阿用小学校


前期最後の児童総会 よりよい学校にしていくために

2022-09-21 15:59:57
 今日フレンド集会の際に、前期最後の児童総会を行いました。3つの委員会が、本期の委員会の目標、取組状況、来期に望むことについて発表しました。全校の子どもたちは、その発表を聞いて、委員会の取組についての感想(感謝)や要望を言います。「全校が〇〇になるように~を取り組もうと考えました。具体的には、・・・」と昨日行った委員会でのふり返りをもとに原稿を作って委員長たちが発表します。それに対し、子どもたちは要望を言うわけですが、ここでどのように応えるのかが児童総会で高学年が「威厳」を見せる醍醐味となります。できもしないことを「はい、要望通りにします。」と言ったり、なんでも「今後検討します。」と言ったりすると、全校の子どもたちは「あれ?」と首をかしげます。今回は、そういったことがなく、適切な対応を委員長たちはしました。1年生の子が、2回感想や要望を発表しました。それぞれの委員会の活動を理解し、学校のために委員会が活動していることを自分のこととして考えている証拠です。
 4枚目の写真は、その児童総会でも紹介された、運営委員会が作成した「ビッグスマイル」です。51名の子どもたち、一人ひとりの「ビッグスマイル」の表情の写真が貼ってあります。一人ひとりの表情がとても和やかで、個性がにじみ出ていて、見ているだけで心が温かくなります。運営委員会は、職員室前の掲示板に貼らせてほしいと校長室に来ました。子ども一人ひとりに毎朝見てほしいので児童玄関に貼った方がよいのではと伝えると、うれしそうに児童玄関に貼ることとしたようです。本校のシンボルとなりそうです。
 5枚目の写真は、2年生の漢字ドリルです。先日「顔って漢字、難しいなぁ。何だかごちゃごちゃしているなぁ」と口々に言っていた2年生ですが、今日の漢字「魚」では、似ている部分探しを通して文字を分析していました。「田」、「色」の「上の部分」、「鳥」の「4つの点」からできているというようにして、分解をして「難しい」と思わないようにしていました。今までの学習をしっかり生かし、つなげていこうとする、よい「学び」を行っていました。
 6枚目の写真は、1年生の図工です。先週から取り組んでいた「風を使ったおもちゃ」の最終の様子です。一人ひとりが工夫して作成したことを実物を動かせながら紹介していました。自分なりに試行錯誤を繰り返して作成したものですので、わかりやすく紹介しますし、聞く方も真剣な表情でした。
 

前期委員会最終 やりがいと成果

2022-09-20 15:32:54
 今日の6校時の委員会で、前期のメンバーでの活動が終了となります。それぞれの委員会でふり返りを行っていました。やりがいがあったのか、積極的に取り組んだのか、小学校にとってよいことだったのかという内容について振り返っていました。1枚目の写真は、健康委員会が全校の子どもが提出したワークシートに対して、がんばりを認めるスタンプとプレゼントを作っている様子です。喜んでもらえるということが想定されるので、いきいきして活動を行っていました。誰かに喜んでもらえると、取り組んだことへの達成感を味わえるでしょう。2枚目の写真は、個人でのふり返りの様子です。やりがいや積極性は自分で判断がつきますが、小学校全体にとってどうであったのかというのは、非常に難しいところです。ある委員会では、「そんなに△をかかなくでもいいんじゃないかな。〇をふやしたら。」「だって学校全体がよくなるように取り組んだのかな・・・」「でも当番活動をしっかりしたんだよね」「そうだけど」という会話をしていました。いわゆる「自己満足」であったり、「すべきことをこなす」ことであったりすることが、本当によいことなのかという、我々大人でも難しいことを考えていました。
 ある学年は、今学期になって、4枚目の写真のように、クラス全員が帽子を表になるようにフックにかけるようにしています。担任は、5枚目の写真のように、「美しい大賞」というネーミングでクラス全員での取組について「さりげなく」ほめています。帽子がきれいにかけてあると、ろうか自体が非常に美しく見えるようになりますが、かなり気をつけていないとすぐ、乱れてしまいます。やりがいや成果が見えにくいことですが、こうしたことの積み重ねをおこなっていくことで、先ほどのような委員会のふり返りの会話が生まれると思います。
 最後の写真は、3年生の係活動「会社活動」における一こまです。二人が頭を寄せ合って学習用タブレット端末で調べ活動を行っています。やりがいや成果といったこと以前の、友だちといっしょに活動することは楽しい、心地よいということを味わうことが大切だと教えてくれます。

トライ & エラー は大切

2022-09-16 15:47:25
 先般、近隣の幼児教育施設で年長クラスの活動を見させていただきました。男子対女子の綱引きです。何度やっても男子が勝てませんでした。「なんでだ!」「心をもっと合わせればよいのではないか」「足に力をもっと入れなくては」「練習しなくては」「綱引きのことが書いてある絵本にヒントがあるのではないか」など、たくさんアイディアを出しながら挑戦していました。そんな時「負けることもあるんだよ。泣いていたってだめなんだ。作戦を考えていこうよ」とある男の子がみんなに訴えました。
 さて、1枚目の写真は4年生の算数「わり算」の様子です。2353÷35といったわり算に取り組んでいます。商の見当を立てることを、毎日練習してきました。なかなか難しくて、「あぁ」とため息や「やった、見つかった」という歓声が入り交じった算数の時間をくり返していました。算数が苦手だと思うポイントが何度かありますが、この商の見当を立てるという内容で苦手になる可能性があります。「2400÷40として6をたててみて」というコツもありますが、瞬間的に「だいたいこれくらいの数かな」と数字が思い浮かぶようになると、「私はひょっとしてわり算名人かもしれない」と思えるようになります。試行錯誤、つまり「トライ&エラー」の積み重ねでできるようにするという「力」が必要です。
 こうした「トライ&エラー」の積み重ねができると、様々なことが楽しく活動できるようになります。例えば、5、6年生の家庭科「ミシンを使おう」でも必要です。電動自動ミシンですので、思うとおりにはなかなか進んでくれませんし、うまいところで自動で止まってもくれません。失敗しながら、友だちと相談してミシンを使いこなそうとしていました。
 4枚目の写真は、2年生の係活動の様子です。みんなが楽しめるためにはどんな方法、ルールがよいのかを考えれば考えるほど、意見が食い違っていきます。なかなか話が進まない状況が続きます。ひとつ解決しては、また意見の食い違いという繰り返しで形になっていきました。
 5枚目は、先日行った稲刈りのはでです。今週になって、イノシシが米を狙っていることがわかり、1段目にかけていた穂を上に上げる作業を地域の方と4年生で行いました。長年地域の方をはじめ農業に携わる方々の生活をかけた被害が大きくならないための試行錯誤の積み重ねの結果のうちのひとつの取組です。その貴重なことを、4年生は体感できたと思います。
 「トライ&エラー」を続けることができる力は、恐らく生涯にわたって必要なものだといえるでしょう。前段の年長さんのように入学前からしっかりと経験されてきたものを、小学校でも大切に培って、将来につなげていきたいと思います。
 最後の写真は、1年生の子どもたちが「私たちだけで帰るから、しっかり前を向いて」と整列して下校している様子です。前段の年長さんの様子と重なり、微笑ましくなりました。

ねえねえ見て見て 2年生のプレゼン挑戦  児童集会

2022-09-14 17:08:28
 今日2年生の教室では、生活科の学習で自分が今まで育てた野菜の生長をまとめていました。保護者の方にも知ってほしいという願いで、なんと学習用タブレットのプレゼンソフトを使ってまとめていました。タブレットで今まで撮ってきた写真をうまく利用して、野菜が大きくなってきた様子をうまく伝えるように考えていました。恐らく初めてのことだと思いますが、「うーん、これはどうすればいいんだろう」「よし、うまくいった」と試行錯誤を繰り返しながら自分にしかできないプレゼン資料をつくっていました。写真の中で一番見てほしいところは何か、どんなことを伝えるとよいのか、文章をどの位置に置くとよいのかなど、「よりわかりやすく伝えたい」という思いをもって取り組んでいる姿がとても微笑ましいと同時に、子どもたちのパソコンソフトを使いこなすことができるスピードに驚きました。「保護者の方に、自分の言葉で発表できるようになるとより素敵だね。」という担任の願い、きっと子どもたちに届くと思います。
 午後、全校で行う「フレンド集会」で運営委員会が発表をしました。本校が大切にしている「あいさつ」がより身近に、気軽にできるようにしたいという願いをもって会を開きました。全校の子どもがあいさつを交わしながら、じゃんけんをして負けた人は勝った人の後ろにつくと言う「貨物列車」というゲームを全校で行いました。最初は、同じ学年同士でのあいさつとじゃんけんする姿が多かったのですが、4枚目の写真のように、子どもも教職員も関係なく、じゃんけんの結果に一喜一憂する「一体感」が生まれました。本校恒例の活動のふり返りでは、こういう楽しい雰囲気ができるためには「あいさつ」が大切だと言うことを教えてくれた運営委員会を感謝する意見がたくさん出ました。4月から運営委員会が大切にしてきた「あいさつ」について全校の子どもたちの心の中に入っていったことがとてもうれしく思います。
 最後の写真は、3年生の外国語活動での一こまです。自分が思い描く「虹」を英語で友だちに紹介する活動でした。一言に「虹」といっても、様々な形と色があることに気づいた子どもたちは、自分の「虹」を紹介すると共に、自分と違う「虹」に出逢うことの喜びを感じていました。
 やはり学校は、「ねえねえ見て見て」と自分の願いや思いをもって表現したり関わり合ったりすることができるというところが醍醐味だと改めて感じました。

今日から陸上練習

2022-09-13 18:10:03
 今年度市内の陸上大会が10月初めに開催される予定です。その大会に向けて、5、6年生が放課後練習を始めました。昨日までのところで、大会までの練習を含めた取組の姿勢を個々に決めたようです。それぞれが目標をもってその実現に向けて練習を行い、次の日に振り返るという「学び」を陸上大会でも行うこととしています。今日は初日だったこともあり、「疲れたぁ」「これは大変だ」「終わったらお母さんが迎えに来ているってことはないよね」などとやり切ったという満足感とともに聞こえてきました。スポーツでも音楽でも「ゾーンを越える」という瞬間があります。陸上大会を終えたとき一人ひとりの「ゾーンを越えた」満足感を味わえることを願っています。
 1年生の教室をのぞくと、学年発表の練習をしていました。「練習中だから見ないでください。楽しみにしてもらいたいのに。」とよりよいものを見てもらいたいという願いを強くもっていることがうかがえました。テレビスクリーンにセリフが示されていて、自分や友だちが、いつ何を、どのように言ったり動いたりするのかを見通しを立てながら練習をしていました。どんな「ゾーンを越える」のか、楽しみです。
 6校時のクラブ活動で、地域の方にお越しいただいてコースターづくりに取り組んでいました。思い思いの色を選び、きれいに並べたり切ったりして作っていました。なかなか素材が硬くて、思い通りに切れなかったりくっつかなかったりしていましたが、あきらめることなく黙々と取り組んでいました。クラブが終わったときに、「見て見て、私これを作ったよ。すごいでしょ。」と満面の笑みで紹介している子がいました。できなくても、思い通りにいかなくても、頑張って取り組んだことがうれしかったのだと思います。
 きっと、こうしたことの積み重ねで「ゾーンを越える」ことができるのだと思います。