阿用小学校


被爆体験伝承講話 なぜ学ばなくてはいけないのか

2022-09-09 15:51:40
 今日5、6年生は、3、4校時に総合的な学習の時間で被爆体験伝承者の講話を聞きました。これは、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館の事業で、被爆された方の体験されたことをより多くの人たちに聞いてもらいたいという願いのもと、日本ばかりではなく海外に出向いて、被爆者の代わりに被爆体験を伝えられる制度です。
 今回本校にお越しいただいた方は、広島県在住で、広島市観光ボランティアガイド協会で平和記念公園のガイド等もしておいでです。その活動で出逢われた被爆者の方の願いを叶えたいという思いで、一念発起して伝承者になられたようです。広島に原爆が投下される背景や被害状況を聞いた後、被爆体験についてお話をいただきました。子どもたちと同じ年齢で被爆されたこともあり、子どもたちは自分のことのように聞き入っていました。戦争により最低限の生活まで奪われていったこと、加えて被爆したことでご苦労、ご心痛なさったことを伝えてもらいました。その後、子どもたちはペアで感想を言い合い、全体で発表しました。伝承者の方は、発表する子ども一人ひとりのもとに行き、じっくりと発表を聞いた後に、ゆっくりとていねいな言葉で説明や感想をおっしゃいました。
 伝承者の方は、「今度サミットが広島であるようなので、英語を勉強することにしました。パソコンもこの仕事をするようになってから習いましたが、まだまだです。」と話されました。さらに、「被爆体験を私がうまく伝えられるのだろうか。」といつも自問自答していて、何か参考になると思うことは調べたり教えてもらったりしているそうです。そして、「結局、知らないことがあるというのは一番いけないことだと思います。知らないから、平和が大切だ、戦争はいけないということが自分のこととして考えられないのだと思います。」と自分の経験を交えて話されました。
 平和は身近な生活の積み重ねだと言います。なぜ学ばなくてはいけないのかについて、本校にお越しいただいた伝承者の方の生き方を通じて教わりました。

稲刈り体験 地域の皆様お世話になりました

2022-09-08 17:18:14
 今日の3、4校時は全校で稲刈り体験を行いました。5月6日に田植え以来、子どもたちは初めて田に向かいました。地域の皆様がこの125日間、史上まれに見る(近年ずっと言われている)天候の中、水の管理や害虫、病気に気を配っていただいたおかげでしっかりと稲が育ちました。こうした地域の皆様の「米への愛情」にしっかり応えるために、今年度から①鎌で刈る、②より縄で結ぶ、③はで場まで運ぶ、④はでに並べる地域の方に稲の束を投げるの4つの役割分担を、学年関係なく自己選択制にしました。そのことで、縦割り班で責任を持って協力しながら取り組む姿がより多く見られるのではないかと考えました。低学年が鎌を使うのは危険度が増すことかもしれません。しかし、「やってみたい」という願いをもつことは非常に大切なことです。加えて、「危険」だからこそ、高学年や地域の方の言うことをしっかり聞かないと願いが叶えられないという経験ができるのではないかと想定しました。
 3、4枚目の写真のように、子どもたちは自分たちに任された分担を責任を持って行うために、異学年の友だちや地域の方に積極的に聞いていました。しかし、やはり「やりたい」が勝ってしまい、作業が雑になってしまう瞬間がありました。その機会を捉えて、作業の途中で、地域の方が「刈り残しと地面に落ちている穂が非常に多くて悲しい。せっかく愛情を持って育ててきたのに、命を大切にしてほしい」と子どもたち全員を集めておっしゃいました。子どもたちはすっと心に響いたようで、その後5枚目の写真のように落ち穂拾いをしていました。役割分担を自分で決めたからには、責任を持って取り組まなければならない、やりたいだけでは許されないということを教えていただきました。活動後、縦割り班でふり返りをした際に高学年の子どもたちが「やりたいと思っていることができるようにうまく教えてあげればよかった」「もっとうまく指示を出せばよかった」「仕事がない人がいないかなどを広く見てあげればよかった」と言っていました。子どもたちに役割分担を任せた意味をしっかりと捉えている高学年がいることをとてもうれしく思います。
 最後の写真は、テレビの撮影風景です。3社から受けました。「ぼく映っているかな」「私インタビュー受けたよ」という会話が最後は聞こえました。

失敗してもあきらめない

2022-09-07 16:11:44
 今日の3、4校時に1年生は図工で「おってきって〇〇をつくろう」という活動を行いました。画用紙を山折りにして、折った部分から絵を描いてはさみで切ると、折った線を中心に線対称で立体的な形ができます。(例、紙相撲のおすもうさん)なかなか、1年生にはむずかしく、折った線の部分から切り出さないので、2枚同じ形ができてしまったり、立たなかったりしてしまいます。「あぁ、失敗」「まただめだぁ」「どうすればよいのかな。嫌になっちゃう」という声が聞こえてきました。今回は、一人ひとりが動物や建物などをつくって、動物園やまちをつくることがめあてなので、やめるわけにはいきませんし、立たない動物や建物を勝手に飾る訳にはいきません。そんな時、「1年生は、『失敗してもあきらめない』でしょ!」という子がいました。その言葉に励まされて、言った本人も含めてみんなで頑張って作り出しました。「3時間目が長いなぁ」と、4時間目が終わる頃に言うくらいに試行錯誤を繰り返しながら作っていきました。
 2枚目の写真は、5校時の1年生の様子です。国語の物語文の音読をすらすら読むことがめあてでした。少しの読み間違いや間でも「残念」と言われます。しかし、1年生はすねることなく、挑戦していました。
 3から5枚目の写真は、5、6年生の外国語活動の様子です。「どこに行ったの」と聞かれて、英語でどのように答えるのかを学んでいました。今までは、「行く」は「go」でしたが、過去のことなので「went」に変えて答えなければいけません。日本語と異なる変わり方です。加えて、「〇〇したい」の「want」に発音が似ています。なかなか、うまく使いこなせそうにありません。ついつい「go」や「want」と言ってしまいます。「よく間違えるんだよね」と気軽に言い合える友達関係なので、まずは声に出すことを大切にして、一人ひとりで言ってみる、ゲーム形式で友だち同士で言ってみると方法を変え、試行錯誤を繰り返していました。終わりの頃には、「どこにいったの?」と聞かれて、英語で答えようとする気持ちが芽生えてきていました。
 最後の写真は、3年生の「長期の休み、長くするなら『冬休み』か、『夏休み』か」という討論を行っていました。一般的に、日本では夏の方が楽しめることは多いような気がします。3年生の子どもたちもそれは承知でしたが、討論を盛り上げるために『冬』を選び、冬のよいところをたくさん探そうとしていました。
 〇か✕かではなく、「どうやってできるようになっていくか」を大切にしていこうとする子どもの姿が、本校のめざす「学び」の姿です。

自分たちで学ぶ 考える姿  よりなえと雑巾をいただきました

2022-09-05 17:12:29
 今日1年生の教室に行くと、「一」から「十」の漢字を練習していました。書く姿勢、書き順、字の形や向きを意識しながら書いていました。取り組んでいるプリントには、下の段に10個の練習するますが用意されており、子どもたちは気になっていました。先生はすかさず、「ますは何個ありますか」「10個です」「練習したい字を選んで書いていくんだけど、今日はせっかくだから『一』から『十』を書きましょう。これからどんどん慣れていったら、自分が苦手だなぁ、もっとうまくなりたいなぁっている字を書きますよ」と言われると、子どもたちはとても喜んでいました。何だか大人扱いされたことがうれしいのでしょう。
  3枚目、4枚目の写真は、4年生の活動の様子です。新聞で「芯」をつくり、それを組み合わせて高いタワーづくりに挑戦しました。前回は、新聞の「芯」をつくることが初めての子どもが多く、結局うまくつくるにはどうすればよいのかを試行錯誤をくり返していました。今日、どのようにして組み立てると高いタワーとなるのかをグループで考えていました。「いいこと考えた!」「だめかぁ」の繰り返しの中、アイディアを出し合って完成させていきました。
 5枚目の写真は、雲南市が導入した「キュビナ」というアプリに取り組んでいる高学年の姿です。国語、社会、算数、理科などの教科をタブレットを使って個別に学習していくことができます。4年生もできるようになりましたが、「何だか大人になったみたい」との感想でした。
 最後の写真は、地域の介護施設のかたから「よりなえ」を300本と雑巾30枚をいただきました。子どもたちの活動に有効に活用させていただきます。ありがとうございました。
 

ICTの活用で学びが広がる・深まる  食育で生き方が広がる

2022-09-02 15:53:29
 毎週金曜日は、朝自習に地域のボランティアの方に、学級ごとに読み語りをしてもらっています。8月以降の新型コロナウイルス感染症拡大が雲南市にも見られることから、読み語りに来ていただくことについて検討してきました。「学びを止めない」という方針のもと、リモートで行うこととしました。昨日のところで「収録」を終えたものを、今朝各学級で流しました。子どもの息づかいまで聴きながら、読み方を変えたり、声がけをしたりするところが読み語りの醍醐味ではありますが、子どもたちはしっかりと画面越しに「読み手」の方の思いまでくみ取るかのように見入っていました。
 こうした、ICTの活用をどの学年でも行っています。2枚目の写真は、1年生が音読練習をタブレット端末で録画して見合う活動を行っている様子でした。3枚目は、先日学校裏の川でみつけた水辺の生き物をタブレット端末で写真を撮っている様子です。3枚目の写真は、3年生が、よりよい話し合いの方法について動画を見て学んでいる様子です。ICTというと、個別で行うイメージですが、友だちとよりよく学ぶために使うこともできます。
 4年生は、栄養教諭による食の指導を行いました。雲南市の野菜について、実際に触ってみたり、生産者の方の思いを聞いたりしました。話を聞いて、野菜へのイメージが変わった子どもがいました。その結果、その後の給食では、野菜がたくさんありましたが、6枚目の写真の通り、完食することができました。