおすもうさん)なかなか、1年生にはむずかしく、折った線の部分から切り出さないので、2枚同じ形ができてしまったり、立たなかったりしてしまいます。「あぁ、失敗」「まただめだぁ」「どうすればよいのかな。嫌になっちゃう」という声が聞こえてきました。今回は、一人ひとりが動物や建物などをつくって、動物園やまちをつくることがめあてなので、やめるわけにはいきませんし、立たない動物や建物を勝手に飾る訳にはいきません。そんな時、「1年生は、『失敗してもあきらめない』でしょ!」という子がいました。その言葉に励まされて、言った本人も含めてみんなで頑張って作り出しました。「3時間目が長いなぁ」と、4時間目が終わる頃に言うくらいに試行錯誤を繰り返しながら作っていきました。
 2枚目の写真は、5校時の1年生の様子です。国語の物語文の音読をすらすら読むことがめあてでした。少しの読み間違いや間でも「残念」と言われます。しかし、1年生はすねることなく、挑戦していました。
 3から5枚目の写真は、5、6年生の外国語活動の様子です。「どこに行ったの」と聞かれて、英語でどのように答えるのかを学んでいました。今までは、「行く」は「go」でしたが、過去のことなので「went」に変えて答えなければいけません。日本語と異なる変わり方です。加えて、「〇〇したい」の「want」に発音が似ています。なかなか、うまく使いこなせそうにありません。ついつい「go」や「want」と言ってしまいます。「よく間違えるんだよね」と気軽に言い合える友達関係なので、まずは声に出すことを大切にして、一人ひとりで言ってみる、ゲーム形式で友だち同士で言ってみると方法を変え、試行錯誤を繰り返していました。終わりの頃には、「どこにいったの?」と聞かれて、英語で答えようとする気持ちが芽生えてきていました。
 最後の写真は、3年生の「長期の休み、長くするなら『冬休み』か、『夏休み』か」という討論を行っていました。一般的に、日本では夏の方が楽しめることは多いような気がします。3年生の子どもたちもそれは承知でしたが、討論を盛り上げるために『冬』を選び、冬のよいところをたくさん探そうとしていました。
 〇か✕かではなく、「どうやってできるようになっていくか」を大切にしていこうとする子どもの姿が、本校のめざす「学び」の姿です。

自分たちで学ぶ 考える姿  よりなえと雑巾をいただきました

2022-09-05 17:12:29
 今日1年生の教室に行くと、「一」から「十」の漢字を練習していました。書く姿勢、書き順、字の形や向きを意識しながら書いていました。取り組んでいるプリントには、下の段に10個の練習するますが用意されており、子どもたちは気になっていました。先生はすかさず、「ますは何個ありますか」「10個です」「練習したい字を選んで書いていくんだけど、今日はせっかくだから『一』から『十』を書きましょう。これからどんどん慣れていったら、自分が苦手だなぁ、もっとうまくなりたいなぁっている字を書きますよ」と言われると、子どもたちはとても喜んでいました。何だか大人扱いされたことがうれしいのでしょう。
  3枚目、4枚目の写真は、4年生の活動の様子です。新聞で「芯」をつくり、それを組み合わせて高いタワーづくりに挑戦しました。前回は、新聞の「芯」をつくることが初めての子どもが多く、結局うまくつくるにはどうすればよいのかを試行錯誤をくり返していました。今日、どのようにして組み立てると高いタワーとなるのかをグループで考えていました。「いいこと考えた!」「だめかぁ」の繰り返しの中、アイディアを出し合って完成させていきました。
 5枚目の写真は、雲南市が導入した「キュビナ」というアプリに取り組んでいる高学年の姿です。国語、社会、算数、理科などの教科をタブレットを使って個別に学習していくことができます。4年生もできるようになりましたが、「何だか大人になったみたい」との感想でした。
 最後の写真は、地域の介護施設のかたから「よりなえ」を300本と雑巾30枚をいただきました。子どもたちの活動に有効に活用させていただきます。ありがとうございました。
 

ICTの活用で学びが広がる・深まる  食育で生き方が広がる

2022-09-02 15:53:29
 毎週金曜日は、朝自習に地域のボランティアの方に、学級ごとに読み語りをしてもらっています。8月以降の新型コロナウイルス感染症拡大が雲南市にも見られることから、読み語りに来ていただくことについて検討してきました。「学びを止めない」という方針のもと、リモートで行うこととしました。昨日のところで「収録」を終えたものを、今朝各学級で流しました。子どもの息づかいまで聴きながら、読み方を変えたり、声がけをしたりするところが読み語りの醍醐味ではありますが、子どもたちはしっかりと画面越しに「読み手」の方の思いまでくみ取るかのように見入っていました。
 こうした、ICTの活用をどの学年でも行っています。2枚目の写真は、1年生が音読練習をタブレット端末で録画して見合う活動を行っている様子でした。3枚目は、先日学校裏の川でみつけた水辺の生き物をタブレット端末で写真を撮っている様子です。3枚目の写真は、3年生が、よりよい話し合いの方法について動画を見て学んでいる様子です。ICTというと、個別で行うイメージですが、友だちとよりよく学ぶために使うこともできます。
 4年生は、栄養教諭による食の指導を行いました。雲南市の野菜について、実際に触ってみたり、生産者の方の思いを聞いたりしました。話を聞いて、野菜へのイメージが変わった子どもがいました。その結果、その後の給食では、野菜がたくさんありましたが、6枚目の写真の通り、完食することができました。

今年度県内1番目開催の元気アップカーニバル  心に残る文化財子ども塾

2022-09-01 15:06:12
 今日は、30日に続いて業間体育を実施しました。校庭のグランド状況がよければマラソンでしたが、あいにくなわとびとなりました。今日の業間体育は、ひと味違い、島根県教育委員会保健体育課から指導主事に来ていただいた「しまねっ子!元気アップ・カーニバル(以下「元気アップ・カーニバル)に省略)」も併せて行いました。(「しまねっ子! 元気アップ・カーニバルの詳細については、島根県教育委員会保健体育課HP(https://www.pref.shimane.lg.jp/education/kyoiku/taiiku/tairyoku/genkicarnival/index.data/04carnivaljissiyoukou.pdf)
 本校は、令和元年度より「元気アップ・カーニバル」に応募し、県教育委員会の選考により、県内24校のうちの1校に選ばれています。今年度は、逆上がり補助具などを寄贈していただきました。従来から、業間体育で、自分の目標を決めてなわとびやマラソンに取り組み、その成果を蓮花寺登山マラソンやなわとび大会で披露しています。そうした、日常の取組の積み重ねで「より健康なからだづくり」が自分でできるようにと願っています。
 また、午後からは5,6年生は島根県埋蔵文化財調査センターの事業「心に残る文化財子ども塾」体験に参加しました。同センターと雲南市教育委員会の専門の方にお越しいただき、阿用地区を含めた日本の歴史をくわしくわかりやすく教えていただきました。まず、宮内地区で出土した土器などについて説明を聞いたあと、阿用地区の歴史を教えてもらいました。出雲風土記に記載されている地名の由来などから、当時の阿用地区の人々の暮らしを想像していました。その後、「和同開珎」のレプリカの作成、奈良の大仏の実物大を体育館で作成しました。教科書に書いてあることがぐっと身近になることで、たくさんの疑問が生まれていました。
 こうした県の事業を活用することで、子どもの学びが広がったり深まったりします。これらを、単発的なものにするのではなく、次の学びにつながるようにしていこうと思います。

夏休みの体験発表会 努力と発見の経験

2022-08-31 15:21:20
 今日、夏休み体験発表会を「あよっ子タイム」で行いました。各学年の代表が、夏休みに体験し感じたことを発表しました。
 〇 自転車に乗れるように、毎日暑い日でも頑張って練習すると決意し、実行したこと
 〇 警察体験に参加して、警察官の仕事を実際にやってみて、警察官になりたいと思ったこと
 〇 阿用川について調べ、水の色や水質について予想を立てながら調べ、水質がよくなるための濾過装置を作ったこと
 〇 県民会館でのピアノの発表会のために一生懸命練習したことで、当日落ち着いて演奏でき、自信がついたこと
 〇 交流センター開催の夏休み体験活動で「人工いくら」作りを教えてもらった松江高専の先生のように、知識等をたくさん教えられるようにしたいこと
 〇 松江の水郷祭の花火は、長いようで短く非常に感動した。恐らく2学期も長いようで短い。自分も花火のように素敵な2学期としたいこと
6名が、以上のようなことをしっかりと伝えました。
 その後、「本校恒例」の全校での感想の伝え合いをしました。どの子どもも、できるようになるために練習したことや疑問に感じたことや発見したことのために頑張ったり、この後頑張ろうとしていることに対して素敵だと思ったり、自分もがんばろうと思ったりしたことを伝えました。
 夏休み体験といえば、旅行したことなど日常では体験できないことのように思われますが、本校の子どもたちは、こうした日常での努力したことや発見したことをしっかりと言葉で表現する感性が培っているのだと改めて感じました。また、それを素敵と感じることができる聴き方も育っているとも思いました。
 たった30分でしたが、教職員を含め全校が温かい気持ちになれました。保護者の皆様が、夏休みにしっかりと「心のエネルギー」を注入してくださったおかげだと改めて感じました。ありがとうございました。