阿用小学校


課題解決の学びはいつもやっています

2022-11-17 18:20:24
 本日は、「歯・口の健康づくり推進事業」研究発表会を開催しました。子どもたちとの2年間の取組を市内の養護教諭のみなさん、県内の歯科医など多数の方に見ていただきました。全校の代表として、5、6年生が授業を公開しました。2枚目の写真にあるように、多くの皆様に見ていただき、緊張するかと思いきや、参会者のみなさんに「こんにちは」と大きくて明るい声を発していました。その後も終始、いつもの真剣に、楽しく授業に没頭していました。
 8020運動に少しでも近づくために先週のところで歯みがきの目標を立てた5、6年生です。4枚目の写真にある、「自分の歯みがきの様子」の動画視聴によって目標が達成できていないのではないかと気づくこどもが多くいました。10本歯科残っていない歯の写真を目の当たりにしている子どもたちは、「だめだ!どうにかしないと」と切実な思いをもって「目標が一生続けられる方法を考えよう」というねらいを子どもたちで設定して考え始めました。なぜ続けられないのかを、個人、ペア、グループで話し合っていきました。「ゲームがやめられない」「ついざつになってしまう」「てきとうになってしまう」とできない原因は次々と挙げられていきました。「できた理由」を先に挙げていましたが、「できない理由」が圧倒的に多いことに気付いていきます。その後、自分だけでは解決できないので、できない理由をできるようにする方法を学級全体で考えていきました。「みんなで考えることが大事だよ。そうしたらみんな正解だから。」という担任の励ましのもと、「立てた目標を貼っておく」「気合いをいれる」「ゲームをやめる」(すかさず、「一生ゲームをやめるのはむりじゃない?」と心配の声が聞こえました。)「おうちの人に見てもらう」「鏡でチェックする」など様々な打開策が出てきました。最後に、目標を一生続けるための方法を自分なりに決めました。
 授業が終わって、参会されたみなさんから「こんなに自分のこととして考えて、よりよくしていこうと自分たちで考えるにはどうすればよいのか」など、子ども自身が課題解決をしていく姿に対してのよい評価をいただきました。すると、担任は、「いつも課題解決の学びは、やっています」と返答しました。
 大げさなように聞こえますが、本校の日々の教育活動の一端を見ていただいたと、教職員一同が思っています。参会者のみなさんから、「子どもたちの前向きなあいさつ、授業での姿勢、取組の姿を見させてもらって、元気をもらいました」というお褒めの言葉をいただきました。今回は13人の5、6年生が見てもらいましたが、どの学級を見てもらっても、同じような感想をいただけると思っております。
 1~4年生のみなさん、5、6年生、いつも通りよくがんばりましたよ。

全校で取り組んでいるという実感

2022-11-16 17:33:15
 1枚目の写真は、4年生が自分たちで考えて作った「ウエルカムボード」です。今回の歯と口の健康づくりに関する研究発表会に参加いただく方に対しての「おもてなし」の気持ちを表わしています。体育館には、今年度までの2年間に取り組んだ姿をまとめた物を掲示しました。これまでの、子どもの生き生きした姿とそこで話された会話などを表わしたものです。今回の発表会では、こうした子どもの姿をもとに、本校の取組について理解していただきたいと思っています。
 4枚目の写真は、大掃除前の風景です。研究の担当者が、今回の研究発表会の目的と、そのために大掃除を行うこと、一人ひとりが研究発表会の主役であることを話しているところです。1年生の子どもは、担当の「一生懸命掃除をしていきましょう」という放送での声がけに、凜とした声で「はい」と返事をしていました。そして、いつも以上に張り切って掃除を行っていました。
 5枚目の写真は、体育館の準備をしている4年生の姿です。一通り準備が終わった後の風景ですが、担当が指示したわけではありませんが、一脚ずつ椅子をきれいに並んでいるのかを確認しています。自分で仕事を見つけて、責任を持って取り組む姿が見られて、とてもうれしかったです。
 最後の写真は一斉下校の風景です。代表の子どもは、「学校のために何かをするということはとても気持ちがよいことだと思った。みんなもやっていきましょう。」という1日の振り返りをしました。我々教職員は、こういう振り返りと、それに対して精一杯の「はい」という返事をする子どもたちの「学び」の成長を目の当たりにしました。

研究発表会まであとわずか

2022-11-14 17:00:00
 本校は昨年度より、歯と口の健康づくりについて研究を行っております。詳細についてはまたの機会に紹介しますが、研究発表会を開催し、養護教諭や歯科医の皆様に本校の取組や授業を見ていただきます。2年間の取組をぎゅっと凝縮して紹介することは難しいですが、写真のように子どもたちが今まで取り組んできたことを掲示等も使ってお知らせします。
 4枚目の写真のように、「やるからやりきるへ」をモットーに教職員も一丸となって取り組んでおります。本校の子どもたちの学びを「歯と口の健康づくり」を通して、より多くの皆様にお知らせしたいというのが我々教職員の一番の願いです。
今週、2回にわたって下校時間を変更させていただき、ご迷惑をおかけします。どうぞよろしくお願いいたします。
 3時間目に1年生教室に行くと、国語で調べ学習をしていました。図鑑を見ながら、大切なところをワークシートに写していました。少し前まで、「やのカタカナは・・・」といっていた子どもたちが、自分の調べたいことを見つけて書いていました。何か感慨深いものがありました。保育所や幼稚園などでは、「年長さん、後もう少しで小学生だよ」と言われる時期ですから、当然といわれればそれまでですが、新しく深い学びの形が見られました。
 本校の2本の大銀杏。毎日風により、玄関前の庭が黄色くなるくらい、落ち葉が広がっています。校務技師、高学年担任が毎日きれいにはいています。はいた矢先から、黄色くなっています。6枚目の写真のように、落ち葉の山ができていますが、昼に集めた数個の山の内の1つです。子どもたちは、「うわーっ、きれい」といってさわって、葉っぱの感触を楽しんでいました。
 

整えること 

2022-11-11 17:00:00
 先日からお伝えしている4年生の国語の「物語」が完成したようです。完成した子から友だちの作品を読んで感想を書いていました。一人ひとりの作品を静かに、真剣に読んでいました。これまでの期間、担任のアドバイスも受けながら、より良い作品づくりをしてきた「仲間」「同士」ですから、友だちの苦労もよくわかるのでしょう、宝物を扱うように大切にして読んでいました。1年生は、生活科の学習で、それぞれが集めてきた木の実でリースを作っていました。「この栗は〇〇ちゃんが拾ってきたんだよ。これは~さん。」などと木の実を紹介する子、「ここ見て見て!きれいでしょ」と工夫しているところを紹介する子、「ここにはね、サラダが入っているんだよ。これはね、~が入った料理。」とストーリーを作っている子とを紹介する子、一人ひとりが自分らしさをアピールしていました。保育所等でも作っていたと思いますので、恐らく「バージョンアップ」したものとなっていると思います。
 2年生の算数は、かけ算の学習です。5の段、2の段に次ぐ3の段でした。5の段は時計、2の段は1つ飛ばしなど自分たちできまりを見つけてきましたので、「今日はどんなきまりが見つかるのか」と楽しみにしながら授業に挑んでいました。その中での一コマが3枚目の写真です。とてもうまくものさしを使って、めあてを線で囲む作業をしています。はやる気持ちを抑えてきれいに線を引いていました。その後、この子はきまりを見つけて、結局3✕10までの答えを導いていました。4年生の算数では、=(イコール)を縦にそろえて書くと計算間違いが起きにくいし、自分の考えがわかりやすくなるということを学びました。すると、子どもたちは少し大人になって気分で、式を書いていました。すかさず、「イコールをきれいに書くと、もっとわかりやすくなるよ。」との担任の一声に、「そんな、どれも同じでしょ。」と反応していました。「2本の線がばらばらの方向を向いていたり、とても離れていたり・・・。そんなことはありませんか。」と担任が黒板に例を書くと、なぜかノートを消す音がし始めました。より一層整った式になりそうです。5、6年生は総合的な学習の時間で行ってきた「平和学習」で学んできたことを、学習用タブレット端末を使って「平和-戦争」「過去-現在」という視点をx軸とy軸で可視化して整理していました。今までのノートを読みながら、「当たり前の生活」はどのあたりに記せばよいのかと考えていました。学んだことを、自分の心や脳の中の引き出しから引っ張り出していました。これを、友だち同士で見合うことで、自分の考えを広げたり深めたりできると思います。
 このように整えていくことで、考えたり計算したり表わしたりすることがより一層簡単・明快になり、より深い学びへとつながっていくことを味わっています。こうしたことができる基盤として大切なことは、6枚目の写真のように持ち物をきれいに整頓することだと思っております。

没頭することができる「スポンジ」の心

2022-11-10 17:00:00
 先週の11月1日に、低学年、中学年、高学年の3つに分かれて、ストーリーテリングを実施しました。「おはなしの森」の方にお越しいただき、それぞれの発達に応じたお話をしていただきました。写真を見ていただいておわかりのように、子どもたちはしっかりと話の中に入っています。驚く、怖がる、真剣に考えるなど話の中に入っていないと感じられない感情にどっぷりつかっていました。本校の素敵なところは高学年までがそういった姿が見られるということです。その後には、紹介していただいた本を積極的に見入っている姿も見られました。残念ながら、本校の子どもの家庭での読書の時間は少ない現状が続いておりますが、本の内容にしっかり入り込める、没頭する力や姿勢が養われていることがよく分かる一コマでした。
 没頭する力や姿勢は、社会的な課題に対しても「自分事」として捉える力似もつながります。4、5枚目の写真は、先日の11月7日に行った「放射線に関する出前授業」でも発揮されました。エネルギーリテラシー代表の秋津先生をお招きして、放射線について考えました。実際に放射線を測定し、放射線は適切に扱えば人にとって危険なものではないということを学びました。それを踏まえて、東日本大震災での福島第一原発事故後の、風評被害について説明を受けました。放射線について正しい理解がないことで、生んでしまう「いじめ」や「不買運動」などについて子どもたちは考えました。
 秋津先生がおっしゃるには、10年の月日は恐ろしく、福島第一原発事故が、遠くのところで起きた昔のことのようになってきているようです。SNSやインターネットが発展し、より詳しく広い情報が集まるようになってきたにもかかわらず、「自分事」として捉えられないことが残念だとおっしゃっていました。本校の子どもたちの「スポンジ」のような心は、こうした出前授業を経て、「自分事」として捉えていってくれると思います。
 6枚目の写真は、先週の11月4日に健康委員会が企画したフレンド集会での一コマです。縦割り班のメンバーで、「歯と口の健康づくり」について今まで学んできたことも生かしながら活動していました。歯と口の健康づくりについても、「スポンジ」の心をもった本校の子どもたちは、しっかりと「自分事」として学びを広げたり深めたりしています。