阿用小学校


驚かせよう 相手意識の醸成  防災食について

2022-10-24 14:09:24
 先週の金曜日、10月21日、5、6年生はお留守番をしました。3、4校時には、市の主任栄養士、保健師の方に来校していただき、災害時にでも食べられる調理法について学びました。フライパンや炊飯器を使わないで、オムレツ、チキンライス、サラダ、デザートを作りました。ビニールに食材を入れて、湯煎したり、揉んだりして調理していきました。活動前は、カップラーメンや乾パンをイメージしていましたが、普段のメニューと変わらないものが食べられることに驚きを感じていました。早速、帰ってつくってみるといっていましたが、いかができたでしょうか。
 その後、5、6時間目に3枚目の写真にあるように、学校全体をハロウィンにするために、自分たちの思い思いの「お化け」をつくっては学校の至る所に掲示しました。「ここにいたら、絶対に怖がるだろうな」「でも、あんまり怖がらせたらかわいそうだよ。安心できるようなかわいいのも用意しよう」などと言いながら、製作していました。
 本日登校すると、1~4年生はびっくりしたり、喜んだりしていました。1~4年生の反応に、5、6年生はにんまり顔でした。相手の反応を想像しながら、工夫したり試行錯誤したりするのは非常に楽しいようです。いつも、上学年として責任感をもって、きりっとした表情の5、6年生が、うきうき品が活動をしていたことがとても印象的でした。
 そこで終わらないのが、本校のよいところです。2年生は、「ハロウィン返し」として、かわいい(怖いといってほしい)「お化け」をつくって、5、6年生の教室をのぞいてから、6枚目の写真のように足音ひとつさせずに内緒で「おばけ」をかざりに行きました。これも、相手を意識し、喜んでもらうためのひとつの取り組みです。
 写真には載せませんが、3年生は今週実施する学年集会の発表のための練習に熱が入っています。「楽しみにしてくださいよ」と自信満々で伝える女の子の表情がとても生き生きしていました。

それぞれの学年ががんばった遠足

2022-10-21 20:39:23
今日は、1年生から4年生で遠足に行きました。行き先はフォーゲルパークとゴビウスです。4年生は、この遠足の最上級学年ですので、1~3年生を引っ張っていこうと、準備の段階からとてもはりきっていました。4年生1人1人が、自分の役割とがんばることを決めて今日を迎えたことが、朝の集合の時の表情や態度からとても伝わってきました。
今日の遠足では、一日を通して、教職員の出番はほとんどありませんでした。4年生は今日の活動内容もしっかりと把握し、班のみんなに指示を的確に出してみんなをリードしていました。そして、困っている子がいるときはそっと手をさしのべるなど、優しい気遣いもできていました。ここ最近、4年生は高学年として学校を引っ張る姿が増え、リーダーとしての自覚が高まっています。頼もしい存在へと成長しています。3年生は、そんな4年生をよく見ていました。そして、集合や移動の時には、まず自分たちがさっと動き、さりげなく1,2年生に声をかけたり、並べてあげたりして4年生をサポートしていました。次は自分たちだという気持ちが高まっているのだと感じました。こちらもとても頼もしい姿です。では、1,2年生は、3,4年生にお世話してもらっていたのでしょうか?いえいえ、1,2年生は集合するときも、移動するときも、自分から動いていました。言われなくてもお話がはじまる前に静かにし、話も顔を上げてしっかりと聞いていました。1日を通して、自分から進んで協力していました。とても立派な姿だと思います。今日の遠足を通して、それぞれの学年が、自分にできることを考え、進んで取り組む姿や、仲間のことを思って進んで協力する姿がたくさん表れました。この姿がこれからの学校生活のなかで表れることを楽しみにしています。

ふだんの くらしの しあわせ  認知症サポーター講座

2022-10-20 16:27:40
 今日の5、6時間目に5、6年生は、福祉教育の一環として「認知症サポーター講座」を受けました。社会福祉協議会と介護施設の方々を講師として来校していただきました。福祉とは、「ふだんの くらしの しあわせ」なのだということをはじめにうかがいました。子どもたちは、「お年寄りの方」「障がいのある方」のことを考えたり、対応したりすることが福祉だと考えていたようですので、より一層意欲的に話を聞こうとしていました。65才以上の方が高齢者といわれること、現在3人に1人の割合であることなどをまず知りました。
 その後、認知症の方々は、なりたくてなったわけではなく、子どもたちと同じようにうれしい、悲しい、寂しいなどという感情を持って暮らしておられるということを教わりました。だからこそ、子どもを含め私たちは、急がせたり、できないことを責めたりせずに、気持ちを尊重する必要があることが大切だということがわかったようです。3人の講師のみなさんがお話しになることを、子どもたちは「こつこつ」と音がするくらいの速さでメモをとっていました。
 活動が終わってから「私たちが学校に来て校長室に入るまで、ずっと大きくはっきりとした声であいさつをしてもらってとてもうれしかった。」と褒めていただいた後に、「こうした子どもたちの元気なあいさつって、高齢者のみなさんの生きるエネルギーになるんですよね」とおっしゃいました。「ふだんの くらしの しあわせ」の福祉は、一人ひとりの「ふだんの くらしで しっかりしていること」から始めることなのだと思いました。
 最後の写真は、ある学級の今日の宿題です。明日、1~4年生は遠足です。しっかり体調を整えるのも「宿題」でしょう。

子どもの「学び」を支える環境

2022-10-19 17:13:31
 子どもたちが没頭するほどの追究や目標に向かっての努力や協力をしています。それらは、教職員が「〇〇をしなさい」といって「取り組ませる」場合にはそういった姿はあまり見られません。教職員の直接結びつかないような「環境づくり」によって見られることが多くあります。
 1枚目は図工の作品です。どのようにして作ったのか、どう協力していったのかも表示してあるので、子どもたちはよい「学び」の姿について気づくことができます。2枚目は、国語の創作物語の作品です。ピンチの時にどうするのかを考えるお話でしたが、大人やヒーローを呼ぶ、自分で工夫して乗りこえる、ミラクルを待つと、同じ話の設定でも結論が違い、こたえは1つではないということを気づくことができます。3枚目は、子どもが大切そうに「台本」を持っている姿です。この「台本」は、担任が作成したものですが、子どもたちが劇の練習をしているうちに、子どもの言葉に変更させていますし、担任も遅くまで残って「ベスト台本」にしていっています。そうした、子どもと教員の協働作品も、よい「学び」のあらわれです。
4枚目は、来週実施する蓮花寺登山マラソンについての掲示です。1年生からのタイムの伸びが掲示してあります。それとともに、1年生だったときの写真も掲載してあります。勝ち負けではなく、自分の成長のための取組であることを心に染みこませる掲示です。
 5、6枚目の写真は、4年生の算数の授業の際の黒板です。自分たちの「?」「解決したいこと」は何か、がはっきりと明示されていること、それを明らかにするために、短い文章と図を用いていること、「もとき」といった子どもとつくった言葉で算数の用語を用いていることなど、子どもがわくわくして学んでいる子とがわかる黒板の後です。
 こうした教職員の「環境」と、一人ひとりの子どもが持っている「興味・関心」や「思考力」といった「力」が合わさって、「学び」がよりよいものになっていると思います。
 昨日、教育長の学校訪問がありました。本校の子どもと教職員との楽しそうな教育活動の姿を見ていただいたあと、教育長、統括監との話を終えた後に、感じたことを書いてみました。

新しい児童会活動

2022-10-19 16:42:28
 今日の2校時に、1、2年生は体育で、来週実施する蓮花寺登山マラソンに備えて「試走」を行いました。1年生にとっては、校庭以外のところを走る、更に山道を登って下るマラソンは初めてのことでした。2年生も、昨年のことを思い出したり、1年生に弱いところを見せられないという緊張を感じたりしていました。スタートとともに、全速力で駆け抜けていきました。何人かは、曲がりくねった道なので、どこまで走るのか不安になり、「怖い」と言ったり「疲れた」と言ったりして歩こうとする子もいました。「後すぐで折り返しだよ」という声で、必死に走り出しました。下りは、スピードがつき、逆に「止まらない!」と言いながら走っていました。ゴールに着くと、走りきったと満足げな子、本当はまだまだ走られたのになぁと後悔している子、「もう一回スタートする?」と今にも走り出しそうな子など様々でした。我々教職員としては、自ら立てた目標実現のために当日までに何かしら準備をすること、蓮花寺登山マラソンで全力を出し切ることを望んでいます。今日の活動で、それぞれがより具体的な目標が持てるとよいと思っています。
 昼休みのフレンド集会では、後期児童会による児童総会を行いました。始めと終わりのあいさつは、4年生の子がしました。こちらの方が緊張するほどでしたが、大きな声でしっかりと心に届くあいさつをすることができました。それぞれの委員会が、めあて、具体的な活動、全校児童にお願いしたいことを発表しました。全校児童は、児童会が配った資料をしっかり見ながら委員会の発表を聞いていました。そして、各委員会に質問や要望を発表していました。ある1年生の女の子は、「今日の発表を聞いて、私は〇〇をちゃんとしないといけないなと思いました。」という決意表明をしました。こうした、当事者意識をもつことが一番大切だと改めて感じました。今後、各委員会のメンバーが、しなくてはいけない仕事をこなすばかりではなく、本校をよりよい学校にするためにどんなことをするとよいのかとうきうきしながら考える姿が見られることを期待します。
 最後の写真は、1年生の算数の授業での風景です。8+5などの繰り上がりの足し算の考え方を、先日はブロックや図などを使って考えていましたが、とうとう計算カードでの「特訓」が始まったようです。1束のカードを全部言い終える時間を計るようです。身長や体重が一人ひとり違うように計算の速さも一人ひとり違います。しかし、より速く言えるようになろうと努力することは誰でもできます。「もう、はやくいえん」と落ち込んでいる子もいました。速く言えばよいといって「ずる」をすれば、後から(生涯にわたって)損をするのは自分です。「うさぎとかめ」ですよ。