阿用小学校


一喜一憂はがんばりの証拠

2022-10-06 17:47:27
 今日の1校時目から、2回目の歯科検診を行いました。これまでの2週間、歯みがきについて目標を決めて取り組んでいましたので、「歯ぐき、はれていないよね」「歯の間も磨けたかな」などという会話が今朝は聞こえていました。今回は、歯科衛生士さんに、一人ひとりコメントをいただくようにさせてもらいました。がんばっているところ、今後がんばるとよいところを丁寧に教えてもらっていました。「1学期に比べて、歯ぐきの腫れが少なくなったね」「よくがんがってるよ」などと言われるとやはりうれしいでしょう。逆に、1学期から、またはこれまでの2週間がんばったと思ったのに、むし歯や歯肉炎などがあった子は、非常に納得がいかない表情をしていました。自分が目標を立てて、それに向かって努力してきたからこその表情だと思います。そういった子には、「ひょっとして、甘いものをずっと食べているのでは」とか「後3、4回ほど、多く歯ブラシを動かせるとよいよ」などという的確なアドバイスをしていただいていました。また、待ち合いのところでは、自分の歯科検診の結果をじっくりと見ている子がたくさん見られました。3枚目の写真のように、友だち同士で見せ合っている子もいました。歯科検診で結果が出たから終わりではなく、これからスタートだという気持ちを持っている子が非常に多いことがとてもうれしく思えました。それは、テストも同じだからです。100点だった、20点だったで終わるのではありません。そこからどうしていくのか、それ以前にテストまでの生活をどう過ごしたのかが重要だと捉える必要があります。全て「学び」です。
 1、2年生は、歯科検診後、学校付近の牛舎を見学させていただきました。4枚目の写真にあるように、子どもたちは牛たちの「歓迎」に緊張した様子で、どちらの牛にも近づかないように綺麗に一直線に並んで牛舎に入りました。その後、牛舎の説明などを聞いたり、様々な牛たちを見させてもらっているうちに、牛の優しい目や仕草なども感じられ、舐められてもよいという子も出てきたようです。下校後、校長室前で、どんな牛がいるのか、どのように育てているのかなどを、それぞれがいっぺんに言っていました。それくらい、感動や驚きがあったのでしょう。午後、1年生は早速、絵を描き出しました。頭の中に「牛」がいるのでしょう。我を忘れたように黙々と描く子が多くいました。こういう貴重な経験をさせていただくことができることに感謝しています。

表彰式がありました

2022-10-05 17:19:01
 今日、昼休みに夏休み以降の表彰式を行いました。硬筆書写コンクールや陸上大会などで入賞した子どもたちが学校代表として、全校の前で賞状をもらいます。例年、表彰される子たちはリハーサルを実施していましたが、学級で練習するなどにし、実施しないこととしました。
 表彰式の直前になって、「賞状をもらう練習をしたいです。いっしょにやってください。」とお願いにきた子がいました。家庭でも学級でも練習したのでしょう、止まることなくうまく賞状を受け取ることができました。その練習を見ていて、何人かの子が「私も〔ぼくも〕お願いします」と真剣な面持ちでやってきました。どの子も、練習を終えると安心した様子でした。全校の子どもたちは、賞状を受け取る子のほとんどが昼休みに体育館で練習していることを知っているので、賞状をもらう様子を自分のことのように真剣に見ていました。下校の時に、「表彰式の時に、賞状をもらわない人は、自分がもらわないのに、自分のことのように喜んだ感じで拍手をしていたことは素敵だと思った」というふり返りをしました。誰かの「よりよくなりたい」という願いを実現しようと努力することを、自分のこととして受け止めようとして「協力」していく子どもたちがたくさんいることがとてもうれしく思えました。
 4、5枚目は、1年生の図工「自分たちのまちをねんどでつくろう」です。先週から取り組んでいますが、友だち同士の関わりに広がりと深まりが見られました。友だち同士でストーリーを作り、そのストーリーを互いに理解して、それにあったものを分担して作ろうとしていました。恐らく、保育園での遊びで培ったものだと思いますが、短時間で的確な言葉を使って協働作業していくことができるようになったことがうかがえ、微笑ましく思えました。「先生、これは~ちゃんが作っている〇〇と一緒に暮らしているの。ねぇ」「そうだよ」と話が止まりません。自分の願いや思いが友だちにつながることは、やはり1番の「楽しいこと」なのでしょう。どの子も笑顔でいっぱいでした。
 最後の写真は、下校の時の4年生の子どもの姿です。持っている黄色い筒は、先日自分たちが企画・運営した壮行式のプログラムを書いた模造紙です。家に持って帰るために、何人かの子との「協議」のうえ、勝ち取ったようです。願いをもって取り組むと、こういうもの〔失礼?〕も「宝物」となるということを教えてくれます。

様々なビッグスマイル

2022-10-04 15:36:22
 今日の午前中は雲南市陸上大会がありました。秋とは思えないほどの暑さになりましたが、市内の小学生300名が集ったようです。1、2枚目の写真は、陸上競技場に出発する前の様子です。全く予定がなかったのですが、1~4年生の子どもたちが、「5、6年生を見送りたい」と言って、急遽「見送りの会」が行われました。そういうこともあり、緊張した面持ちで陸上競技場に入ってきましたが、やはり「あいさつの阿用小」。ひときわ大きな声で、他の学校の子ども、教職員にあいさつをしていました。今年度は、大東町内の小学校が選手宣誓をしました。本校も代表がしっかりと宣誓をしました。
 競技が始まると、ほとんどの子が控え場所に向かいますので、本校のテントはがら空き状態だったようです。「他の学校の人は、みんな当たり前のように話しかけてくるんだ。私は・・・」「練習の時よりうまく跳べました。」「〇〇小学校のリレーはうまいですね。」といった、陸上大会ならではの会話が聞かれ、コロナ禍でこうした各校の交流がなかなかできなかったことを、改めて感じさせられました。リレーのバトンパスを5枚目の写真に載せています。(もっと大きな写真にしてみていただきたいですが)練習よりうまくバトンパスを、どのチームもすることができました。練習量は天候等の関係で、十分とは言えませんでしたが、少ない時間の中で、自分たちで調整をしたり、向上させるためにアドバイスし合ったりして本番に最大の力が発揮できたと思います。また、1~4年生の「ビッグスマイル」パワーではないかと思うのは、親ばかかもしれませんが、それくらい5、6年生には、今朝までの1~4年生の思いに応えたいという気持ちが強かったです。
 最後の閉会通告の様子が6枚目の写真です。あいさつもしっかりと聞いていましたし、加えて「ビッグスマイル」の横断幕を他の学校に見せたいという気持ちもありました。午後から、陸上大会のふり返りと委員会活動がありました。給食中に「1~4年生へのお礼って、掃除の時だよね。昼休みじゃないよね。」などという会話をしていたようです。
 まだ、5、6年生の陸上大会に向けた取組や4年生の壮行式のふり返りを見ていませんが、「足が速くなる」「体力がつく」、「壮行式を成功させる」「壮行式で間違えない」などといった目標もあったかもしれませんが、きっと大きな「学び」があったと確信しています。さらに、それは1~3年生にも波及しているとも感じています。

本気でぶつかれば 

2022-10-03 14:58:19
 明日の陸上大会に向けて、4年生を中心に壮行式を行いました。先週も紹介しましたが、今日はよけいに素敵な表情でしたので、やはり載せるべきだと考えました。先週の予行練習にも増して、4年生の「5、6年生さん、明日頑張ってください」という思いが強くなっていましたので、5、6年生が入場する前から、体育館にぴりりとした雰囲気がありました。そうした雰囲気をしっかりと読み取った2年生は、1年生に列を揃えるようにやさしく教えていました。予行練習では、2回目で大きな声が出ましたが、今回は当然のように最初からとても大きな声で応援ができました。なかなか言い表せませんが、思いが強くなればなるほど感じられる張り詰めた声での応援を聞きながら、〔私は何度も涙を拭きながら〕5、6年生を見ると、3枚目の写真のように、背筋を伸ばし、前にのめり込むような形で全校の応援を聞いていました。人の思いをしっかりと受け止めようとすることができる5、6年生ですから、明日は本校の代表であること、全校の子どもたちの「全力」に応えることを胸に、恥ずかしがらずに「ビッグスマイル」を見せてくれると思います。
 終わってから、4年生はふり返りをしていました。4枚目の写真が、その様子ですが、鉛筆の音しか聞こえないほどの真剣な雰囲気でした。ある子は、思いが強くあふれてきて、字を書く速さが追いつかない状態でした。5、6年生への思いを強くもち、時にはできないことやわからないことがあり、活動が停滞したり、やる気が少なくなったりしたようですが、友だちとも協力し合いながら、一人ひとりが〔大きな、小さな〕一歩を踏み出したことに、恐らく自分たちでうれしさを感じていると思います。
 2年生は、地域の方と3校時目に脱穀作業を、学校代表としてお手伝いさせていただきました。てきぱきと作業する姿がみられました。地域の方がしておいでのことをじっと見つめて、何をしているのか、その後どんなことになるのかを想像していました。より多くの「お米」になるよう、担任が落ち補を拾っていました。そうした生命を大切にする心、子どもに伝わっていると思います。

限界まで挑戦する 人の役に立つこと 

2022-09-30 17:48:35
 来週の火曜日の陸上大会に向けて、5、6年生は体育の時間を使ってリレーの最終調整をしていました。あいにくの雨が続き、なかなか校庭で練習できなかったので、久しぶりの練習でした。とてもうまいタイミングでバトンパスができて、すっきりとした表情の子や、もう少し微調整が必要だと話している子がいました。もう残された時間はわずかですので、この中で何をしていくのかを考えて、その中で限界を超えられるように取り組んでいくことでしょう。
 1、2年生は、先週から鉄棒に取り組んでいます。2年生がお手本を見せると、それまでお話をしていた子たちが、写真のようにじっと見て、コツを見つけようとしていました。この後、個人練習をしましたが、「先生見て見て」という声があちこちから聞こえてきました。何人かの子は、練習しすぎて手にまめができていました。恐らく、お休みの日に校庭で練習する子もいるでしょう。2年生くらいまでに鉄棒に慣れることは非常に大切だそうです。まずは、子どもたちが、鉄棒が好きになっていることが喜ばしいです。
 3枚目、4枚目の写真は、陸上大会の壮行式の、予行練習の様子です。4年生が、全校の子どもを動かせる初めての体験です。集合時間の15分も前から会場準備をして、その後はあいさつや説明の練習をしていました。誰かがすると、他の子が見てアドバイスをしていました。担任が「間違うことは何でもない。まずはやってみること」という励ましを送ったこともあり、4年生はとても堂々と、臨機応変に下級生にしてほしいことを説明したり、エールや応援歌をしっかり歌ったりしていました。そうした、4年生の凜とした行動に、下級生たちは次第に背筋が伸び、声がより大きくなっていきました。4年生の、5、6年生の役に立ちたいという願い、そしてそのための努力と協力が1~3年生にしっかり伝わりました。
 5、6枚目の写真は、2年生、3年生の学級活動での「お楽しみ会」です。本校は、こうした「お楽しみ会」を非常に大切にしています。クラスの誰かを楽しませたいという願いのもと、自分たちで企画、準備、練習していくという取組が、こうした4年生からの委員会活動や壮行式などにつながり、最終的には社会に役立つことへの取組へと発展すると思います。また、与えられる楽しさではなく、自分たちで築き上げていく楽しさをしっかり味わってほしいと願っています。