阿用小学校


校外とのつながり 生きて働く学校教育

2022-06-26 10:31:55
 6月24日に学校評議員会と阿用教育後援会評議委員会及び総会を開催しました。学校評議員会では、各クラスの授業を見ていただきました。1年生は国語、2年生は音楽、3年生と5、6年成は算数、4年生は総合的な学習の時間の授業でした。それぞれ、担任と子ども達の個性あふれる授業で、評議員の皆様に「元気がよい」「声が大きく、反応がよい」「担任との関係がよい」「学年があがるにつれて落ち着いて考えたり取り組んだりしている」といった感想をいただきました。
 学校評議員会は、ともすると独りよがりになってしまいがちな学校教育について、よりよい学校になるよう、地域の皆様からご意見をいただくために開催しております。評議員の皆様には、おいそがしい中、毎月の校報等を読んでいただいたり、平素の学校教育のご支援をいただいたりしながら、本校の教育についてご理解いただきながら、子どもの様子や教職員の業務についてご検討をいただいています。我々教職員は、こうしたホームページばかりではなく、日常の保護者のみなさんとの連絡帳等を通じた密な連携などにより、本校の学校教育野方針や願い、子どもの成長についてできるだけわかりやすくお伝えすることに心がけていかなければならないとあらためて強く感じました。
 夕方からは、本校の教育推進のための阿用教育後援会の評議員会及び総会を開きました。日頃の本校の学校教育、特に子ども、教職員の取組について温かい評価をいただき、今後もご支援、ご協力をいただくことをお約束いただきました。特に、毎年各戸より貴重な会費をいただき、本校の教育推進に活用させていただいていること、今年度も引き続きご支援いただけることを大変感謝しております。
 こうした、本校の教職員と子どもだけでなく、様々な方々のご意見、ご協力とご支援をいただくことで、本校の教育活動がより一層「生きて働く」教育になると考えます。このような、様様な立場の方に来校していただく機会を今後とも大切にしていきたいと考えております。
 なお、6枚目の写真は6月23日に実施しました租税教室の一こまです。この租税教室は雲南法人会のご協力により、毎回市内企業等の代表取締役などの役職の方に実際に授業をしていただきます。子どもたちは、「本物」に触れることで、税の重要性について理解することができました。
 実は、先週はこうした、学校外の方に来ていただいて本校の教育活動についてご意見をいただく機会、子どもたちが「本物」に出逢い学習する機会が非常にたくさんありました。それにつきましては、今後掲載していきます。
 

暑くなってきましたが プールに入って疲れていますが

2022-06-21 19:05:01
 今日は、1、2年生がプールに入りました。昨日、1年生教室では「明日は雨だって」「だったらプールは入れないよっ」「いやだ。絶対に入る。」という会話が聞こえていましたので、天気の神様が雨を降らせるのを少し待ったのかもしれません。プールに入る際のきまりを聞いているので、先生が笛を鳴らせるとピタッと動きを止めていました。大きなプールに入るのが初めての1年生もいたと思いますが、とても楽しそうにしていました。
  昨日からプールが始まったとともに、急激に気温も上がりました。恐らく子どもたちは、毎日寝苦しい夜を送っていることだと思います。表情を見ると、疲れがたまっているような子どももいます。しかし、朝から大きな声を出してあいさつをする登校班がほとんどです。班長や副班長、又は高学年の子どもたちが大きな声であいさつをしているのは、4月からずっと変わりません。少しずつですが、3、4年生の子どもたちが意識的に大きな声を出している様子がうかがえます。きっと、より大きなあいさつをする学校にしていこうとしている高学年の願いを察して取り組んでいるのだと思います。そうした姿を朝から見られることがとても幸せです。
 このように、体力的に疲れが蓄積しているのですが、3枚目以降の写真のように、掃除や給食、学習に「暑いけれど」「疲れているけれど」努力している子どもたちは、がんばることの心地よさや他の友だちもがんばっているからといった思いやる気持ちをもっているのでしょう。
 ご家庭が心と体の「基地」として支えてくださっているからこそできることだと感謝しています。子どもたちは「家に帰ったらだらーっとして、思い切り甘えるぞ」という気持ちを胸に学校でがんばっています。どうか、いつも以上に褒めて、ハグして、心と体のエネルギー充電をしてくださることを望みます。

生きて働く知識・技能の育成のためには

2022-06-17 15:48:44
 1枚目の写真は、5年生の算数での子どものノート(タブレット)です。「0.4mのリボンは120円。1mでは?」という問題でした。写真にある図を使って説明していました。式は120÷0.4=300ですので、答えは300円ですが、ある子は「1より0.4が大きいのはおかしいじゃないかな」とつぶやいていました。確かに、この図ですと、1mより0.4mが大きくなり、答えは120円より少ないことになってしまうことが言いたかったのだと思います。2枚目の写真は、6年生の授業でのノートです。「3/8mのホースの重さは4/7kg。1mの重さは?」という問題でした。式は「4/7÷3/8=4/7×8/3」となるはずです。なぜ、わる数を逆数にしてかけるのかということを理解することも含め、この図が理解してかけるようになることは大変重要なことです。1枚目の図と、見方・考え方は同じです。つまり、1枚目の写真の図を見て「おかしいじゃないかな」と気付き、つぶやいた子は素敵なことに気付き、これから深い学びへと進むチャンスを生んだと言えます。
 こうした見方・考え方は、保育園などでの「泥団子1個、2個・・・」と数えたり、「お母さんには2個あげる。お父さんには1個。」などと分けたりする遊びが非常に重要な経験と言われています。その経験を、足し算や引き算に活かしていくはずです。はじめは、「3+5=」を右指3本、左指5本出して8本という作業から始めていきます。これを数字で覚えるだけですと、恐らくこうした1、2枚目の写真のような図はうまく書けないと思います。
 はじめは、指や実物を使って計算していくことを経ていかないと、結局その子が「やってみよう」という気持ちになって解いていくことにはつながりません。3枚目の写真は、3年生の総合的な学習の時間の様子です。「ローマ字表」を使いながら、インターネットでの調べ活動をしていました。ローマ字をしっかり覚えておかないといけないという考えもありますが、こうした子どもの必要感のなかで、子ども自身が面倒くさくても一字一字、表とにらめっこしながら入力していくことが大切だと考えます。
 4枚目の写真は、5年生の理科ですが、全員が頭とつきあわせて「メダカ」を探していました。どんなことにも意欲的に取り組む学年ですが、この時間は特に目の色が変わっていました。教科書やタブレットで「メダカ」について学ぶことも考えられますが、やはり実物にこだわる姿勢が素晴らしいと思います。4年生は、総合的な学習の時間で「川」についてイメージするワードを関連づけて図に表していました。生まれてから身に付けてきた多くの雑然とした「川」の知識を、自分なりに図で整理することで生活と学習が結びついていくと思います。一見、時間がかかっている、面倒くさい、前の学年の学習のようで簡単のように見えることが、学びには非常に大事であると再認識させられる1日でした。
 最後の写真は、1年生の5時間目の道徳の様子です。絵から譲り合いについて考える授業でしたが、9名全員が背筋をぴんと伸ばして授業に取り組んでいました。たった2か月ですが、給食が終わっても、こんなに姿勢よく取り組める体力がついたことに喜びを感じました。
 

一人一鉢

2022-06-16 15:23:42
 本校が教育課程の重点的な取組のひとつとして田、畑、花壇での栽培活動があります。その一貫として、「一人一鉢」があります。本校校務技師が種から育てたほうせんかや百日草を子どもたちが、決められた場所に植えていきます。本日は、先陣を切って2年生が植えていました。1年生から植えていること、畑も毎日通っていることもあり、手慣れた様子で植えていました。この活動を通して、一人一人が責任を持って毎日水やりやお世話をすることを通して、生命の尊重や自然への親しみを育てることはもちろん、全校での取組ですから、一人の努力の重さを確信することができることから「努力」する心地よさを味わったり、重要性を理解したりすることもめざしています。
 1、2年生は百日草、3、4年生はマリーゴールド、5、6年生はダリア、全校でほうせんかを植えます。子どもの送迎や公開授業の時に、ぜひご覧いただければ喜びます。その際、本校校務技師が、雨の日も夏日の炎天下の日も、黙々と土作りの段階から一人で100余の花を種から育てていることも思い出していただくと喜びます。こうした取組により、「命をつないでいる」ことの実感をもってくれることを望みます。
 昨日から、本校は家庭訪問です。子どもたちは5時間目を終えて、全校一斉に下校しています。一斉下校の際には、児童代表が自分が感じた素敵な行動をしていた友だちのことを紹介します。そして、その後、「そういった姿は阿用小学校が大切にしている〇〇だと思うので、みなさんもこれから取り組んでほしい」と言った内容を結びにかえて話します。子どもが子どものことを褒め、それを全校に広めようとする、そうしたあいさつを、どんな子どももできることは、とても素晴らしいことです。明日、どんなことをいうのか、今から楽しみです。
 保護者の皆様には、お忙しい中お時間をつくっていただき、ありがとうございます。

「学び」の積み重ね 

2022-06-15 17:25:45
 今日、「食の指導」として1年生に栄養教諭が来校されました。給食がどのようにしてつくられ、食べた後の食器や残飯がどこへ行くのかを実物や動画を交えて説明していただきながら、「みんなでいっしょに楽しい給食にするには、どんな約束が必要なのか」を考えました。食べる際に気をつけることとして、子どもたちからは、手悪さをしないで残さず食べることやコロナ禍らしい静かに食べることの発言が出ました。先生も褒めておられましたが、「お椀につくご飯粒をきれいに食べる」という意見がありました。先生は、説明した給食センターのことを踏まえて、「そうしてご飯粒をきれいに食べてくれるだけで、給食センターで働くみんなは『楽になってよい』と喜ばれるよ」とおっしゃいました。加えて、『そうした、みなさんが給食を作っている私たちへの思い』は伝わるものですよ」と笑顔でおっしゃっていました。とても深い一言でした。1年生の子どもたちは、自分たちのしていることが、これだけよいことなんだと言うことを実感するにはもう少し時間が必要かもしれませんが、素敵なことにこだわる1年生の子どもたちだと思います。
 4、5枚目の写真は、3年生の係活動の様子です。クラスのために何かをする「係」の準備をしていました。「これは、~をして、みんなを楽しませようと思っています」「これは、お笑いですよ。3年生のみんなはお笑いが好きですから」とうれしそうに話してくれました。人を楽しませる自分を楽しんでいる3年生の表情はとても生き生きしていました。運動会や全校での活動で、全校のために自分のできることは何かと考えててきぱきと動いている3年生の姿も凜として好きですが、目尻がずっと下がって、表情が崩れながら「みんなのために」と取り組んでいる3年生もうれしくなります。1年生、3年生のこうした「誰かのため」に何かをする(考える)ことの良さを味わう活動を通して、将来の「社会に貢献できる」ことができる大人へと成長していくことが分かります。
 6枚目の写真は、4年生のわり算の筆算の学習の写真です。この前の時間では、120÷4を図や今までの学習したことを使って、「10を12個、12を10個・・・」などと数のまとまりを考えながら、今までに習ったわり算でできるようにしていました。そして、これは、わり算の筆算を順を追って解いていく「取扱説明書」のようにして「72÷3について」考えていく学習でした。まず、「7÷3で2をたてて」「ちょっと待って、「7」というのは」「本当は70で、10が7つのことです」などと、「取扱説明書」の意味を子どもたちと確認しながら解いていっていました。人の「理解」の仕方の特徴は、実物で実際にやること、図や表、写真などで考えたり覚えたりすること、言葉を話したり聞いたりして考え、覚えること、順を追って(段取りをして)考えたり覚えたりすることの4つがあると思います。学年を追って、様々な教科、内容で、こうした4つの特徴の「理解」の仕方で、多くの知識、技能をはじめとした資質・能力を身に付けていくことで、将来自分なりに活用することができる力となっていくと言われています。こうした4年生の授業を本校は大切にしていこうとしています。
 1年生、3年生の先に挙げた活動も、同様で、今日学んだことがすぐに効果が現れることはないですが、様々な経験を通して、社会に貢献しようと主体的に行動することができる力につながっていくと考えます。