阿用小学校


学校をよくしようとする姿勢

2022-10-17 17:29:54
 今日の5時間目に、1~4年生の集会がありました。これは、今週の21日に実施する遠足の説明と縦割り班の顔あわせをするためでした。このために、4年生は先週から準備をしてきました。4年生は、陸上大会壮行式の準備から始まり、今回は1日中1~3年生を引っ張る役目を任されます。昼休みに4年教室に行くと、わかりやすく説明するためにはどうすればよいのか、誰が何を分担するのかを確認している子が数人いました。いつもなら話しかけられる「優しい」雰囲気の子たちですが、今日はピンと張り詰めていました。
 遠足で育ってほしい姿を担当教員から説明を受けた後、班のめあてを作っていました。4年生は、できるだけみんなの意見が取り入れられるように、ホワイトボードに一人ひとりの意見と聞き取りながらメモをしていました。その後、班としてどういう順番でどこに行くのかを計画を立てていました。「いつ」「どこで」「誰と」ということを紙に書いてみんなの意見が出しやすいように工夫している班もありました。いつも感じますが、その4年生の姿を鋭い眼差しで見つめている3年生の存在が、とても素敵でした。
 今朝、登校時のあいさつを久しぶりに聞きました。数日聞いていないからなのか、とても大きな声でした。じっとみていると、今まで声を出していなかった下級生たちも、5、6年生と同じような声であいさつをしていることがわかりました。5、6年生が修学旅行でいないときに、「自分たちがこの学校を守る」という気持ちをもったのでしょう。そうした責任感をもとうとする1~4年生がいるのは、5、6年生のこれまでの姿勢をみて、自分事にする素敵な心があるからだと考えます。
 5、6年生の修学旅行では、ほとんど教員の指示や注意がありませんでした。それは、今までの子どもたち自身の「トライ&エラー」の積み重ねで培われてきたものです。1~4年生も、この積み重ねをこうした活動を通して経験していってほしいと思います。

自立と協力  発見と役立ちたい気持ち

2022-10-16 11:57:40
 先週の13、14日に5、6年生は修学旅行に行っていました。広島県と島根県西部の旅の中で子どもたちは、今までの学習の成果を発揮したり、新しい「学び」を得ました。今回の修学旅行の大きなの目的のうちの一つは、平和学習でした。今まで社会科や総合的な学習の時間で学び、感じ、決意したことを、「原爆の子の像」前での平和セレモニーで宣言しました。1枚目の写真にあるように、指の先までピンとして、世界の平和を自分たちが守ることを宣言しました。周りにいた国内外の人たちにも、その意気込みは伝わり、じっと足を止めて本校のセレモニーを見入っておられる方もおられました。
 幸いなことに、平和公園、宮島、石見銀山では、ボランティアさんにガイドしていただきました。専門的なことを、わかりやすく、そして熱意あふれる言葉でお話しいただきました。事前に学んできたこともありましたが、その場所で話を聞くことが、子どもたちの「生き方」にも触れたと思います。平和公園で昼食をとっているとき、「ここには、たくさんの方が原爆で苦しみながら亡くなっているのに、ごみを捨てる人がいるんすよ。ゆるせません」と言ってごみを拾う子がいたことからもわかります。
 そして、浜田の旅館、本校旅行団を安全に導いてくださった添乗員、運転手の方にも大変お世話になりました。旅館では、「初」のオートロックの部屋で何人もフロントにご迷惑をおかけすることもありましたのに、「ぜひ、また石見の地、そして浜田市におこしください」と笑顔で送ってくださいました。また、こうやってホームページに2日間の様子をお伝えできるのも、添乗員と運転手の方々のおかげです。6名目の写真の子どもたちのお礼がその気持ちをあらわしています。
 コロナ禍のなか、ご理解をいただき、子どもたちを送り出してくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。
 子どもたちは、2日間で様々な方々のおかげで「学び」を広げたり深めたりできました。それは、お一人お一人の、子どもたち、社会、世界に役立ちたいという願いがあってのこと。それを子どもたちは、今後の活動の中でじっくりとかみしめていってほしいと願います。

それぞれががんばる2日間

2022-10-13 19:13:42
今日から5.6年生は、楽しみにしていた修学旅行です。出発式では「常に学ぶ意識を大切にすること」をみんなで確認し、その後元気よく出発しました。この2日間、自分で考えて行動し、みんなで協力し合う中で、ひとまわり成長して帰ってくることを楽しみにしています。
そして4年生は、5.6年生がいないこの2日間、自分たちが阿用小を引っ張るんだという意識が高まっています。登校班では、4年生が班長となりみんなで元気よく安全に登校しました。業間体育では4年生がさっと準備をし、1~3年生も負けじとさっと並び、みんなで一生懸命走りました。お昼の放送や掃除など、1日を通して4年生はリーダとして進んで行動しました。これも日頃から、5.6年生がリーダーとして誠実にがんばる姿があり、それを見ている4年生が次は自分たちが受け継がなければと意識している姿があるからだと感じます。それぞれががんばる2日間。成長が見られる2日間になりそうです。

目標を持つことの強さ 職場体験始まる

2022-10-12 17:55:45
 今日から14日までの3日間、「夢発見ウィーク」として大東中学校3年生の2名が職場体験で本校にきました。2人とも本校の卒業生です。1校時目に少し話をしましたが、2人とも将来の夢をもち、それに向かってどのような高校以降の生活を送るのかをしっかりと説明してくれました。2人の小学生時代を知っている者としては、あまりにも頼もしく将来を語る姿に大変感慨深くなりました。また、体験中にどのようなことを意識して取り組むのかもビジョンを持っていました。「将来、~の仕事に就きたいので、今回は~について学びたいと思います」といった明確な願いをもって取り組んでいることにも感心しました。
 早速、3年生の算数の授業に参加させてもらったようです。授業前に、担任に「子どもたちとコミュニケーションをとりたいと思いますが、よろしいでしょうか」と許可をもらって挑んだようです。3年生に分かる言葉を使って説明することや、全体を見渡して、一人ひとりを大切にしながら声をかけることは思った以上に難しかったようです。「先生って、毎日こんな大変なことをされているんですね」と後からのふり返りでの感想、開口一番がこれでした。また、「ペアやグループでの話合いをしながら解決していく学習は、とてもよいと思いました。こうすると、自分で考えるし、わくわくするし、楽しんで学習できるなと思いました。」といって、本校の学びのよさをしっかりと見つけてくれていました。「受験が近くない小学校時代は学ぶ意味がなかなか分からないのでは」と話していた2人でしたが、3日間の本校の体験で何か見いだせると、今後のキャリア形成に役立つと思います。
 昼休みのフレンド集会では、「なぜ廊下を走ることはいけないのか」を全校で考えました。「けがをするから」ということだけだったのですが、その後廊下を走る人の気持ちや、走る人ばかりの学校になったらどうなるのかを考えました。「よりよい小学校にしようとする子がいなくなる」という5年生の発言、少し難しいかもしれませんが、各学年でじっくり考えてくれることを期待します。こうして少し深く考えること、これも「学び」だと感じてくれるとなおうれしいです。

読書の秋です

2022-10-07 18:16:45
 今日の2時間目のはじめに、東階段から「今の国語、すごくおもしろいよ。物語つくるんだよ」という会話が聞こえてきました。話を聞いてみると、2年生の国語の「絵を見てお話をつくろう」という活動のようです。教科書に記載されている吹き出しつきの絵を見て物語をつくっていくようです。この前、算数で三角形、四角形をものさしでかく活動をしていましたが、「とがった方がいいな」「富士山が逆立ちしているみたいだよ」などと一人ひとりこだわりを持ってつくっていましたし、友だちのかいた図形をとても興味深く見ていました。そんな、自分たちの思いや願いを大切にして「作成」し、それを見合うことを楽しみにしている子たちですので、今から楽しみです。
 3年生は、昨日から「主語」と「述語」について学習していました。自分が思いつく、主語と述語を書き出していく活動をしていました。主語は割と簡単に出てきますが、述語となるとなかなか難しかったようです。一人で10個以上考えた子もいました。今日は、もう少しくわしく説明する「いつ」「どこで」「何を」を加えて文章を作る活動をしていました。普段何気なく話していることでも、こうした視点で文章にしていくことは新鮮だったようです。たくさんの「作家」がデビューしました。
 4年生は、先日から「ひとつの花」という物語文を学習しています。3枚目の写真は、この物語の中で1番好きなところを挙げているところです。この部分は、7名の子どもが選んだようです。その際、「ここを選ぶのは〇〇さんらしい」とか「渋いところが好きだね」と言った会話が聞こえてきました。4枚目の写真は今日の様子ですが、なぜ自分が選んだのか、その部分のよさを一人ひとり「語り合って」いました。担任も含めて、「ひとつの花」を通して、自分たちについて考える学びになっているようでした。5枚目の写真は、業間の図書館の様子です。1年生の子どもたちは、当たり前のように本を借りにきていました。委員会の当番のこと一緒に選んでいました。「どれが好き?」などという会話が聞こえてきました。
 物語文をよむ、つくるという学習で、「自分」をしっかりと介しているので、子どもが物語のストーリーにすっと入っていけるようです。自分の意見が安心して言える関係ができているからこそ成立すると思います。
 6枚目は、食欲の秋です。「カレーおいしいな」「ご飯少ないよ」などと言いながら、おいしそうに食べていました。寒暖の差が激しく、体力が奪われてしまう時期です。しっかり食べることも大切ですね。