阿用小学校


生きて働かせる力の育成

2022-09-29 16:16:59
 今日2時間目に避難訓練を行いました。今回は地震を想定して行いました。静かに担任の指示に従って避難ができました。本来ならば、それで「よし」とするところですが、1学期の避難訓練で「自分で目標を決めて避難訓練をしないと、ただの訓練のための訓練になってしまう。次はしっかりと自分はどうしたいのかを考えて取り組んでほしい。」と要請しましたので、事後の全体でのふり返りでは「自分の目標を決めて取り組んだのか」を聞きました。残念ながら半分しか手が上がりませんでした。保育所・こども園・幼稚園でも厳しい避難訓練を受けてきているので、何年生であろうと先生の言われることを言われたままにこなしていくだけでは、本当の力にはならないことを話しました。
 5、6年生は、5、6時間目の家庭科で「ナップサックづくり」を行っています。ミシンを使って作りますが、今回は地域の「ミシンボランティア」の方にお越しいただいて、仕上げに向けた製作をしました。今までの練習をいかして黙々と取り組みますが、やはり分からないことがあります。そうした時に、さっと聞ける子がたくさん見られました。終わってから「もう完璧にできました。」という自信満々の顔がたくさん見られたこと、ボランティアの方が「楽しかった。」と言ってもらえたことがとても印象的でした。できないときに、もじもじせずに専門の方々に教えてもらうことは、生涯にわたって必要な力です。
 さて、昨日は、デジタルシチズンシップ教育として、鳥取県デジタルシティズンシップの今度先生に授業をしていただきました。4年生(デジタルバランスについて考えよう)と、5、6年生(デジタルいじめについて考えよう)が授業を受けました。従来、「メディアは『悪』ですので使いすぎはいけません、~してはいけません。」といった「禁止事項」のオンパレードの授業を行ってきたと思います。私たち大人を含めて、デジタルは生活にとって切っても切れない重要なツールとなっていますので、自分に合ったつきあい方を自分で考えることが必要となります。そういった意味でも、子どもが自分たちで課題意識を持ち、それを実現するためにどうしていくのかを考えたくなる授業がみられ、子どもたちは早速家庭でやってみようという気持ちになっていました。デジタルという名前がついていますが、他の教育活動でも必要な取組であると感じました。

枝打ち等体験 1年学年発表会

2022-09-28 16:44:19
 本日は、盛りだくさんの行事を行いました。まず、4年生は午前中に、枝打ち体験等を行う、「みーもの森」の活動を、阿用交流センターのご支援のもと行いました。昨日から今朝方までの雨の中、事前に森を整備してくださったおかげで、森に入らせてもらい、木の伐採や枝打ち作業を体験させていただくことができました。「なぜ森で育った木の枝をわざわざ切るのか」という素朴な疑問を持って森に入った子どもたちは、森林保全の専門家の方々の話や協働での作業により、数十年育ち続ける木々には、丁寧な枝打ちなどの作業が必要だということを実感したようです。3枚目の写真は、学校に帰って、自分たちが実際に切った「丸太」を紹介している様子です。拳に入るくらいのかわいいものから、大人が座ってもびくともしないような椅子になるような大きいものまで持ち帰らせていただきました。「森を大切に」「環境を守ろう」などと、軽々しく言えないような、貴重な「学び」をさせてもらいました。
 昼休みには、1年生が学年発表を行いました。自分たちの学級目標である「だいすき1年生」をもとに、自分たちが入学してから「大好き」になった学習について紹介しました。今まで、1時間目を中心に体育館を使って練習していました。話し言葉の1音目を大切にリズムよく、滑舌よく大きな声で話すように何度も練習していました。日増しに、あいさつなどの声も大きく、はっきりしていましたし、友だち同士の関わりもより多くなってきました。「おうちの方や全校のみんなに、1年生のことを知ってもらいたい」という願いのもと練習してきたので、昨日の下校あたりからこちらにも伝わる緊張感を持っている子や興奮している子が多く見られました。練習と違うところがありましたが、自分たちで修正して発表をするくらい、堂々とした発表でした。本校恒例の、全校の子どもたちのふり返り(感想)を、ピンとした背筋で発表する子の方を向いて、じっくり聴いていくうちに、自信と満足感が高まっていく1年生の姿が頼もしく、うれしく思いました。
 デジタルシチズンシップ教育を午後に行いましたが、明日以降にお知らせします。

様々な「学び」

2022-09-27 16:07:30
 今日の業間体育は体育館でなわとびをしました。個人で3分間跳ぶという活動です。1枚目の写真の子は、「ボクサー」のように跳べるように、できるだけ速く縄を回して、できるだけ低く速く跳べるようにしていました。3年生ですのでなかなか難しいですが、ひっかかるとすぐにまた跳び始めていました。2枚目の写真の子は、2年生ですが、全校で始まる前から練習を始めていました。教頭の「うまいなぁ。ひょっとして二重跳びもできるんじゃないか」というかけ声で、俄然やる気に火がつきました。手首だけで縄を回して、できるだけ速く、高く跳べるにはどうすればよいかを考えながら取り組んでいました。こだわりを持って取り組むことは、課題や課題解決について考えることができる、素敵な「学び」です。
 4年生は、陸上大会の壮行式の準備を先日から行っています。黙々と作業を行っていますが、どの子も楽しそうに取り組んでいました。全校の子どもたちを引っ張れるような積極性や当事者意識を持った姿が少しずつ見られるようになってきました。廊下には、壮行式に向けた自分の目標などが貼ってありました。子どもたち一人ひとりが、今の自分を見つめ、どのように取り組んでいくのかを決意表明していました。成功させればよいというのではなく、明らかに「自分を変える」ことが目標となっていました。担任を含めた学級の友だちが一人ひとりの目標が実現できることを期待し、応援していることが担任のコメントから伝わります。
 今日の午後、内科検診がありました。5枚目の写真は、検診前の様子です。左側の椅子に座っている子は検診直前です。戸の前に立っている子はその次の順番です。右側の柱のところにちょこっと顔を出している子は、そのまた次の順番の子です。3年生ですが、担任の指示はなく、自分より前の友だちはどうしていたのかをしっかりみていて、自分たちで考えて動いています。「学び」によって自立に向かっています。
 最後の写真は、2年生の漢字の学習、第2弾です。「馬」などの字を1画ずつリレー形式で完成させていました。先日は、形の分析という、視覚を使った覚え方でしたが、今回はマニュアルなどを理解するための脳と身体を使った覚え方でした。漢字は10個連続して覚えるしか方法はないというのは、「学び」の幅が狭くなってしまいますね。

よりよく伸びよう という気持ち・取組

2022-09-26 15:05:03
 今日登校すると、1枚目の写真のように「チャレンジ歯科検診 2ウィーク実施中」という横断幕が階段に貼ってありました。本校は、今年度歯科検診を2回実施し、1回目に比べてどれくらい歯がきれいになっているか(逆もあるかもしれません)を歯科衛生士さんに、一人ずつ教えてもらうことにしました。それに伴い、もう一度自分の歯みがきや食生活について見つめ直す2週間を設定しました。保護者の皆様のご協力もいただきながら、自分の「健康づくり」の取組を評価してよりよくしていこうと考えています。
 3年生は、2位数✕1位数の学習を行っていました。黒板に自分が解いた筆算を書くと、「よく書きました。」と挑戦したことを賞賛する拍手が聞こえます。さらに、「私と違うところがあります。」という発言に、また拍手。更に自分の考えを黒板に出て書き、発表したことに拍手。つい数か月前まで九九をできるだけ早く正確に言えるように取り組んでいた3年生たちが、難しいかけ算を「みんなで」解こうとしている姿が見られました。はじめに黒板に書いた子は、「あっ、そこが違ったんだ」とすかさずノートに書いた筆算を直していました。
 2年生は、3拍子を楽器で体感する学習を行っていました。カスタネット、タンバリンの演奏に加え、竹を使ったダンス「バンブーダンス」によって、3拍子で感じる優雅さや楽しさを味わっていました。「ウンタンタン」のところの「ウン」がお休みの時があります。腕や膝、「ウン」と声を出すなど自分に合った方法で休みをとっていました。
 5、6年生は、自分の靴を水彩で描いていました。靴を机の上に置き、本物に近づくように細かいところまでじっくり見て下書きしていましたが、今日は色を塗っていました。にじませる方法を担任に聞き、「これでうまく塗れるわ」とうれしそうに、他の紙で試していました。世界にひとつだけの「自分の靴」の絵のために工夫している様子がとても楽しそうでした。

久しぶりの業間マラソン 発見することは成長

2022-09-22 16:32:09
 今日の業間体育は、久しぶりのマラソンでした。熱中症防止、悪天候により相次いで中止していましたが、今日は非常に「マラソン練習」日和でした。走り始めて間もなくの頃、「これも陸上練習のひとつ」とか、「登山マラソンの練習だね」という会話が聞こえてきました。また、目標を決めているのか「後〇周。時間がない」などという声も聞こえました。ただ時間になったから走るのではなく、自分のしたいこと、なりたいことを発見して取り組もうとしている姿が見られ、とても頼もしく思えました。
 放課後、5、6年生は陸上練習をしています。昨日からパート別練習になりました。自分のなりたい姿がより明確になったこともあり、先週より真剣さが見られるようになりました。この3連休に、自分で練習を使用という気持ちになれば、陸上大会を通したよりよい「学び」につながると思います。
 最後の写真は、3年生の算数の様子です。先日から「2けた✕1けたのかけ算」の学習に取り組んでいます。何個も問題に挑戦していますが、「あっ、かけ算のやり方、私、わかったかも」といって、うれしくて後ろの友だちに話しかけようとした瞬間です。自分の力で、自分なりの方法を見つける時は、「学ぶ楽しさ」を十分に味わっている証拠です。
 マラソン、陸上、算数の計算。いずれも、長期の練習が必要なところがあります。個々が「~したい」「~できるようになりたい」という願いや目標をもって努力することに対して、心地よさや楽しさを感じられる子どもが増えていることがとてもうれしいです。